地質学覚え書き①

造岩鉱物
地球上のほとんどの岩石はだいたい7種類ほどの造岩鉱物で出来ている。
岩石の造岩鉱物は偏光顕微鏡で観察するが、偏光板(物理学者のニコルさんが作ったのでニコルとも言う)一枚で観察することを開放ニコル(オープンニコル)、二つの偏光板を直交させて観察することを直交ニコル(クロスニコル)と言う。
直交ニコルの場合、直進する光は遮断されてしまうが、試料の結晶を通過した光は屈折をするため、二枚の偏光板を通過し観察することができる。

以下、白っぽい岩石(酸性岩)に含まれているものから順に紹介する。

①石英
無色、もしくは半透明。
非常に硬く、風化に強い。へき開はしない。
二酸化珪素(SiO4四面体)が、公園の回転遊具のように立体的に網目状に組まれてできている。
SiO4って、じゃあ二酸化珪素じゃなくて四酸化珪素じゃねーかって思うけど、SiO4四面体は結合の際に酸素の部分を隣同士で共有、つまり”半分こ”するので、1ブロックあたりの化学的組成はSiO2となる。

②カリ長石
白色、もしくは赤。
その名のとおりカリウムがたくさん含まれている長石。
石英同様、二酸化珪素が立体的に網目状に組まれてできている。

③斜長石
白色、もしくは灰色。
結晶の形は柱状。
へき開は1~2方向。
白っぽい岩石に含まれる斜長石はナトリウムが多く曹長石(アルバイト)と呼ばれる。
黒っぽい岩石に含まれる斜長石はカルシウムが多く灰長石(アノーサイド)と呼ばれる。
また、カリ長石も長石もアルミニウムの含有率が高い。
石英同様、二酸化珪素が立体的に網目状に組まれてできている。

④黒雲母
花崗岩や流紋岩など白っぽい岩石に含まれる。そのため花崗岩はわかめふりかけおにぎりのように見える。
黒雲母というが、風化すると褐色になる上、観察方向でいろいろな色(開放ニコルで黄褐色~黒褐色)に見える強い多色性を持つ。
結晶の形は柱状。
へき開は明らかで1方向。
二酸化珪素はシート状につながっている。

⑤角閃石
多色性があり開放ニコルで青緑~黄褐色。
結晶の形は柱状。
へき開は明らかで1~2方向。
二酸化珪素は二列の鎖状につながっている。

⑥輝石
ほとんど無色(淡緑~暗緑色)。
結晶の形は柱状。
へき開は明らかで1~2方向。断面は八角形。
二酸化珪素は鎖状に一列につながっている。

⑦カンラン石
オリーブ色。
結晶の形は粒状、または短い柱状。
上部マントルはほとんどカンラン石だと考えられている。
二酸化珪素は独立して存在している。

ちなみに(マグネシウム+鉄)/(珪素+アルミニウム)の比(=密度)は造岩鉱物ごとに
カンラン石→輝石→角閃石→黒雲母の順で低下。
最も密度が小さいのは、無色鉱物の長石。

火成岩
マグマが冷えて固まってできた岩石の総称。

酸性岩
白っぽい火成岩(二酸化珪素65%以上)。
花崗岩や流紋岩など。
多い順に、ナトリウム、カリウムの酸化物が多く含まれている。

塩基性岩
黒っぽい火成岩(二酸化珪素45~52%。それ以下は超塩基性岩)。
玄武岩、斑レイ岩、カンラン岩など。
多い順に、鉄やカルシウムやマグネシウムの酸化物が多く含まれる。

ちなみに、これらは化学の酸性、アルカリ性と全く関係がない。また、塩基性岩は地球にある岩石全体の半分弱(42.9%)を占める。

玄武岩質マグマ
高温で粘り気が小さい。黒っぽい。
盾状火山になる。ハワイのマウナロア、三宅島、三原山

安山岩質マグマ
中くらい
成層火山になる。桜島、浅間山、富士山、男体山

流紋岩質マグマ
低温で粘り気が大きい。白っぽい。
溶岩ドームになる。昭和新山、有珠山、雲仙普賢岳、二子山

結晶分化作用
マグマに含まれる成分は液体から固体になる凝固点がそれぞれ異なる。そのためマグマ(液体)が冷えていくと凝固点の高い成分から固体(=結晶)になりマグマから分離していく(晶出)。
この作用によってさまざまなマグマや火成岩ができる。

