東京都千代田区の高体連本部ビル
警察のパトカーが集まっている。
本部ビルのセキュリティルーム。
コンソールを叩いて防犯カメラの履歴を確認する狩野
「・・・あのセキュリティシステムをハッキングするのは不可能よ・・・」
敬礼する警察官「破門戸閣下のご期待に応えられるよう、犯人を全力で捜査します・・・!」
微笑む破門戸「ほほほ・・・頼みましたよ・・・」
警察の捜査現場から離れる二人。
狩野「・・・警察のサイバー捜査班に任せますか?」
破門戸「ご冗談を。我々の難攻不落の防衛を突破し、痕跡ひとつ残さずに消えた亡霊のようなハッカーですよ・・・機械音痴の日本の警察の手に負えるわけがない・・・
それで・・・被害は?」
狩野「・・・白亜高校の部員の冷凍された血液サンプル6本・・・」
破門戸「それだけ・・・?」
頷く狩野「ええ・・・抗体検査用の・・・」
笑う破門戸「くっくっく・・・そんなものを欲しがる人間は非常に限られるでしょうね・・・」
狩野「どういたしますか・・・?」
破門戸「我々も随分なめられたものだ・・・キーは持っていますね?」
何かの鍵を取り出す狩野。
その鍵で、地下倉庫のロッカーを開ける。
ロッカーの中にはロケットランチャーが入っている。
狩野「気の毒だけど本当の亡霊になってもらうわ・・・名も無きハッカーさん・・・」
・
伊勢崎華蔵寺公園の球場
実況「さあ、春の高校バレーバトルロイヤル大会準決勝も3回の表になりました!
白亜高校は激戦の末、選手一名が負傷・・・このピンチをどう乗り切るのでしょうか!!」
スコアボードは「詩留々高専13-白亜高校17」
出場を予想してなかった小早川「えええ!?私が出るんですか・・・!?」
さくら「ついに出番よ、リニアガール!」
花原「つーかなんで、あんた制服着てるのよ!」
海野「・・・ユニフォームは・・・?」
小早川「下に着てますけど・・・」
花原「なら、早く脱ぎなさい・・・!カッシーの代わりをやってもらうわ!」
海野「急いで、急いで・・・!」
みんなにセーラー服を脱がされる小早川
小早川「あたた・・・ブラジャーも脱げてます・・・!」
その様子を眺めているスバル「・・・誰だあいつ・・・?」
りかぜ「・・・控え選手だと思うけど・・・試合に出るとは思ってなかったみたいね・・・」
スバル「バレー経験者だと思うか?」
首を振るりかぜ「白亜高校にバレー部は一人しかいない・・・」
スバル「じゃあ、あいつは一体何者なんだ・・・?」
コートに入る小早川
「あわわ・・・こんなハイレベルな試合に私なんかがお邪魔していいのでしょうか・・・」
ざわめく火野「うお、なんか知らない人が入ったぞ!秘密兵器か・・・!!」
月野「きっとすげー選手だ!」
小早川「ああ・・・なんかすごい期待されてます・・・」
花原「緊張することないわよ・・・あなたならできるわ・・・」
ちおり「海野さん以外はみんなバレー素人だしね!」
小早川「し・・・しかし・・・!あんなハイレベルな試合を見せられた後では・・・
あたし・・・かけっこしかできない・・・!」
海野「小早川さん、深呼吸!」
乙奈「ええ、まずは落ち着くことです・・・チョコレートの箱は開けてみるまで・・・」
取り乱す小早川「その例え難しくてわからない・・・!」
スタンドの控え席に座る華白崎
「・・・わたしのせいで小早川さんにすごいプレッシャーを与えてしまった・・・」
華白崎の足首をアイシングするさくら「あなたは自分の体の心配だけしてればいいの・・・
おし、応急処置は完了。
病田先生・・・車でカッシーを近くの病院に連れてってくれない?
この時間だと・・・夜間外来かな。レントゲンを取らないとね。」
病田「わかりました・・・」
華白崎「私は大丈夫です・・・試合の行く末を見させてください・・・」
さくら「だめ。
誰よりも我慢強いあなたが涙をこぼしたのよ・・・?
万が一骨が損傷していたら養護教諭として責任が取れない・・・」
華白崎「生徒を風俗に売っていたのに、いつからそんな生徒思いになったんですか?監督・・・」
さくら「情がわいちゃったのよ。足首は固定したから動かさないように。
病田先生・・・お願い。」
駐車場へ駆け出す病田「車を近くに持ってきます。」
さくら「・・・さて。マッスル山村。出番よ。」
スコアノートに目をやる山村「・・・何を言っているのか、さっぱりだ。」
真剣な顔になるさくら「そういう冗談はいいから。
世界中で山村くんだけなの。あの子に勇気を与えられるのは・・・」
ガタガタ震える小早川「私のせいでみなさんが負けたら・・・」
笑顔でちおり「だいじょうぶだよ!
