絵を教えるってやっぱり偉そうだしあまり意味がないと思う。結局「自分ならこう描く」の押し付けになる気がするし。ごめんなさい「お絵かき日記」のutakaさん(※私よりも絵がうまい)しゃしゃりでました。反省します。
技術的なアドバイスって言ったってどういう表現を選ぶかは人それぞれだし。そもそも私なんて人さまに絵を教えるほど絵が上手くないしね・・・下手な奴に限って他の人の絵をあーだこーだ言ったりするもんだ。
さて、とりあえずカメの歩みながら『恐竜大陸サウラシア』描いてます。意外と難しいのは恐竜と人との大きさの対比。『ジュラシック・パーク』なんかはCG合成する際に測量をしたらしいんだけど、私にはそんな技術はないし目分量でかなり適当。
基本的に恐竜は想像よりも一回り小さいって考えると大体合ってる。K氏なんて始祖鳥がプテラノドンくらい大きいと思っていたからね。
例えばブラキオサウルスの頭に女の子が乗るシーンがあるんだけど、ブラキオサウルスって頭が72センチなんですよ。だから『ジュラシック・パーク』の木の上で寝るシーンに出てくるブラキオサウルスの頭はちょっとでかすぎると思う。
これは今手掛けている主人公フィリップの登場シーン。
ワニのような頭の肉食恐竜アンガトラマは全長7メートルほど・・・にしてはでかい。そしてフィリップの馬、パキリノサウルスは5メートル・・・にしては小さい。
私パキリノサウルスってもっと小さい恐竜だと思ってたよ。そこそこでかいぞ。アンガトラマの方は、発見部位が鼻づらの一部とか少なすぎるので巷の全長7メートルだって怪しい・・・と言うわけでこれでよし(適当)。
しかしパキリノサウルスってすごい頭しているよね。説によっては鼻の上のコブは角の基部になっていて、その上にもっと太くてでかい角があったとかないとか・・・
・・・そんな冒険私にはできないのでこの漫画では『ダイナソー』のように手堅い復元で行きました。これでも充分派手だよ!
でも恐竜サーカスって小さい頃からの夢なんだ。描いてて楽しい。ギャラリーの一枚絵では絶対選べないようなアングルからも恐竜が描けるし。
こんなサーカスがもし実際にあったら食われる危険性あっても観に行っちゃうかな・・・いやビデオでいいかな。
シチュエーションは金になる?
2011-01-27 23:32:08 (13 years ago)
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カテゴリタグ:
- 社会学
今朝ふと思いつきフェイスブックでつぶやいたことを。
申し訳ないことに、このブログで最も人気のある記事は三角比なんです。そう、あのまったく数学の調べ物学習の役に立たないしょうもない記事。
つまり学校の勉強を分かり易く解説するのは需要があるってこと。もちろん世のなかには星の数ほどテキストブックがある。でもキャラクターと面白い話があって漫画で分かり易く勉強を解説するテキストで“漫画として面白いもの”ってなかなかないのではないか、それを私が作ったらヒットしないかなあって。
・・・いや、学習漫画で面白いものはもうあるっちゃある。偉人の伝記とか、歴史ものの漫画は面白い。でも数学や科学についてはあまりなかったと思う。だから最近『萌える相対論』とか出てきたのだろうけど。
ここからは単なる妄想。今塾で四教科教えているのを生かしてオリジナルの教科書を作り、漫画で学べる塾を作る。このオリジナル教科書は入塾者しか手に入らないようにすれば、他の塾と差別化が図れるのではないか。もちろんそれには教科書漫画のクオリティが必要だ。
でも萌えイラストを入れれば米でもビスケットでも売れちまう時代。下品なやり方だけど結局金を稼ぐってそう言うもんだよね。
子どもがその塾に行くと親が「そんな塾いくんじゃありません!」っていう学習塾っていいじゃないか。