①まず最初に玄武岩質マグマが冷却されるとカンラン石や輝石の結晶ができて(比重が大きいため)マグマだまりの底へ沈んでいく。
このとき晶出した鉱物でできる岩石がカンラン岩で、残ったマグマは安山岩質マグマになる。

②その後角閃石や、斜長石が晶出する。斜長石は初期はカルシウムの割合が多く、やがてナトリウムの割合が増えていく。
このとき晶出した鉱物でできる岩石がはんれい岩や閃緑岩で、残ったマグマは流紋岩質マグマになる。

③そしてカリウムの多いカリ長石が晶出、残ったマグマは化学組成が変化するとともに量も減っていく。
二酸化ケイ素の量は相対的に増加していき粘度もアップ、最後に石英が晶出する。

火成岩の岩体
岩体とは地質図で示される広範囲に分布する岩石の塊のこと。以下のものがある。

岩床
地層の層理のあいだに水平に挟まれた岩体のこと。

岩脈
地層を斜めに横切る形で板状に貫入した岩体。

底盤(バソリス)
花崗岩質岩石の大規模な岩体。貫入時期の異なるさまざまな深成岩の岩体が合体したものだと考えられている。

マグマだまり
地殻内でマグマが溜まっている場所。
マントルでできたマグマは浮力によって上昇を始めるが、マントルと地殻の境界(モホロビチッチ不連続面)で上昇を一時的にやめ、周囲の物質を取り込んだり、揮発性のガスを出すことでさらに密度を減らし、再び上昇、密度の釣り合うところにマグマだまりを作る。この部分にどんどんガスが貯まると圧力は次第に上がり、最終的に噴火をする。

鉱床
有用な鉱物が密集している場所。火成活動以外にも風化・堆積作用によっても作られる。

正マグマ鉱床
マグマが高温の時期に、鉱物がマグマだまりの底で沈殿したタイプ。クロム鉱やニッケル鉱など。

ペグマタイト鉱床
マグマの大部分が固まった時期に、マグマの残液から石英、長石、雲母などが大きな結晶を作ったタイプ。

熱水鉱床
マグマから分離した熱水に含まれる金属元素が沈殿し、濃縮したタイプ。金、亜鉛、鉛鉱など。
海底火山活動によってできるものは、海底熱水鉱床という。マンガンノジュールやコバルトクラストなど。

スカルン鉱床
石灰石が熱水によって化学反応を起こしてできたカルシウム豊富な鉱物の集合体。

火山の噴火
マグマは地下のマグマだまりに一時蓄えられたあと、マグマに含まれる水蒸気が低圧になったために気泡となり膨張、岩石を打ち破って地表に噴出する。これをマグマ爆発という。
ちなみに、地下水が間接的にマグマによって温められ急膨張して起きる爆発は水蒸気爆発、地中のマグマが地下水や海水に直接接触して、一気に発生した大量の水蒸気によって起こる爆発をマグマ水蒸気爆発という。
また、火山の噴火様式は、噴火の仕方が穏やかな順に5つに分けられる。

アイスランド式
広いエリアの割れ目から大量の溶岩が流出。
二酸化珪素の量は最も低く(=粘度が低い)、溶岩の温度は最も高い。

ハワイ式
山頂や山腹の割れ目から溶岩を流出する。

ストロンボリ式
火山中央部の火口で起こる噴火(中心噴火)。マグマやスコリア(黒っぽい軽石のこと)を間欠的に噴出。
イタリアのストロンボリ山でよく見られるため、この名前が付いた。

ブルカノ式
中心噴火。高圧の火山ガスによって、マグマが爆発的に噴出される。
イタリアのブルカノ山から。

プリニー式
中心噴火。激しい爆発で、大量の軽石や火山灰を降らす。
二酸化珪素の量は最も高く(=粘度が高い)、溶岩の温度は最も低い。
ベスビオ火山大噴火を経験し、それを記録したローマ時代の学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスにちなむ。