それに仮に負けても、みんなでソープランドっていうテーマパークで遊べるよ!」
慌てる花原「バカ・・・!」
ショックで泣いてしまう小早川「ひいいい!お嫁さんの前に泡嬢はいや!」
山村「かずさよ・・・恐れるな・・・!われがついている・・・!」
小早川「先輩・・・わたし・・・怖い・・・!」
山村「笑止・・・いったい何を恐れることがある・・・?」
小早川「わたしは強い先輩とは違う・・・弱虫だから・・・」
すると山村が立ち上がって小早川に近づく。
小早川「・・・先輩?」
すると、小早川を持ち上げて肩に乗せて、お尻を叩く山村。
ケツを思い切りペシペシする山村「この野郎!」
小早川「あたたた・・・!!」
小早川を下ろしてやる山村「二度とそんなことを言うんじゃない!
うぬは弱虫なんかじゃ決してない!
オレは筋肉があるから強いのか?道楽で筋トレをしているオレと違って、君は家族を養うために朝まで必死に働いて、ポストに新聞を入れてただろう・・・!」
小早川「・・・・・・。」
山村「・・・意気地なしのオレにはとてもそんな勇気はない・・・
君ほど家族想いで強い女の子はいない・・・
だから・・・自分を信じるんだ・・・オレは君を信じている。」
小早川「・・・先輩・・・」
山村「・・・君を愛しているからな。」
真っ赤になる小早川「・・・わたし・・・バレーボールに命をかけます・・・!!」
ちおり「ひゅーひゅー!」
花原(わ・・・私もいつか言われたい・・・)
息を切らせて戻ってくる山村「これでいいのか・・・」
さくら「・・・ありがとう・・・先生も君の事愛してるよ・・・」
山村「・・・結婚式の仲人は任せたぞ・・・」
サービスエリアに入る水野美帆子。
水野「ど・・・どうしよう・・・不安だな・・・」
スバル「水野さんよ、そういう作戦かもしれんぜ?」
水野「・・・え?」
スバル「バレー経験者がコートに入るだけであそこまで怯えんだろ。」
水野「確かに・・・」
スバル「試しにあんたの全力のジャンプサーブをお見舞いしたらどうだ?」
頷くと、プロ並みのジャンプサーブを打つ水野。
海野「・・・!いけない・・・!小早川さんを狙ってきた・・・!」
小早川にフォローに入る海野。
海野「だいじょうぶ!私が取るから!」
海野が下がって片腕でレシーブをするが、球速が落ちず、そのままコート外に飛んで行ってしまう。
海野「しまった・・・!勢いを殺しきれなかった・・・!」
ブーちゃんが慌ててアウトボールを拾おうとするが、コートから離れていくボールに追いつけない。
すると、白い影が風のようにブーちゃんを追い抜いていく。
スプリントの奇麗なフォームで、ぐんぐんボールに追いついていく小早川。
海野「・・・速い・・・!!」
とうとうボールに追いつき、レシーブをして自軍コートに戻してしまう。
花原「うお、あの距離を追いついた!!」
ちおり「はえー!!」
ストップウォッチをとめる山村「5秒38!なんてタイムだ・・・!」
さくら「なんですって!?何メートルが!?」
山村「それは分らない・・・!」
そのまま走りながら山村の方を見つめる小早川「・・・先輩♡」
すると、そのままアルプススタンドに勢いよく激突してしまう。
小早川「ぐげえ!!」
その様子に目が行くコートの中の選手たち。
火野「・・・!」
月野「いたそー」
海野「今だ・・・!」
アルプススタンドの方に意識が行っている詩留々高専のすきをついてスパイクを決める海野。
スバル「しまった!!」
主審の笛が鳴る。
海野「小早川さんフォローありがとう・・・!大丈夫・・・?」
小早川「あたた・・・は・・・はい・・・」
花原「いきなりケガで退場はやめてよ・・・」
ちおり「もう残機ないからね!」
スバル「おいおい・・・なんだ、あのスプリンターは・・・!」
りかぜ「まるでダチョウね・・・」
水野「スバルちゃん、どうしよう・・・」
スバル「今度は後衛の乙奈を狙えばいいさ。」
水野「・・・そうだね・・・」
今度は乙奈にジャンプサーブを打つ水野。
乙奈「きゃあああ!」
乙奈がなんとかレシーブをするが、再びコートを飛び出て後方へ飛んでいくボール。
海野「またアウトだ・・・!」
すると、また小早川が全力疾走をしてボールに追いつく。
スバル「またあいつだ!」
ボールの落下地点直前でつまづいて転んでしまう小早川。
小早川「ぺげえ!」
スバル「でもころんだ!」
それが結果的に飛び込みレシーブの形になり、ボールを拾う小早川。
猛ダッシュで、小早川が拾ったボールをバックアタックで相手コートに送る海野。
スバル「うわ!また返ってきた・・・!」
海野のバックアタックを顔面で受ける火野「ぎゃああ!」
主審「ツーアウト!!」
倒れてピクピクしている火野。
スバル「おいおい火野!レシーブしてくれよ!!」
金野「主将・・・火野さんをあまり責めないでやってください・・・
彼女は誰よりもボールにぶつかり・・・誰よりも人の痛みがわかるアンドロイドです・・・」
スバル「・・・え?う、うん・・・ごめんね・・・」
りかぜ「コートを野球場の真ん中に設営したのは失敗したわね・・・
あれでは大草原に赤兎馬をはなつようなもの・・・」
スバル「どうする?せっかく水野さんがいいサーブを打っても、あの陸上部が全部アウトボールを拾っちまうぜ・・・!」
りかぜ「・・・ひとつだけ手があるわ・・・」
スバル「りかぜちゃん・・・!あんた本当にすごいな・・・!」
りかぜ「水野さん・・・ちょっと・・・」
近づく水野「うん・・・」
何かを水野に耳打ちするりかぜ。
水野「・・・!そ・・・そうか・・・!」
水野が普通のフローターサーブを打つ。
海野(ジャンプサーブをやめた・・・?)
