
おそらく3~4年ぶりの上野上陸。まあ、コロナで恐竜博自体が見送られていたってのもあるけど。最近仕事と育児が忙しすぎて、遊ぶ体力もないというか、そもそも体調が悪かったんだけど、もう、この日に恐竜博のチケットを予約しちゃったから、這ってでも行くしかなかった(本当は恐竜の日の4月17日にしたかったが、平日であった)。
なので、にゃんちゃんをウチの実家に預けることでパーティから外し、バファリンプレミアムでドーピングするなど、出来うる限り万全の体制で上京。奥さんも銀座のYAMAHA本店でバイオリンのオプションパーツみたいなのを探しに行きたいというので、那須以来の夫婦ふたり旅となった。目的は図録のゲットである。



スケリドサウルスパイセンが初めて見れただけで来た甲斐ありました!(体調も良くなりました!!)
スケリドサウルスって近い種類が未だにいない唯一無二感が尊い。あのリチャード・オーウェンが研究に関わっている最古参のダイナソーでもある。

「提案」「かもしれない」など、自然科学の分野とは思えない、根拠が薄弱な記述が並ぶのが恐竜学である。

スクテロサウルス。意外とコイツも見たことない気がする。この無数のトゲトゲをキレイに並べたのがすごい。話題になったジャカピルとか、コイツに近い気がする。

今回のメイン恐竜、ズールの皮骨。堆積時の力なのか、けっこう歪んでいるので、カメの甲羅やアルマジロの装甲というよりは、ワニ革に近いと思った。分厚くて頑丈なんだけど、ある程度の弾性があるというか。ワニの背中とか触ったことないけど。

曲竜を描く上でもっとも悩む部分がここ。

幅広い脇腹と腰から一気におしりが狭くなるところの復元であります。

大腿部の筋肉どうついてた!?ここら辺みんな誤魔化してるよね(^_^;)

ティラノサウルスは、まあ、いつでも見れるからいいや・・・実骨なの!!??

スキピオ将軍閣下。コンピーというよりはカルカロドントサウルスに近い種類らしい。確かにそれくらいじゃないとポエニ戦争でハンニバルを負かせまい。


『ダイナソー』『ジュラシックワールド』など、映像作品で正しく復元されることがない、カルノサウルスの奇妙な前脚(肘の位置がカオス)。4本の指が内側を向いていたことが分かっららしいが、全身骨格の前脚の指が足りないのはなぜなんだろうか。
ちなみに、現地で「よくわからない」と言っていた女性客に、差し出がましく学芸員ぶった解説をしてしまったのは私であることをここに告白します。

昨今、最強の肉食恐竜としてもてはやされているらしいマイプ。「死の影」とかカッコいい名前をつけられているが、よく見ると部分的な骨格しか見つかっておらず、そもそも巨大な鉤爪がついた前脚がごっそり見つかってないのは、どういうつもりだこのやろう。

マンモスに続いて復活計画があるドードー。恐竜博は最後は必ず人類の業を糾弾しなければいけない決まりでもあるのだろうか。

その後、銀座のYAMAHA本店に。浜松じゃないんだ。

バイオリンの肩当てを吟味していたが、本店の品揃えをもってしても納得いくものがなかったらしい。

防音設備がついた試奏室もあるのがすごい。結局肩当てそのものではなく、肩当ての高さを調整するネジがあればいいことが分かり、ネジを購入していました。カインズホームとかにないんかな・・・
て、ことで先程帰宅しました。ズールは実物を見て、さらに描くのが難しいなあって思っちゃった(^_^;)絶妙な珍妙さがあるよね、曲竜。カメとブタとワニのキメラというか。