変成岩
岩石が地球内部の圧力や熱に長期間さらされることによって化学反応を起こし、組織を変化させたものを変成岩という。
以下の四種類が有名。

①結晶片岩
鉱物が一定の方向に綺麗に並んだ岩石。このような組織を片理という。片理の原因は岩石に大きな圧力がかかったためである。

②片麻岩
粗い有色鉱物と無色鉱物が互い違いに分布し縞模様になっている岩石。

③ホルンフェルス
細かく緻密で硬い鉱物を持つ岩石。鉱物の配列に規則性はない。
ホルンフェルスでは、岩石中の一部の鉱物が、斑状組織のように大きく成長することがある(斑状変晶)。

④大理石(結晶質石灰石)
方解石の結晶がモザイク状に集まって出来た岩石。石材として有名。

変成作用
高温で安定していた鉱物は、常温常圧の環境下で水と反応すると分解され、低温で安定する粘土鉱物に変わってしまう。この反応は、熱を放出し、水が加えられる水和反応である。
逆に粘土鉱物を熱すると、鉱物は水を放出することで分解され、高温で安定する鉱物に変わる。この反応は熱を吸収し、水分が失われる脱水反応である。
陶芸において、粘土を窯に入れて熱すると焼き物ができるのは、このためである(再結晶)。

広域変成作用
プレートが衝突することによって岩石の組織が変化すること。
プレートの沈み込み部分(低音高圧の場所)では結晶片岩が、マグマだまりの周辺では変麻岩ができる。

接触変成作用
熱い花崗岩質マグマが接触することによって、岩石の組織が変化すること。
砂岩や泥岩がマグマに接触すると、黒色のホルンフェルスに、石灰岩がマグマに接触すると白色の大理石になる。

キンバーライト
カンブリア紀以前のすごい古い大陸のすごい深いところから、すごい火山活動ですごい速さ(マッハ1)で噴出した超塩基性の岩石。ダイヤモンド原石が含まれている岩石として有名。
ダイヤモンドは極めて高い圧力の条件下で形成されるため、日本のような新しいプレートからはみつからないと思われていたが、2007年に愛媛県で1μmという超ミクロなダイヤモンドが発見された。まさにダイヤモンドの赤ちゃんである。

力学的エネルギー保存の法則について

 力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー

 振り子や斜面を転がっていくボールなどで有名なやつで、運動エネルギーが上がると、それに伴って位置エネルギーが下がり、位置エネルギーが上がると運動エネルギーが下がるという、シーソーみたいな関係になっている。
 そして位置エネルギーと運動エネルギーの合計値は、どんな状態でも同じ値になるというのが、力学的エネルギー保存の法則。
 そもそも力学的エネルギーってのは、位置エネルギーと運動エネルギーの合計値として定義されたもので、これは、まあルールみたいなもの。
 例えば、力学的エネルギーが10だとして、位置エネルギーが8なら、運動エネルギーは2。位置エネルギーが4だったら、運動エネルギーは6といった感じ。

 んで、位置エネルギーは物体の重さ(質量)と高さによって定まると、中学校の教科書には書かれているけど、もう少し厳密に言うと、位置エネルギーは物体の質量と、重力によって定まる。

 位置エネルギー=質量×重力
 E=m(マッス)×G(重力Gは重力加速度×高さで求められる)

 となると、高さが高ければ位置エネルギーは大きくなるわけで、となると重力も高さに伴い大きくなるということになる。
 しかし、よくよく考えたら、地球が引っ張る引力って地球から離れれば離れるほど、弱くなるから、これっていろいろ矛盾している。
 つまり、この位置エネルギーの算出方法は「※ただし地表で」という歯切れの悪いエクスキューズが必要だという(^_^;)

 対して運動エネルギーは、物体の重さと速さによって定まる。ただし、こちらは式がちょっと複雑で、1/2×重さ×速さの2乗になる。

 運動エネルギー=質量×速さ×速さ÷2
 E=m×v×v(ベロシティ)÷2

 これは、重力によって物体のスピードがどんどん速くなっていくため(等加速度運動)。

 瞬間の速さ=加速度×その時間
 v=a(アクセレーション)×t

 中学校の理科でやるように、移動距離を示す記録テープを紙に貼って、縦軸:速さ、横軸:時間のグラフを完成させると、等加速度運動は、比例の直線のグラフになるので、例えば、動き出して10秒後の移動距離は、横軸の変域が0~10までに含まれる三角形の面積と等しくなる。∑的な考え(アレ大嫌いw)。
 だから、三角形の面積(道のり)=底辺(時間)×高さ(速さ)÷2より・・・