すると、ボールはレシーブの名手ブーちゃんに飛んでいく。
綺麗にレシーブをして、セッターにボールを送るブーちゃん。
ちおりが花原にトスを上げる。
アタックモーションに入る花原「なんだそら!ただのチャンスじゃない!くらえ~!!」
すると、火野と金野が2枚で花原のアタックをブロックする。
花原「うお!壁が厚い・・・!」
後方に飛んだボールをバックアタックするスバル。
背の低いちおりはブロックしようにもボールに手が届かず、後ろの乙奈もレシーブできない。
海野「しまった・・・!」
ガッツポーズをするスバル「おっしゃあ!1点!!」
海野「な・・・なんて的確な照準なの・・・!」
拳を握り締めて悔しがるちおり「ちびっこに生まれたことをこれほどまでに悔やんだことはありません・・・!」
高身長がコンプレックスの花原「うそつけ・・・」
乙奈「ごめんなさい・・・」
りかぜ「逆転の発想よ・・・レシーブが得意な選手を狙ってアウトボールを出させなきゃいい・・・」
スバル「もう、何がなんだかわからん・・・」
『青春アタック』登場人物(第四部~赤壁大戦~)
2024-03-10 22:48:35 (2 years ago)
生原血織(はいばらちおり)
高校2年生。セッター。生徒会長。
雑草を食べて生き延びてきた宿無し少女で、精神年齢は小学2年生くらい。
「青春アタック」というアニメの影響でバレーボールにのめり込む。
ホームレス時代にボーリングの球でトスの練習をしていたので、トスの技術が非常に高い。
ふたつ名は「パラボラアテンダー」
花原恵菜
高校2年生。アタッカー。
身長が高いだけの理由で、ちおりに強制的にチームに勧誘される。母親の借金を背負っており、その返済のためにバレー大会に参加する。
運動は苦手だが、スパイクのパワーとブロックの跳躍力を潜在的に秘める。
ふたつ名は「アイアンロックス」
海野美帆子
高校3年生。レシーバー。
白亜高校女子バレー部部長。明るく温厚な性格で、面倒見が良い。
バレーの技術は県内屈指で、特にどんなボールもセッターに返す、レシーブ成功率が全国で最も高い。女子バレー界では「アブソリュートディフェンダー」と呼ばれていた。
乙奈姫櫨美
高校3年生。ライト。
海野さんの親友の元アイドル。大震災の被災地での支援コンサートで海野と再会した。
ボール恐怖症で、レシーブ面でチームの足を引っ張るが、物理法則を無視した軌道の読めないサーブを打つことができ、サービスエースとしてチームに貢献する。
ふたつ名は「スターライトステージ」
ブーちゃん
高校3年生。リベロ。
乙奈さんの無二の相棒でいつも一緒にいる無口な料理人。
背が低いが、パスとレシーブが非常にうまく、チームをつなぐ重要選手となる。
ふたつ名は「白亜高校の職人」
華白崎桐子
高校1年生。生徒会副会長。
クールビューティな雰囲気だが、コートに入ると熱血スポーツ少女に豹変する。
中学生の頃バレーボールをしており、千葉県ではかなり名の知れた選手だった。
しかし、海野が中学時代は兵庫県にいたため、面識がなかった。
ふたつ名は「ブランニューレディ」
マッスル山村
高校2年生。マネージャー。
チームのために試合のスケジュール調整、スコア管理、応援などを行う。
思いつめたメンバーをさりげなく励ますことも。
小早川一咲
高校1年生。ブーちゃんがリベロになった際のリザーブ。
超高速帰宅部。家が貧乏で膨大な数のバイトを掛け持ちしていたため、全速力で家に帰っていた。
その走力は陸上部レベルで、アウトボールを拾いまくり、リカバーしてくれる。
ピュアな少年のような見た目と中身で、変態マッスル山村に露骨な恋心を抱くドジっ子。
二つ名は「リニアガール」

狩野レイ
海野さんの神戸時代の親友のロシア美女。現在は高体連で破門戸総裁の付き人をしている。
祖国で戦争を体験した平和主義者だが、手加減なしの暴力に躊躇がない。
183センチという花原を凌ぐ身長の持ち主でもある。
震災の時に脚に重傷を負い、バレーからは離れていたはずだが・・・
病田代和香先生
女子バレー部の顧問。病弱で影があるが、生徒思いの心優しい先生。
吹雪さくら先生
保健室の養護教諭。酒とタバコが大好きで、本人は不健康極まりない生活を送っている。
とある事情で、白亜高校のバレーチームの監督を頼まれるが、かなり無責任でいい加減。
しかし、頭は抜群にキレる戦略家。
病田通代女
スポーツ誌の記者。白亜高校の病田先生は姉に当たる。
気弱で繊細な姉とは違って、明るく積極的な性格。他校の情報を教えてくれる。
榛東スバル
群馬県の詩留々高専主将。学生服の上にはおった作業着がトレードマーク。
少ない女子学生をかき集め女子バレー部を作り、全国大会にまで上り詰めた生粋の叩き上げ。
彼女自身の二つ名は「スナイパー」で、的確な場所へのバックアタックが脅威。