で、もっと下品なのはメイド喫茶ならぬ萌え予備校経営だよ!これ絶対当たるって!メイド喫茶っておそらくコーヒーや料理の質じゃなくて「シチュエーション」で流行った気がする。
メイドを従えるご主人さまと言うキャラクターを客が演じられるというシチュエーション。ガチでそのシチュエーションをやるならば、ヴィクトリア朝の貴族はメイドなんて下賤な奴、顔も見ないのだけど、あの設定がゆる~い馴れ馴れしいメイドがいいんだろうな。
で、萌え予備校は一部の人以外は絶対味わえないような充実した学生生活と言うシチュエーションを提供してやろうよ。例えば美人教師やセーラー服着た可愛いクラスメイト(と言う設定の講師)が優しくつきっきりで勉強教えてくれて、メイド喫茶ばりにデレデレさせてやれば可愛い子におだてられて勉強もやるし、塾に中毒的に通う人も出るんじゃないか。成績が上がると女の子のバレンタインチョコとかプレミアグッズがもらえるとか。
女の子の場合はスポーツのできるイケメンだよね。シチュエーションは放課後の教室でサッカー部とかのユニフォーム着てて「お前まだ残って勉強してたのか。ほら俺が見てやるよ」とか。もしくは執事。全然シチュエーション関係ないけどね。
いや~言ってて馬鹿馬鹿しいけど、そんな馬鹿馬鹿しいのが当たるのがこの時代。このアイディアをやるって人いないかなあ。私はウィンクルボス兄弟と違って訴訟起こさないから、せめて教材開発部として雇ってよ。
でもあまりに調子に乗ると風営法とかに引っ掛かって摘発されるかも。それに耳かき店の事件とかあったし怖いよね。
申し訳ないことに、このブログで最も人気のある記事は三角比なんです。そう、あのまったく数学の調べ物学習の役に立たないしょうもない記事。
つまり学校の勉強を分かり易く解説するのは需要があるってこと。もちろん世のなかには星の数ほどテキストブックがある。でもキャラクターと面白い話があって漫画で分かり易く勉強を解説するテキストで“漫画として面白いもの”ってなかなかないのではないか、それを私が作ったらヒットしないかなあって。
・・・いや、学習漫画で面白いものはもうあるっちゃある。偉人の伝記とか、歴史ものの漫画は面白い。でも数学や科学についてはあまりなかったと思う。だから最近『萌える相対論』とか出てきたのだろうけど。
ここからは単なる妄想。今塾で四教科教えているのを生かしてオリジナルの教科書を作り、漫画で学べる塾を作る。このオリジナル教科書は入塾者しか手に入らないようにすれば、他の塾と差別化が図れるのではないか。もちろんそれには教科書漫画のクオリティが必要だ。
でも萌えイラストを入れれば米でもビスケットでも売れちまう時代。下品なやり方だけど結局金を稼ぐってそう言うもんだよね。
子どもがその塾に行くと親が「そんな塾いくんじゃありません!」っていう学習塾っていいじゃないか。
で、もっと下品なのはメイド喫茶ならぬ萌え予備校経営だよ!これ絶対当たるって!メイド喫茶っておそらくコーヒーや料理の質じゃなくて「シチュエーション」で流行った気がする。
メイドを従えるご主人さまと言うキャラクターを客が演じられるというシチュエーション。ガチでそのシチュエーションをやるならば、ヴィクトリア朝の貴族はメイドなんて下賤な奴、顔も見ないのだけど、あの設定がゆる~い馴れ馴れしいメイドがいいんだろうな。
で、萌え予備校は一部の人以外は絶対味わえないような充実した学生生活と言うシチュエーションを提供してやろうよ。例えば美人教師やセーラー服着た可愛いクラスメイト(と言う設定の講師)が優しくつきっきりで勉強教えてくれて、メイド喫茶ばりにデレデレさせてやれば可愛い子におだてられて勉強もやるし、塾に中毒的に通う人も出るんじゃないか。成績が上がると女の子のバレンタインチョコとかプレミアグッズがもらえるとか。