 道のり=時間×速さ÷2
 道のり=時間×加速度×時間÷2
 道のり=加速度×時間の2乗÷2

 になる。

 ここで、新キャラが出てきちゃうんだけど、この時に物体にかかっている力・・・F(フォース)はその物体の質量と加速度によって求められる。
 なぜなら、自動車とかをイメージすればいいんだけど、重いものをたくさん加速させるにはそれだけ力がいるから。

 力=重さ×加速度
 F=m×a

 つまり両辺を重さでわると・・・

 加速度=力÷重さ

 に等式変形ができる。この式をさっきの「道のり=加速度×時間の2乗÷2」に代入すると・・・

 道のり=(力÷重さ)×時間の2乗÷2

 そしてエネルギーEは、力と道のり(ストローク)をかけた値(E=F×s)なので・・・上の式の両辺に力をかけると・・・

 エネルギー=力の2乗×時間の2乗÷重さ÷2

 さらに、時間がまだ残っちゃっているので、次は・・・

 速さ=加速度×時間を

 時間=速さ÷加速度

 に変形し、その加速度に「加速度=力÷重さ」を代入。

 時間=速さ÷(力÷重さ)

 分数のマトリョーシカになっちゃったので(^_^;)「重さ/重さ=1」をかけてやって

 時間=速さ×重さ÷力

 これをエネルギーの式に代入し・・・

 エネルギー=力の2乗×(速さ×重さ÷力)の二乗÷重さ÷2になって、力の2乗が約分されて消えてしまう。また重さの方も、指数がひとつ消える。
 よって

 エネルギー=重さ×速さの二乗÷2
 
 を、導くことができる・・・意外と大変。まあ、教習所で習うように、自動車のエネルギーは、その自動車の重量に比例して、スピードに関しては2乗に比例するってこと。だからスピード出し過ぎは、自動車を重くするよりも危険。まあどっちも危険。

 さて、あとは力学的エネルギー保存の式に、位置エネルギーと運動エネルギーの式を代入する。

 位置エネルギーの最大値=運動エネルギーの最大値
 重さ×重力加速度×高さ=重さ×速さの2乗÷2
 mgh=1/2mv2

 この時の高さは、例えば坂を下るボールなら、二つの地点の高低差でもOK。

 あと難しいんだけど、スキーのジャンプ台みたいなのがあったとき、選手がジャンプ台からシュババって飛んだ時のエネルギーが、ジャンプの最高点を決めるから・・・力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギーの式に代入すれば、ジャンプの最高到達点が求められる。
 また、この手のジャンプを斜方投射って言うらしいのだが、その場合水平方向へは等速直線運動を続ける。実際は空気抵抗が絶対かかるから減速すると思うんだけどね。
 例えば、傾斜角60度のジャンプ台(!)で速度10で斜方投射させたら、水平方向の速度は、三角比からコサインで出せて、コサイン60度は2分の1なので、水平方向の速度は5ということになる。

気体の状態方程式について

 近年稀に見る、自然科学系の記事。

 最近理科の勉強しているんですが、高校生の勉強なんてかれこれ15年もしていない上に、現役時代もろくに理解できていたか怪しいので、もう一度復習をしているんです(^_^;)
 特に物理、地学は履修していない上、化学もほとんど覚えていなくて、例えば・・・

 500mlのガラス容器に標準状態で11.2リットルの乾燥した空気が入っています。その温度は27度に保たれていて、この時、容器の中の酸素の体積は、酸素の分圧のもとでは何mlですか?
 空気の構成は窒素:酸素=4:1とし、原子量はH=1.0、N=14、O=16 気体定数R=8.3×103(L・Pa/mol・K)


 みたいな問題があったんですけど、まず読解すら怪しいという・・・空気の分子量くらいは、問題文中に原子量が書いてあるので、そりゃなんとかなるのですが、酸素の体積となると気体の状態方程式を覚えてないと全く歯が立たないという。
 それどころか、気体の状態方程式って言われて、模範解答を読んでも、いまいち理解が追いつかないという・・・ウィキペディアは言わずもがな。

 というわけで、今回はそんな気体の状態方程式を、中学生レベルの脳を持つ私が理解しようと、醜くあがくお話。
 気体の状態方程式っていうのは、どんな種類の気体も、気体の圧力と容器の体積をかけた数は気体の物質量と温度と気体定数をかけた数と等しくなるというもの。