元々ソフトボールのピッチャーをやっており、イニング制のバレーボール勝負を仕掛けてくる。
網野りかぜ
詩留々工高専の参謀。遺伝子操作で生まれた天才少女で美しきアルビノの軍師。さくら先生と頭脳戦を繰り広げる。
クローン人間ということから、つらい偏見や差別を受けてきたため、自身の特殊能力は隠していた。
バレーボーロイドUMX12
網野りかぜが開発した、海野美帆子をモデルにしたアンドロイド。
海野をはじめ、生原、花原、乙奈、華白崎のDNAを電子頭脳の思考ルーティンに組み込んでいる。

鮎原咲
東京都のお嬢様名門校として有名な聖ペンシルヴァニア女子大学附属高校バレー部キャプテン。
あの伝説のバレー選手の血を引く双子の妹。
活発な性格で、そのアグレッシブなプレースタイルから「ランス」と呼ばれる。
鮎原幹
東京都のお嬢様名門校として有名な聖ペンシルヴァニア女子大学附属高校バレー部副キャプテン。咲の双子の姉のゲーマー。
物静かな性格で、その堅実なプレースタイルから「シールド」と呼ばれる。

芝衣舞
聖ペンシルヴァニア大附属バレー部の監督。鮎原姉妹に頭が上がらず、目立たないエージェント業務を行っているが・・・
花原龍太郎前総理大臣
ダンディなイケメン政治家で、大蔵省と結託して消費税をさらに上げようともくろんでいた。
華白崎和也
霞が関で発生した地下鉄チオペンタール事件を糾弾していた人権派弁護士。
破門戸錠
高体連の総裁。平成の世にオリンピックで金メダルを取れるような「東洋の魔女」を復活させようと、春高バレーをバトルロイヤル式にした主催者。
フリーザの口調と水谷豊の外見を持つ、旧華族で、元女子バレー日本代表の監督でもある。
破門戸ジャパン
10年以上前の日本代表。メンバーは、セッターの吹雪さくら、主将の寺島明日香、レシーバーの病田通代女、ライトの有葉奈央、アタッカーの狩野紗耶、そしてもうひとりの謎の人物。
オリンピックで金を狙えるほどのメンバーだったが、吹雪さくらが飲酒騒動を起こし崩壊したという。
高校2年生。セッター。生徒会長。
雑草を食べて生き延びてきた宿無し少女で、精神年齢は小学2年生くらい。
「青春アタック」というアニメの影響でバレーボールにのめり込む。
ホームレス時代にボーリングの球でトスの練習をしていたので、トスの技術が非常に高い。
ふたつ名は「パラボラアテンダー」
花原恵菜
高校2年生。アタッカー。
身長が高いだけの理由で、ちおりに強制的にチームに勧誘される。母親の借金を背負っており、その返済のためにバレー大会に参加する。
運動は苦手だが、スパイクのパワーとブロックの跳躍力を潜在的に秘める。
ふたつ名は「アイアンロックス」
海野美帆子
高校3年生。レシーバー。
白亜高校女子バレー部部長。明るく温厚な性格で、面倒見が良い。
バレーの技術は県内屈指で、特にどんなボールもセッターに返す、レシーブ成功率が全国で最も高い。女子バレー界では「アブソリュートディフェンダー」と呼ばれていた。
乙奈姫櫨美
高校3年生。ライト。
海野さんの親友の元アイドル。大震災の被災地での支援コンサートで海野と再会した。
ボール恐怖症で、レシーブ面でチームの足を引っ張るが、物理法則を無視した軌道の読めないサーブを打つことができ、サービスエースとしてチームに貢献する。
ふたつ名は「スターライトステージ」
ブーちゃん
高校3年生。リベロ。
乙奈さんの無二の相棒でいつも一緒にいる無口な料理人。
背が低いが、パスとレシーブが非常にうまく、チームをつなぐ重要選手となる。
ふたつ名は「白亜高校の職人」
華白崎桐子
高校1年生。生徒会副会長。
クールビューティな雰囲気だが、コートに入ると熱血スポーツ少女に豹変する。
中学生の頃バレーボールをしており、千葉県ではかなり名の知れた選手だった。
しかし、海野が中学時代は兵庫県にいたため、面識がなかった。
ふたつ名は「ブランニューレディ」
マッスル山村
高校2年生。マネージャー。
チームのために試合のスケジュール調整、スコア管理、応援などを行う。
思いつめたメンバーをさりげなく励ますことも。
小早川一咲
高校1年生。ブーちゃんがリベロになった際のリザーブ。
超高速帰宅部。家が貧乏で膨大な数のバイトを掛け持ちしていたため、全速力で家に帰っていた。
その走力は陸上部レベルで、アウトボールを拾いまくり、リカバーしてくれる。
ピュアな少年のような見た目と中身で、変態マッスル山村に露骨な恋心を抱くドジっ子。
二つ名は「リニアガール」

狩野レイ
海野さんの神戸時代の親友のロシア美女。現在は高体連で破門戸総裁の付き人をしている。
祖国で戦争を体験した平和主義者だが、手加減なしの暴力に躊躇がない。
183センチという花原を凌ぐ身長の持ち主でもある。
震災の時に脚に重傷を負い、バレーからは離れていたはずだが・・・
病田代和香先生