女の子の場合はスポーツのできるイケメンだよね。シチュエーションは放課後の教室でサッカー部とかのユニフォーム着てて「お前まだ残って勉強してたのか。ほら俺が見てやるよ」とか。もしくは執事。全然シチュエーション関係ないけどね。
いや~言ってて馬鹿馬鹿しいけど、そんな馬鹿馬鹿しいのが当たるのがこの時代。このアイディアをやるって人いないかなあ。私はウィンクルボス兄弟と違って訴訟起こさないから、せめて教材開発部として雇ってよ。
でもあまりに調子に乗ると風営法とかに引っ掛かって摘発されるかも。それに耳かき店の事件とかあったし怖いよね。
第83回アカデミー賞
2011-01-26 16:16:57 (13 years ago)
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カテゴリタグ:
- 映画論
最多ノミネートの『英国王のスピーチ』ってどれだけ面白いんだろう?ノミネート作品で知っているのは『ソーシャル・ネットワーク』と『インセプション』『トイ・ストーリー3』くらいだな・・・
日本のニュースでは「外国語映画賞に『告白』がノミネートされなかった!」って騒いでいるけど、そこまで可能性があったのか。私の妹も観に行ったらしいんだけど、少なくとも私の周りで「面白かった」って言う人はいなかったし、てっきり一部の評論家が騒いでいるのかと思った。
ああいう犯罪を「異常者の仕業」の一言で短絡的に片付ける内容は好きじゃないんだよな。ああいう凶悪事件が起こると法廷で検察が「非人間的行為」「悪魔の所業」とか言うけど、動物はあんなことやらないし(いじめが行き過ぎた殺しはチンパンジーもやるけど)、人間のネガティブな面が出た犯罪だよね。そういう意味では全く人間的。もちろん加害者を弁護する気は全くないけど、私たち第三者は「あいつは狂っていた」で終わりにするんじゃなくて社会構造が原因の一端になっていることくらいは考えた方がいいかもしれない。
とにかくアカデミー賞は一応アメリカの映画業界の健全な発展のために作られた賞だそうだから、『告白』の不健全な内容はふさわしくなかったのか、それとも「コマ大数学科」がエミー賞で落選したように欧米の出来レースなのか・・・
私は『オーケストラ!』がノミネートされてほしかったな。そう言えばそろそろ髪の毛切らないとなあ・・・塾の中学生に「指揮者」って言われちゃった。
日本のニュースでは「外国語映画賞に『告白』がノミネートされなかった!」って騒いでいるけど、そこまで可能性があったのか。私の妹も観に行ったらしいんだけど、少なくとも私の周りで「面白かった」って言う人はいなかったし、てっきり一部の評論家が騒いでいるのかと思った。
ああいう犯罪を「異常者の仕業」の一言で短絡的に片付ける内容は好きじゃないんだよな。ああいう凶悪事件が起こると法廷で検察が「非人間的行為」「悪魔の所業」とか言うけど、動物はあんなことやらないし(いじめが行き過ぎた殺しはチンパンジーもやるけど)、人間のネガティブな面が出た犯罪だよね。そういう意味では全く人間的。もちろん加害者を弁護する気は全くないけど、私たち第三者は「あいつは狂っていた」で終わりにするんじゃなくて社会構造が原因の一端になっていることくらいは考えた方がいいかもしれない。
とにかくアカデミー賞は一応アメリカの映画業界の健全な発展のために作られた賞だそうだから、『告白』の不健全な内容はふさわしくなかったのか、それとも「コマ大数学科」がエミー賞で落選したように欧米の出来レースなのか・・・
私は『オーケストラ!』がノミネートされてほしかったな。そう言えばそろそろ髪の毛切らないとなあ・・・塾の中学生に「指揮者」って言われちゃった。
ほこ×たてレギュラー化!