 PV=nRT

って書かれるんだけど、私は文系なので・・・

 圧力×体積=気体の物質量×気体定数×温度

 と日本語にします。んで、どういう了見でこんな式が開発されたんだって、視聴者の皆さんは思うに違いない(私だけか)。
 これは、ボイル・シャルルの法則から出していて、ここまで遡ると、小学生や中学生の理科のレベルに落ちてくれるんだけど、気体の体積って温度が上がるほど大きくなるじゃん。状態変化で習うアレ。体積が膨張すれば当然、周囲を押す圧力も大きくなるわけで、ここまではOK。
 じゃあ温度が変化しない状態(等温変化という)を仮定するとして、もし気体の体積“だけ”を小さくすれば、逆に気体の圧力は上がる(反比例の関係になる)んじゃないの、というのがボイルの法則だ。同じ電圧の場合、電気抵抗が上がれば、逆に電流は小さくなるというのと一緒だ。

 ボイルの法則・・・PV=R(※Rは定数)

 でもやっぱりよくわからないから、圧力×体積=定数(同じ温度の場合)にする。

 んで、これと似たのがシャルルの法則。こちらは、気体を入れたシリンダーに同じ圧力をかけ続けた場合(こちらは等圧変化)、そのシリンダーを徐々に温めると気体の体積は膨張するよ、というもの。

 シャルルの法則・・・V=R×T(※Rは定数)

 でもやっぱりよくわからないから、体積=温度×定数(同じ圧力の場合)にする。

 よって定数を求める場合は、式を定数=体積÷温度に変形し、体積を温度で割れば求められる。体積と温度は比例関係なので。

 つまりこのルールをまとめると、気体の量(物質量)が変化しないのならば、圧力と体積をかけた数を温度で割った数は一緒ってことになる。
 よって、ボイルの法則とシャルルの法則は、ボイル・シャルルの法則と悪魔合体させることができる。

 気体の量が同じ場合、気体の体積は圧力に反比例するが、温度には比例する。
 P×V÷T=R
 圧力×体積÷温度=定数

 この式の両辺にTをかけると、P×V=R×T(圧力×体積=定数×温度)になって、気体の状態方程式になる。
 ちなみにこの式を使って、1molの気体の体積は種類にかかわらず22.4Lというルールが導き出されるのだが(※0℃、一気圧の場合)、これはある種のトートロジーで、この22.4を出すには、状態方程式のR(気体定数)の部分にに8.3×103を代入しないと得られないし、気体定数の8.3×103を出すには、状態方程式のVに1molの気体の体積値22.4を代入しないと得られない。

 このキャッチ22を説明できる関係者の方々を募集しています。

 まあ、それは置いておいて(そこは置いておくんかい)、この状態方程式を使って問題を解くには、テキストの解答欄で「理系なら常識だべ?」と見事に割愛された部分を知らないといけない。まずさっきも言ったように、トートロジーのどっちか、まあ、気体の体積は1molあたり22.4Lを暗記しておくべきだし(もちろん忘れちゃってたよ)、それ以上に文系の私が引っかかったのが、Tの温度がセルシウス温度じゃなくて絶対温度だということ!
 ず~っとセルシウス温度で解いてて、もうどうやっても答えと数が合わなくて泣いてたんだからね!ならTじゃなくてKで書けよ!って思ったら、問題文の気体定数のところにちっちゃく書いてあったwてへ

 絶対温度のケルビンは273.5をセルシウス温度に足せば出るから(絶対零度0Kがセルシウス温度ではー273℃だから)、27℃はぴったり300Kになる。解きやすく作ってくれてんだw
 あとは、もう方程式にシュババって代入すれば出せる。ちょっと電卓使ったけど。

 1molの気体は、さっきも書いたように、22.4リットルだから11.2リットルの空気の物質量はちょうど半分で0.5mol、温度27度はぴったし300K。ガラス容器の体積は500mlだったのでリットルでは0.5。
 あとは、これらの数を気体の状態方程式(圧力×体積=物質量×気体定数×温度)に代入して・・・

 0.5×P=0.5×(8.31×103※気体定数)×300で、P(圧力)=2493×103→有効数字の関係で2.493×106パスカル。
 酸素の分圧は、問題文より、空気の五分の一を占めるから、空気の圧力を5で割って、4.986×105パスカル。
 空気の物質量は0.5molだったから酸素は0.1molになって(やっぱり出題者親切w)これを再び状態方程式に代入。