女子バレー部の顧問。病弱で影があるが、生徒思いの心優しい先生。
吹雪さくら先生
保健室の養護教諭。酒とタバコが大好きで、本人は不健康極まりない生活を送っている。
とある事情で、白亜高校のバレーチームの監督を頼まれるが、かなり無責任でいい加減。
しかし、頭は抜群にキレる戦略家。
病田通代女
スポーツ誌の記者。白亜高校の病田先生は姉に当たる。
気弱で繊細な姉とは違って、明るく積極的な性格。他校の情報を教えてくれる。
榛東スバル
群馬県の詩留々高専主将。学生服の上にはおった作業着がトレードマーク。
少ない女子学生をかき集め女子バレー部を作り、全国大会にまで上り詰めた生粋の叩き上げ。
彼女自身の二つ名は「スナイパー」で、的確な場所へのバックアタックが脅威。
元々ソフトボールのピッチャーをやっており、イニング制のバレーボール勝負を仕掛けてくる。
網野りかぜ
詩留々工高専の参謀。遺伝子操作で生まれた天才少女で美しきアルビノの軍師。さくら先生と頭脳戦を繰り広げる。
クローン人間ということから、つらい偏見や差別を受けてきたため、自身の特殊能力は隠していた。
バレーボーロイドUMX12
網野りかぜが開発した、海野美帆子をモデルにしたアンドロイド。
海野をはじめ、生原、花原、乙奈、華白崎のDNAを電子頭脳の思考ルーティンに組み込んでいる。

鮎原咲
東京都のお嬢様名門校として有名な聖ペンシルヴァニア女子大学附属高校バレー部キャプテン。
あの伝説のバレー選手の血を引く双子の妹。
活発な性格で、そのアグレッシブなプレースタイルから「ランス」と呼ばれる。
鮎原幹
東京都のお嬢様名門校として有名な聖ペンシルヴァニア女子大学附属高校バレー部副キャプテン。咲の双子の姉のゲーマー。
物静かな性格で、その堅実なプレースタイルから「シールド」と呼ばれる。

芝衣舞
聖ペンシルヴァニア大附属バレー部の監督。鮎原姉妹に頭が上がらず、目立たないエージェント業務を行っているが・・・
花原龍太郎前総理大臣
ダンディなイケメン政治家で、大蔵省と結託して消費税をさらに上げようともくろんでいた。
華白崎和也
霞が関で発生した地下鉄チオペンタール事件を糾弾していた人権派弁護士。
破門戸錠
高体連の総裁。平成の世にオリンピックで金メダルを取れるような「東洋の魔女」を復活させようと、春高バレーをバトルロイヤル式にした主催者。
フリーザの口調と水谷豊の外見を持つ、旧華族で、元女子バレー日本代表の監督でもある。
破門戸ジャパン
10年以上前の日本代表。メンバーは、セッターの吹雪さくら、主将の寺島明日香、レシーバーの病田通代女、ライトの有葉奈央、アタッカーの狩野紗耶、そしてもうひとりの謎の人物。
オリンピックで金を狙えるほどのメンバーだったが、吹雪さくらが飲酒騒動を起こし崩壊したという。
『青春アタック』第三部制作裏話
2024-03-10 22:46:52 (2 years ago)
自画自賛だけど、今まで作ってきた漫画脚本の中で一番面白い。いや、昔の脚本もよくできてるんだけど、大きな変化は自分の子どもを持ったことだと思う。親や先生といった大人視点からの若者を描くっていうのが、すごい・・・いい。執筆してて涙目になっちゃうもん。なんか・・・若者がいじらしくて。
もう私も40だからさ、頭も硬くなっちゃって、もう面白いストーリーなんて思いつかないのかなって思ってたんだけど、全然いける。若いモンには負けない。そして、本当に、これ、誰が絵を入れてくれねえかなあ・・・まあ、あと数年でAIが進歩するから、そいつらにやらせちゃってもいいんだけどね。
ブーちゃん
ブーちゃんの過去は本当に、最後の最後に切り札としてすごいやつをやってやる!っていう覚悟があった。中途半端にやるくらいなら、最後まで謎の人物でも面白いキャラだったし。
もう、2話使っちゃって『ドランクモンキー酔拳』やっちまおうと。いや~書いてて面白かった。
韓信
『風と翼』からゲスト出演。ちなみに『80日間宇宙一周』の伝説の宇宙海賊青ヒゲもこの人が演じているイメージ。カンフー映画の殺し屋って、登場シーンで強さを表現するためにだいたい誰かを殺すよな。
老師
『ライブ・ア・ライブ』のクンフー編のパロディ。袁枚っていう人は実在の人物で、北大路魯山人と名前をくっつけた。デザインは鹿賀丈史さんのイメージ。
付き人は食通として著名な寺門ジモンさんと、料理の鉄人の審査員で有名な服部幸應先生。
九頭りりあ
カンブリア紀から。ここまで気持ちのいい悪役を出すのは珍しいかもしれない。なんか、若い女の子がホストに貢ぐための金を捻出するために色々事件があったよね。くわばらくわばら。
鶴橋美羽
『ダブルスピーク』のみうちゃんから。『ダブルスピーク』だと口数が少なかったけど、今作では結構セリフが多かった。今回は自殺しないでよかった・・・
病田先生