2011-01-25 02:39:46 (13 years ago)
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カテゴリタグ:
- テレビ
すっごい面白かった特番『対決バラエティ ほこ×たて』がなんとレギュラー化していました!やったあ!
この番組って「絶対穴の開かない超合金VSどんなものでも貫くドリル」みたいな感じで、矛盾する二つのものを戦わせて白黒つけるという内容のクイズバラエティ。
この試合は日本タングステンの超合金の勝利に終わったんだよね。なにしろ戦車の装甲にも使われるタングステン。でもタングステンとかモリブデンとか聞くと思いだすのは、やっぱり『デザーテッドアイランド』ですよねマロさん。違うか・・・
とにかく仕事に情熱を注ぐモノづくりのプロが、その自信とプライドをかけて戦うのがカッコいい。これはもう企業間のK1だよね。私の親も機械屋だけど、理屈どうこうじゃなくて実体のあるモノを作るってすごいと思う。
企業価値がなんと6兆円になった(映画では2兆5億円)フェイスブックもすごいけど、やっぱりあれはソフトウェアであって、ハードウェアを作る方がなんか痺れる。
dario氏によればNO広告にこだわる(←ここはカッコいい)フェイスブックは、フェイスブック内での口コミに期待する他の企業の投資によって儲けているそうな。なんという非実体経済。
今の世の中モノよりも、噂や口コミと言った情報の方が数億倍もの価値があるらしい。
この番組って「絶対穴の開かない超合金VSどんなものでも貫くドリル」みたいな感じで、矛盾する二つのものを戦わせて白黒つけるという内容のクイズバラエティ。
この試合は日本タングステンの超合金の勝利に終わったんだよね。なにしろ戦車の装甲にも使われるタングステン。でもタングステンとかモリブデンとか聞くと思いだすのは、やっぱり『デザーテッドアイランド』ですよねマロさん。違うか・・・
とにかく仕事に情熱を注ぐモノづくりのプロが、その自信とプライドをかけて戦うのがカッコいい。これはもう企業間のK1だよね。私の親も機械屋だけど、理屈どうこうじゃなくて実体のあるモノを作るってすごいと思う。
企業価値がなんと6兆円になった(映画では2兆5億円)フェイスブックもすごいけど、やっぱりあれはソフトウェアであって、ハードウェアを作る方がなんか痺れる。
dario氏によればNO広告にこだわる(←ここはカッコいい)フェイスブックは、フェイスブック内での口コミに期待する他の企業の投資によって儲けているそうな。なんという非実体経済。
今の世の中モノよりも、噂や口コミと言った情報の方が数億倍もの価値があるらしい。
ソーシャル・ネットワーク
2011-01-23 21:28:46 (13 years ago)
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カテゴリタグ:
- 映画
「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」
あなたはサイテーじゃないけれど、そう見える生き方をしている。
ソーシャルネットワーキングサービス「Facebook」を考え、立ち上げ、儲け、そして訴えられちゃった若き起業家の話。さっそく私も「Facebook」に登録してみたんだけど、顔出し実名登録だからなかなか建前民族の日本人には流行らないかもね。英語圏の人ばっかりやってる。
しかしこのマーク・ザッカーバーグって人、私と年齢がほとんど一緒だよ。しかもオタク的で(あの走り方w!)さえない青春送ってる感じ、なんかすっごい親近感・・・金はないけど。
この映画ってゴールデングローブ賞で四冠を獲ったりすごい話題になっていて、ポスターでもマークの大きな顔写真に「天才」「裏切り者」「危ない奴」「億万長者」とか打ってあって、相当エキセントリックな人の話かとワクワクして見に行ったんだけど、ちょっと期待外れだった。
全然普通の人だった・・・
この映画を観た人は主人公で天才肌のマークではなく、その相棒のエドゥアルドに感情移入するって言うけど、私から見たらどっちもハーバード大学だし、財務管理に詳しい上、フェイスマッシュに使うアルゴリズムの数式も書けてしまうエドゥアルドのほうがマークより全然天才だろと思った。
マークがすごいのは、酔っ払いながら数時間でサイトを作り立ち上げてしまう頭の回転&仕事の速さだ!ってプログラミングをかじっているdario氏は指摘したけど、プログラミングの説明や、それを構築する理系的シーンが作中ほとんどなかった上に、共同開発者にすっごい腕の立つプログラマーがいたから、いまいちマークのすごさが分からなかった。
マイクル・クライトンが傍若無人な天才として描いた『タイム・ライン』のボブ・ドニガー(これもモデルがいるんだろうな)のようにすっごい弁が立つプレゼン野郎でもなければ、誰にでも好かれるリーダーでもなかったし・・・あいつの才能って一体何だったんだろう?