 4.986×105パスカル×V(体積)=0.1×気体定数(打つのめんどい)×300=0.3×8.31÷4.896=0.51296296296リットル・・・になるから答えは500ml。
 これ512mlって書いたらバツ?いろいろ掛けたり割ったりしたから、どこまで有効かわからん(^_^;)

 いや~しかし生物と地学はそこそこ今でもできるんだけど(忘れてても本を読めば割と簡単に思い出すし納得する)、自分は数学に弱いから、こういう物理や化学の計算問題は、いちいち前提を確認しながらゆっくり勉強してかないと相当きつい。
 来年度、大学で理科の教育免許を取るときまでに、大学の先生への質問をたくさん溜めておくことにしよう。とりあえず、22.4と気体定数8.3×103のパラドックスから。

ロラックスおじさんの秘密の種

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆ 涙☆☆☆☆☆」

 見ろ、あれで最後だ。やめるしかないだろ。

 ダメだ、こういう教訓のあるお話はやられてしまう。ずり~よ、『怪盗グルー』のスタッフが手掛けたアニメって触れ込みだったから、てっきり全編ギャグかと思ったら、すっごい悲しい話なんだもの。
 思えば『怪盗グルーの月泥棒』も、想像以上にクラシカルな『ハウス世界名作劇場』みたいな設定で、「感動とは落差である!」とかブログでうそぶいたけど、この映画はさらに切ない、一人の男の贖罪の物語。

 志村けんさんが「なんだチミはってか、そ~です、わたすが変なおじさんです」のていで「そ~です、わたすがロラックスおじさんです(※作中にそんなセリフなし)」ってちょけるCMが大々的に放送されていたけど、実は森の精霊にして木の代弁者であるロラックスおじさんは、なんと作中ではワンスラーという町外れの荒地に住む年老いた木こりの回想にしか登場しない!
 さらに、この森の精は、ジブリアニメでありがちな自然を破壊する愚かな人類に対してなんら報復手段を持っていないのだ!
 これが、今までなんでこういう精霊が出てくるアニメに出会えてなかったんだろうって思ったくらい、珍しくて(でも本当は精霊ってこういうものだよねw)感動してしまった。

 私、ジブリの『ぽんぽこ』や『もののけ姫』などに見られる、「人類VS自然!」みたいな対立構造がまずあって、そこでバイオレンスなアクションが繰り広げられる展開に、昔からなんか抵抗があってさ。まあ、自然を汚すとしっぺ返しが来るっていうテーマは分かるんだけど、なんかお説教臭く感じてたんだ。
 最近だと『アバター』もそれで、中盤では「惑星パンドラの守護者のエイワは誰の味方もしない」とか言ってたのに、最後は「エイワに心届いた」とか言って人類をバコンバコン一方的に攻撃するんだよw人類はアレルゲンですかw
 もちろん「お前の好きなジュラシックパークだってそうじゃねえか」って言われればそれまでなんだけど、別に恐竜はただ動物園を逃げちゃっただけで、人類に全面戦争を仕掛けようとか、復讐だ!ってやってたわけじゃないからね。

 この志村おじさんは、人間がどこまで愚かなことをしようと、決して暴力に訴えたりはしない(寝ている最中にベッドごと強制退去させようとして、あわや殺人未遂はやったけどw)。
 人間の変われる力を最後まで信じて、優しく諭し続ける。その結果、美しかった谷は、なすすべもなく強欲な人間たちによって滅ぼされてしまう。
 自然は強大で、人類に制御できるものではないというマイクル・クライトンのテーゼは、西洋人にとってみればかなりショックなものだったに違いないけれど、私たち日本人にしてみれば、その自然観はある程度共有されている。自然災害大国だから。
 でも、その逆の、自然というのはとってももろくて、簡単に破壊されてしまい、それを元に戻すのは、壊すのに比べてとっても難しい(場合によっては不可能)という、テーマは藤子・F先生以降あまり見られていない気がする。
 F先生ですら、『ドラえもん のび太と雲の王国』では、ノア計画とか言って人類に報復させたわけで、やっぱり徹底的に弱い自然を描いた今作の意義は大きいと思う。