まさか、彼女が活躍するエピソードを書くとは思わなかった。
風間ケイト
カイトくんの母親か姉ちゃんかは考えていない。
葛城ユリ
『アタックナンバー1』から。
桃園の誓い
3人でピーチティを飲むというアイディアは我ながらすごいと思う。
小早川一咲
98年版よりも登場をかなりあとにした。恋に恋する乙女で、こういう女子生徒は通算1000人くらい受け持った。先生方を振り回すシーンは面白かったなあ。マッスル山村に恋をするのはわかる。私も書いててマッスル山村はモテると思うし。
小早川さんは、第四部でついに大活躍することに。
鮎原姉妹
お姉ちゃんの幹がけっこう曲者な感じは表現できたと思う。98年当時はゲーマーな女子っていうだけでけっこう異彩を放ってたよな。
榛東スバル
三国志の呉の孫策をイメージ。
群馬県の榛東村から。ソフトボールからバレーボールに転身したボーイッシュな運動少女って感じ。体育会系の海野さんを有葉理央ちゃんとは違った形で、分身させたようなキャラクター。
この人なら確かに部員はついていくだろうなっていう、カリスマ性を説得力のある形で表現したかった。
制服の上に作業着は燃えるよね。アスコーマーチ。
網野りかぜ
『優等生学』の天才幼稚園児のりかぜちゃんが高校生になりました。三国志では、諸葛孔明最大のライバルの呉の軍師周瑜のイメージ。天才VS天才の知恵比べをスリーキングダム張りにやってみたかった。特殊能力があるゆえに悩みも多いのはアメコミで多いシチュエーションだけど、こういうスポーツ漫画でやるのは珍しいと思う。
アルビノの人って、直射日光で肌が赤くなっちゃったり視力が悪くて大変らしい。
寺島明日香
『ソニックブレイド』の寺島先生。『風と翼』でも出てきたし、結構好きなキャラ。
三国志では十八鎮諸侯のリーダー袁紹のイメージ。
雷都光
『80日間宇宙一周』の主人公ライト・ケレリトゥスから。久々に動かして超楽しかった~キャラが勝手に動くよね。
『青春アタック』は、話数が過去最多っていうのもあるけど、今まで自分が描いてきた漫画の集大成だと思う。というか、今まで作ってきた漫画のキャラがけっこう立っているから、リサイクルでなんとか賄えるんだよなw
~おまけ~
VS詩留々高専のローテーション
1回表 詩留々7―白亜0
火水ス
金月木
1回裏 詩留々7-白亜8(→12)
ち海華
花ブ乙
2回表 詩留々13-白亜12
金火水
月木ス
2回裏 詩留々13―白亜17
花ち海
ブ乙華
もう私も40だからさ、頭も硬くなっちゃって、もう面白いストーリーなんて思いつかないのかなって思ってたんだけど、全然いける。若いモンには負けない。そして、本当に、これ、誰が絵を入れてくれねえかなあ・・・まあ、あと数年でAIが進歩するから、そいつらにやらせちゃってもいいんだけどね。
ブーちゃん
ブーちゃんの過去は本当に、最後の最後に切り札としてすごいやつをやってやる!っていう覚悟があった。中途半端にやるくらいなら、最後まで謎の人物でも面白いキャラだったし。
もう、2話使っちゃって『ドランクモンキー酔拳』やっちまおうと。いや~書いてて面白かった。
韓信
『風と翼』からゲスト出演。ちなみに『80日間宇宙一周』の伝説の宇宙海賊青ヒゲもこの人が演じているイメージ。カンフー映画の殺し屋って、登場シーンで強さを表現するためにだいたい誰かを殺すよな。
老師
『ライブ・ア・ライブ』のクンフー編のパロディ。袁枚っていう人は実在の人物で、北大路魯山人と名前をくっつけた。デザインは鹿賀丈史さんのイメージ。
付き人は食通として著名な寺門ジモンさんと、料理の鉄人の審査員で有名な服部幸應先生。
九頭りりあ
カンブリア紀から。ここまで気持ちのいい悪役を出すのは珍しいかもしれない。なんか、若い女の子がホストに貢ぐための金を捻出するために色々事件があったよね。くわばらくわばら。
鶴橋美羽
『ダブルスピーク』のみうちゃんから。『ダブルスピーク』だと口数が少なかったけど、今作では結構セリフが多かった。今回は自殺しないでよかった・・・
病田先生
まさか、彼女が活躍するエピソードを書くとは思わなかった。
風間ケイト
カイトくんの母親か姉ちゃんかは考えていない。
葛城ユリ
『アタックナンバー1』から。
桃園の誓い
3人でピーチティを飲むというアイディアは我ながらすごいと思う。
小早川一咲
98年版よりも登場をかなりあとにした。恋に恋する乙女で、こういう女子生徒は通算1000人くらい受け持った。先生方を振り回すシーンは面白かったなあ。マッスル山村に恋をするのはわかる。私も書いててマッスル山村はモテると思うし。
小早川さんは、第四部でついに大活躍することに。
鮎原姉妹
お姉ちゃんの幹がけっこう曲者な感じは表現できたと思う。98年当時はゲーマーな女子っていうだけでけっこう異彩を放ってたよな。
榛東スバル