いや、でも学内で同じ境遇だったオタクたちには人気があったのかも。あの女子大生をランキングするなんとも失礼なサイト「フェイスマッシュ」のシーンで飛びついたのは、頭はいいのにモテナイという全国のオタク男子だった!
そのオタク男子がやっぱ男は顔と金でしょ~とかキャピキャピ言ってる、自分たちとは住む世界の違う女子を一段上からランキングする痛快さ!
マークのやっている事は許せない!とか人は非難するかもしれないけど、こんないたずらって『こち亀』の両さんが自分を嫌う婦警に対して随分前からやっていたよね(実際にやるって言うのがすごいが)。
マークは小学生のまま紳士の名門大学ハーバードに入っちゃったような人なんだ。だからあれはスカートめくりと一緒だよ。スカートめくりって私も小学生の頃やったことあるけど、エロい気持ちでやっているんじゃなくて、純粋な悪意だよね(すっごい傷つくことを女子に言われてギャフンと言わせてやろう的な・・・幼い・・・)。
マークが他の人と比べて一番秀でていたのはこの「小学生のような行動力と残酷性」だったのかもしれない。純粋に自分のネガティブな気持ちを表明すること。普通の大人はそれを円滑な人間関係構築の為にセーブするんだけど、マークはよくも悪くもピュアでそれができない。
だから最初の彼女との会話は別に彼女を言い負かそうとしていたわけではなくて、彼なりにただ本音を言っただけ。その上頭の回転がいいので普通の人と会話が上手くかみ合わないのだ(いやいや、あの冒頭のシーンを見る限りマークを軽くいなす彼女の方が頭がよさそうだったぞ)。
ちなみに私も女性や大学の教師に「あなたと喋っていると疲れる」って言われたことあります。さすがにあなたがモテないのはオタクだからじゃない。最低だからよは言われたことないけれど・・・
こういうことを言うと「頭がいいなら相手に合わせてやれよ」って言う人がいるけどそれは酷ってものだ。だって普通の人って正規分布の中心にいるから(人口が最も膨大な層)普通にしゃべれば相手にそこまで合わせなくても楽しく会話ってできるじゃん。そんな普通の人はやらないような苦労を日常会話でしなきゃいけないなんてどうかしてるぜ。
でも正規分布の両端にいる人、それはコミュニケーションがうまくとれない人と、その力があり過ぎて周りがついていけないだけの人なんだけど、ハーバードのオタク達は後者なんだと思う。
ただ頭がいいだけなのに「勉強はできるのにコミュニケーションが取れない奴~」なんて言われるなんて不当だ!そんなコンプレックスがマークにはあった。
結局ファイナル倶楽部に対しても、ハンサムで名家の出、そしてスポーツマンと言う女にもてる条件を不当に独り占めしているようなあの兄弟に対しても・・・マークはコンプレックスの塊。
あいつらが怒っているのはアイディアを盗まれたからじゃない。生まれて初めて物事が自分の思い通りにいかなかったからだ。
彼の行動原理は単純。なぜ世間(の女)は経歴や外見と言った表面的な部分ばかりを見て、物事の本質を見ないんだ!(※この心の叫びはアメリカのハイスクールでのオタクの境遇を調べるとすっごい気持ちが分かります。日本の“オタク”とアメリカの“Nerd”はなかりイメージが違う)
そのテーゼの下に、彼は芸術家の如く儲けを考えずフェイスブックをNO広告でやりとげたわけだし、小学校しか出ていないのに世間をあっと言わせた「ナップスター」のショーン・パーカーの痛快な生きざまに惚れたのだろう。
だからマークは、とってもいい奴だけどなんだかんだいってそこそこイケメンなエドゥアルドではなくショーンを選んでしまった・・・あれでもしエドゥアルドが不細工なオタクだったら絶対ショーンじゃなくてエドゥアルドをマークは選んだと私は断言できる!