 あなたが、もし何もしなければ、世界は変わらない。――ドクター・スース

 確かに、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギを絶滅させようと乱獲しても、彼らは決してやり返しては来ないだろう。無抵抗な彼らは、そのまま永遠に地球から姿を消す。
 ならば、『もののけ姫』よりも『ロラックスおじさん』の展開の方がずっとリアルで、ずっと心に突き刺さる。「UNLESS――もししなければ」・・・人間の欲望は自分自身で歯止めをかけるしかないのだ。
 現実の世界で、人類が際限なく環境を破壊し続けたら、それこそ身の破滅だけど、こういう寓話は、その最悪のケースを疑似体験できることに大きな意味がある。
 これは、地球環境や生態系保全といった大きな問題の話だけではなく、日常生活でも重要な教育的なメッセージだ。どんなに粗暴な人に対しても、その人がいつか変わってくれることを信じて、優しくメッセージを送り続ける。決して無理強いはしない。そんな愛に溢れた辛抱強い教育こそ、今必要なのかもしれない。

 そして、かつての若者が老人になった時、ロラックスおじさんは帰ってきた。

 ところで、立派なヒゲじゃないか、と。

怪盗グルーのミニオン危機一発

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 わたしにできることは?
 ・・・無いなあ。
 じゃあグルーさんにできることは?


 ついに来た!ずっとずっとず~っと楽しみにしていた2013年の真打ち登場!もう我慢できなくて先行上映で見ちゃいました!
 いや~前作はなんだかんだで感動する映画だったけど、今回はミニオンが主役?ってことで超バカ映画。とにかく小ネタが多い。ひとつの完成度の高い長編アニメじゃなくて、くだらない短編アニメを連続して見させられてる感じ。
 『ナイトミュージアム』シリーズのように、コメディ映画の二作目って、キャラを増やしてワイワイ賑やかにお祭りにしちゃうんだよね。だから脚本の構成は一作目に比べて多少まとまりがなくなっちゃうんだけど、楽しさは二倍増し!ミニオンの映画に深さや涙はいらない!
 もうちびっこも爆笑してたし、これでいいのだ、この映画は。ユニバーサルスタジオがすごいお金と時間をかけてクレヨンしんちゃんの映画(くだらない方の)を作ったようなもんだよなあって。
 そういえば3D映画で初めてユニバーサル映画を見たけど、ユニバーサルスタジオのロゴが一番3Dにすると・・・映えるねw超かっこよかったw

 でもさ、ミニオンって私の命の恩人でさ。去年か何かに、大人の当事者意識のなさを知って、すごい世の中に対して凹んでた時があったんだよ。もう精神的に参っちゃってさ。
 その時、ミニオンがただバナナを奪い合っているだけのアニメを見てさ。すごい癒されちゃってさ。こんな小学生レベルのくだらないアニメに、世の中の酸いも甘いも知った大人たちが全力で取り組んでいる!って思ったら、生きる気力が湧いてさ。そのあと、もうエネルギーの圧力が溜まっちゃって、その社会や大人(つまり自分も含む)に対する怒りのエネルギーで執筆したのが、『CRIMSON WING』の脚本だったんだ。
 だから、私なんかは萌えアニメとかアイドルとかスポーツって嫌いじゃないけれど、そんな見なくてさ、まあどうでもいいんだけど、それでも、そういう、他人から見ればくだらないっていうものでも、誰かの心の傷を癒し、次の日に学校や仕事に行く力を与えているのなら、尊いものなんだってことなんだよね。バカ万歳じゃ。

 とはいうものの、この映画って脚本に12人も使っていて、単純にバカに時間を割かれただけで、プロットやキャラは作りこんでいたような形跡があるんだよ。
 一番残念だったのは、やっぱり今回のライバルキャラのエル・マッチョさん。これはキャラが立ってないとか薄いとかじゃなくて、やっぱり尺が足りなかったんだろうね。
 二作目の宿命で、キャラが増えたぶんパラレルに描くべきことが多くて、各キャラクターの描写がおざなりになっちゃう。
 道具を駆使するグルーと違って、素手で戦う熱血ラテン系の怪盗という対立軸は良かっただけに、後半あっさりやられちゃって残念。ネファリオ博士も「世界征服には賛成だが、私の家族に手を出すのは許さん」とかかっこいいこと言って、あっさり裏切っちゃうしw
 というか、前作のベクターよりも、全然いい人っぽかったよねエル・マッチョさんw私はずっと、反悪党同盟のサイラス・ラムズボトム長官が黒幕で、強大な正義に、悪党のグルーとマッチョさんがコンビを組んで戦うという、アツい展開を予想してたからなあw
 意外とそういったピクサーみたいな複雑なことはせず、肩透かしくらっちゃったw