三国志の呉の孫策をイメージ。
群馬県の榛東村から。ソフトボールからバレーボールに転身したボーイッシュな運動少女って感じ。体育会系の海野さんを有葉理央ちゃんとは違った形で、分身させたようなキャラクター。
この人なら確かに部員はついていくだろうなっていう、カリスマ性を説得力のある形で表現したかった。
制服の上に作業着は燃えるよね。アスコーマーチ。
網野りかぜ
『優等生学』の天才幼稚園児のりかぜちゃんが高校生になりました。三国志では、諸葛孔明最大のライバルの呉の軍師周瑜のイメージ。天才VS天才の知恵比べをスリーキングダム張りにやってみたかった。特殊能力があるゆえに悩みも多いのはアメコミで多いシチュエーションだけど、こういうスポーツ漫画でやるのは珍しいと思う。
アルビノの人って、直射日光で肌が赤くなっちゃったり視力が悪くて大変らしい。
寺島明日香
『ソニックブレイド』の寺島先生。『風と翼』でも出てきたし、結構好きなキャラ。
三国志では十八鎮諸侯のリーダー袁紹のイメージ。
雷都光
『80日間宇宙一周』の主人公ライト・ケレリトゥスから。久々に動かして超楽しかった~キャラが勝手に動くよね。
『青春アタック』は、話数が過去最多っていうのもあるけど、今まで自分が描いてきた漫画の集大成だと思う。というか、今まで作ってきた漫画のキャラがけっこう立っているから、リサイクルでなんとか賄えるんだよなw
~おまけ~
VS詩留々高専のローテーション
1回表 詩留々7―白亜0
火水ス
金月木
1回裏 詩留々7-白亜8(→12)
ち海華
花ブ乙
2回表 詩留々13-白亜12
金火水
月木ス
2回裏 詩留々13―白亜17
花ち海
ブ乙華
『青春アタック』脚本㊳実践躬行
2024-03-10 19:52:23 (2 years ago)
超変化ドライブサーブで、バカスカ点を入れる乙奈。
スバル「おい・・・!あんなサーブを打つやつなんて、地球上であいつだけだぞ・・・!」
額にかかる白い髪の毛をかき上げて、様々な展開をシミュレーションするりかぜ。
ブツブツつぶやくりかぜ「木野さんを下げて、金野さんをフォローにいかせる・・・ダメだ、では後衛3人をエンドラインギリギリまで下げたら・・・?これもダメ・・・今度は前に急降下してくる・・・ならば、ボスを・・・」
スバル「おい・・・どうすんだ!」
りかぜ「・・・うるさい!」
スバル「・・・!」
りかぜ「あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・同時に173の世界線をシミュレーションしているんだけど、勝ち筋がなかなかなくて・・・」
スバル「じゃあ、ここで負けるのがうちらの運命っていうのか?」
りかぜ「・・・それは・・・」
スバル「冗談じゃねえ・・・!同じ相手に二度負けるなんて、うちは絶対に認めない!」
木野「その通りですわ・・・運命は私たちの自由意志で変えられる・・・」
スバル「木野・・・」
微笑む木野「わたくしはカトリックですの。」
水野「そうよ・・・勝負はまだ決まっちゃいない・・・」
月野「私に考えがあるよ!」
乙奈「・・・?」
相手のコートを見ると、前衛3人と後衛3人が背中合わせになって守備を敷いている。
山村「なんだ、あの陣形は・・・!」
さくら「面白いね・・・非常に。」
スバル「背中は預けた・・・!これでUターンボールもレシーブできる・・・!」
ルールブックをめくるりかぜ「・・・よし、反則じゃない・・・」
乙奈「いいでしょう・・・勝負をつけましょう・・・!」
渾身のドライブサーブを打つ乙奈。
エンドラインを超えて、再びエンドラインの内側に戻ってくる剛速球。
野球のようにスライディングをしてなんとかボールをひろうスバル「おらあ!」
りかぜ「ファインプレーよ・・・!」
スバル「つ・・・つないでくれ~!!!」
金野がリカバーに入りトスを上げる。
水野が全力のスパイクを打つ。
水野のスパイクに、海野がブロックに入る。
しかし、水野の強烈なスパイクをまともにくらって、後ろに倒れる海野。
海野の下敷きになる、花原とちおり。
ちおり「にゃ~!」
主審「スリーアウト!チェンジ!!」
慌てて起き上がる海野「あたた・・・2人とも、ご、ごめん・・・」
花原「怪我はない?海野さん・・・」
ちおり「いいクッションがあったからだいじょうぶ。」
花原「お前じゃない・・・」
飛び上がって喜ぶスバルと水野「よっしゃああああ!でかいぞ!!」
月野の頭を撫でるスバル「月ちゃん!お手柄だ!!」
月野「わ~い!今度納豆ご飯食べさせて!」
スバル「おう、ネギも卵も入れてやる!」
月野「やった~!」
海野「ごめん・・・せっかく乙奈さんがくれたチャンスを・・・」
乙奈「いえいえ・・・勝負はこれからですわ・・・」
・
実況「現在のスコアは、詩留々高専7点の白亜高校12点・・・!