そんなしょうもないコンプレックスで友達を捨てちゃうのがマークのバカで悲しいところ。まあマークもエドゥアルドも訴訟にはなっちゃったけど、今もなおお互いを認め合っているのは映画でも感じられた。和解したしな。
でもウィンクルボス兄弟のパクり訴訟はアメリカでは通用するけど、他の国ではちょっと無理だと思うよ。あれで金がとれちゃうのも、結局陪審員どもがウィンクルボスの外見や出自といった表面的イメージばかりを見て、トラブルの本質を論理的に考えないからなんだろうね。辛いけどこれがオタクの現実なのかもしれない。
あなたはサイテーじゃないけれど、そう見える生き方をしている。
ソーシャルネットワーキングサービス「Facebook」を考え、立ち上げ、儲け、そして訴えられちゃった若き起業家の話。さっそく私も「Facebook」に登録してみたんだけど、顔出し実名登録だからなかなか建前民族の日本人には流行らないかもね。英語圏の人ばっかりやってる。
しかしこのマーク・ザッカーバーグって人、私と年齢がほとんど一緒だよ。しかもオタク的で(あの走り方w!)さえない青春送ってる感じ、なんかすっごい親近感・・・金はないけど。
この映画ってゴールデングローブ賞で四冠を獲ったりすごい話題になっていて、ポスターでもマークの大きな顔写真に「天才」「裏切り者」「危ない奴」「億万長者」とか打ってあって、相当エキセントリックな人の話かとワクワクして見に行ったんだけど、ちょっと期待外れだった。
全然普通の人だった・・・
この映画を観た人は主人公で天才肌のマークではなく、その相棒のエドゥアルドに感情移入するって言うけど、私から見たらどっちもハーバード大学だし、財務管理に詳しい上、フェイスマッシュに使うアルゴリズムの数式も書けてしまうエドゥアルドのほうがマークより全然天才だろと思った。
マークがすごいのは、酔っ払いながら数時間でサイトを作り立ち上げてしまう頭の回転&仕事の速さだ!ってプログラミングをかじっているdario氏は指摘したけど、プログラミングの説明や、それを構築する理系的シーンが作中ほとんどなかった上に、共同開発者にすっごい腕の立つプログラマーがいたから、いまいちマークのすごさが分からなかった。
マイクル・クライトンが傍若無人な天才として描いた『タイム・ライン』のボブ・ドニガー(これもモデルがいるんだろうな)のようにすっごい弁が立つプレゼン野郎でもなければ、誰にでも好かれるリーダーでもなかったし・・・あいつの才能って一体何だったんだろう?
いや、でも学内で同じ境遇だったオタクたちには人気があったのかも。あの女子大生をランキングするなんとも失礼なサイト「フェイスマッシュ」のシーンで飛びついたのは、頭はいいのにモテナイという全国のオタク男子だった!
そのオタク男子がやっぱ男は顔と金でしょ~とかキャピキャピ言ってる、自分たちとは住む世界の違う女子を一段上からランキングする痛快さ!