 ただ今作のヒロインのルーシーは悔しいかな、結構キュートでよかった(声を当てた中島美嘉さんがはまり役で、エンドロールで「中島美嘉」って出てて場内がどよめいてたw)。
 美人だけど、なんか間が抜けていて、でも『タイピスト!』のローズみたいな負けん気が強いタイプじゃなくて、とはいえ気弱っていうのでもなくて・・・なんかうまく伝えられない複雑な魅力の女性wなんにせよグルーと結婚しちゃうくらいだから、そうとうイレギュラーなセンスの持ち主であることは確かw
 まあ、だから今回の主題は、前作がグルーが父になる話だとしたら、グルーが夫になる話なんだよね。そういう意味では一応一貫したものはあるw(前作の敵が親子だっただけに、エル・マッチョさんに奥さんキャラがいればさらに良かったwキザな息子はいたけどw)
 面白いのは、父→夫って順序が逆転しているところだよねw所さんは「出来ちゃた結婚はうんこしてからトイレ作るようなもん」とか言ってたけど、それ以上の倒錯だものw
 まあでも欧米は養子とかもらうことが多いから、そんなに変でもないのかな。

 で、グルーの女性遍歴が、もう、すごいせつなくてさ。グルーもちょっとルーシーが気になってきて、でもデートに誘えなくて、イディスに「怖いの?」って言われちゃって、昔のトラウマを回想するのよ。つまり誰にでもある失恋の思い出ね。
 そしたらなんと、グルーさん幼稚園時代まで遡っちゃうのよ!こんな悲しい話ってある!?(´;ω;`)

 キモーイ!グルーがリサを触った~!キモーイ!グルー菌だ~!!!

 グルーってけっこう業界内では名の知れた悪党だったから、少なくとも40はいってると思うんだよ。それで女性に関係する思い出が幼稚園だけ。徹底的な女性不信というか女性恐怖症なんだよw
 結果的には、あんな可愛い女の子と、美人な奥さんもらっているから、オレ達モテない紳士同盟から見れば、鶴瓶師匠は勝ち組なんだけどw
 グルーって悪趣味な家に住んでいるけど、ロリコンでも変態性欲の持ち主でもないのが、ギャップ萌えで女の子に意外と好かれる理由かもw『アダムスファミリー』とか好きな女子割といるしねw
 まあルーシーも絶対に友達が多いタイプではなさそうだから、お似合いのカップルなのかも。3があったら、三姉妹(特に一番ママを欲しがっていたアグネス)とドジなママのルーシーの掛け合いが見てみたいな。

 あと、忘れちゃいけない。私が好きなマーゴちゃんだけど、今回エル・マッチョさんの息子のキザなイケメンといい感じになっちゃって、図らずも「あの親子を逮捕しろ!あいつらが黒幕や!」と大人気なくラムズボトムさんに駄々をこねたグルーと同じ心情になっちゃったけど、マーゴちゃん、やっぱりというか、あっさり捨てられちゃって、人生初の失恋をしていました。「男なんて・・・」ってセリフが、まあ決まる!
 別にマーゴちゃんが恋人作って幸せになる分には、ファンのオレたちは全然いいんだけど、なんというかマーゴちゃんの魅力って、薄幸というか、男運のなさにあるから(※全部勝手な思い込みです)、あの結末はやっぱりスタッフ分かってるなってw
 グルーも手痛い失恋経験者だから、もっとマーゴちゃんを慰めてやるシーンが欲しかったけど、それはあのメキシカンハット型ドンタコスを二人共かぶっている描写でOKなのだろうw映画はヴィジュアルのメタファーでいいからね。

 ボクの夢はゲーマーで食べていくこと。
 すご~い、いろいろ考えているのね。


 この可愛いカップルのあどけない掛け合いは、ちょっと面白かったけど(マーゴちゃんも大人びてるけどやっぱり子供よのう)、大人のカップルも似たようなもんだよね、合コンでもっと頭の悪いこと言ってるものw
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