マークのやっている事は許せない!とか人は非難するかもしれないけど、こんないたずらって『こち亀』の両さんが自分を嫌う婦警に対して随分前からやっていたよね(実際にやるって言うのがすごいが)。
マークは小学生のまま紳士の名門大学ハーバードに入っちゃったような人なんだ。だからあれはスカートめくりと一緒だよ。スカートめくりって私も小学生の頃やったことあるけど、エロい気持ちでやっているんじゃなくて、純粋な悪意だよね(すっごい傷つくことを女子に言われてギャフンと言わせてやろう的な・・・幼い・・・)。
マークが他の人と比べて一番秀でていたのはこの「小学生のような行動力と残酷性」だったのかもしれない。純粋に自分のネガティブな気持ちを表明すること。普通の大人はそれを円滑な人間関係構築の為にセーブするんだけど、マークはよくも悪くもピュアでそれができない。
だから最初の彼女との会話は別に彼女を言い負かそうとしていたわけではなくて、彼なりにただ本音を言っただけ。その上頭の回転がいいので普通の人と会話が上手くかみ合わないのだ(いやいや、あの冒頭のシーンを見る限りマークを軽くいなす彼女の方が頭がよさそうだったぞ)。
ちなみに私も女性や大学の教師に「あなたと喋っていると疲れる」って言われたことあります。さすがにあなたがモテないのはオタクだからじゃない。最低だからよは言われたことないけれど・・・
こういうことを言うと「頭がいいなら相手に合わせてやれよ」って言う人がいるけどそれは酷ってものだ。だって普通の人って正規分布の中心にいるから(人口が最も膨大な層)普通にしゃべれば相手にそこまで合わせなくても楽しく会話ってできるじゃん。そんな普通の人はやらないような苦労を日常会話でしなきゃいけないなんてどうかしてるぜ。
でも正規分布の両端にいる人、それはコミュニケーションがうまくとれない人と、その力があり過ぎて周りがついていけないだけの人なんだけど、ハーバードのオタク達は後者なんだと思う。
ただ頭がいいだけなのに「勉強はできるのにコミュニケーションが取れない奴~」なんて言われるなんて不当だ!そんなコンプレックスがマークにはあった。
結局ファイナル倶楽部に対しても、ハンサムで名家の出、そしてスポーツマンと言う女にもてる条件を不当に独り占めしているようなあの兄弟に対しても・・・マークはコンプレックスの塊。
あいつらが怒っているのはアイディアを盗まれたからじゃない。生まれて初めて物事が自分の思い通りにいかなかったからだ。
彼の行動原理は単純。なぜ世間(の女)は経歴や外見と言った表面的な部分ばかりを見て、物事の本質を見ないんだ!(※この心の叫びはアメリカのハイスクールでのオタクの境遇を調べるとすっごい気持ちが分かります。日本の“オタク”とアメリカの“Nerd”はなかりイメージが違う)
そのテーゼの下に、彼は芸術家の如く儲けを考えずフェイスブックをNO広告でやりとげたわけだし、小学校しか出ていないのに世間をあっと言わせた「ナップスター」のショーン・パーカーの痛快な生きざまに惚れたのだろう。
だからマークは、とってもいい奴だけどなんだかんだいってそこそこイケメンなエドゥアルドではなくショーンを選んでしまった・・・あれでもしエドゥアルドが不細工なオタクだったら絶対ショーンじゃなくてエドゥアルドをマークは選んだと私は断言できる!
そんなしょうもないコンプレックスで友達を捨てちゃうのがマークのバカで悲しいところ。まあマークもエドゥアルドも訴訟にはなっちゃったけど、今もなおお互いを認め合っているのは映画でも感じられた。和解したしな。
でもウィンクルボス兄弟のパクり訴訟はアメリカでは通用するけど、他の国ではちょっと無理だと思うよ。あれで金がとれちゃうのも、結局陪審員どもがウィンクルボスの外見や出自といった表面的イメージばかりを見て、トラブルの本質を論理的に考えないからなんだろうね。辛いけどこれがオタクの現実なのかもしれない。
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