とんでもないサービスエースの応酬でした!
それでは、試合は引き続き2回の表に入ります!」
前衛に、火野、水野に加えて金野が入ってくる。
花原「な・・・なんと強力な・・・」
金野「わたしがバレーのレッスンをしてあげるわ・・・」
サービスエリアに入るスバル「しまっていこうぜ~!」
スバル「5点差か・・・」
りかぜ「追いつける?」
ニヤリと笑うスバル「サービスエースは木野だけじゃねえ。」
弾丸のようなサーブを打つスバル。
レシーブが苦手な花原を狙ってサービスエースを決める。
華白崎「うまい・・・!」
海野「スバルちゃんの攻撃は機械のように正確なの・・・
そこで付いたあだ名は・・・スナイパー・・・」
ブーちゃんが指をくいと曲げて挑発する。
スバル「お前だけは狙わねえよブーちゃん・・・
敵のアキレス腱をしつこいくらい突くのが好きなんでな。」
金野「花原さん・・・あなたはいつになったらレシーブが上達するのかしら?」
花原「う・・・うるさいわね・・・」
ちおり「これでも、顔面に当たらなくなっただけ上達したんだよ!」
花原「そ・・・そうよ・・・!
鼻で笑う金野「普通ボールは顔に当たらない・・・」
水野「確かに・・・」
ちおり「だから、花原さんは誰よりも人の痛みがわかるんだよ。」
花原「ちおり・・・」
金野「詭弁ね。」
ちおり「違うもん!私の家が焼かれたとき・・・花原さんは助けてくれたもん!
私・・・あの時のことは一生忘れない・・・
あと、手違いで一度崖からトラックごと落としちゃったことがあるけど・・・それもいい思い出。」
花原「いや・・・それはちがう・・・」
金野「人の痛みがわかったところで、チームの足を引っ張るのなら、そんな選手は不要よ・・・」
華白崎「それ以上、花原さんを侮辱するなら、この私が許さないわ・・・」
金野「あら・・・あなたは私と同意見だと思ったけど。」
華白崎「あなたは花原さんの頭脳に嫉妬しているんじゃないの・・・?」
金野「面白いことを言うわね・・・学年トップの成績のこの私が・・・?」
華白崎「学校の勉強なんて、教科書に書いてあることを暗記するだけ・・・
その行為の一体何がすごいの?
花原さんは違う・・・未来の教科書に載るような発見を奇抜な発想力で成し遂げようとしている・・・
あなたはそれをやっかんでいるだけよ・・・自分にはそんな才能がないから。」
金野「・・・私の何がわかるの?」
華白崎「あなたはかつての私でしょう?だから、私は花原さんに突っかかったんだ・・・
自分の心に素直になれない限り・・・あなたに成長はない・・・!」
すると、スバルのサーブをレシーブしてしまう華白崎。
華白崎「花原さん私にトスを・・・!」
慌てて、後衛の方にトスを上げる花原「う・・・うん・・・!」
強烈なバックアタックを決める華白崎。
金野のブロックを跳ね返し、ブロックアウトをとってしまう。
主審「アウト!!」
ちおり「かっけー!」
花原「カッシー・・・」
微笑む華白崎「大人気なくムキになってしまったわ・・・私としたことが・・・」
花原「さっきの話って・・・」
華白崎「・・・忘れてください。」
次々にバックアタックを決める華白崎。
チェンジになり、2回裏でも快進撃は止まらない。
海野「すごいわ!華白崎さん絶好調!!」
ちおり「つえー!」
火野「おい・・・金野・・・華白崎さんに謝りなさいよ・・・もう止められないんだけど・・・」
金野「・・・うるさいわよ・・・」
スバル「あの華白崎ってやつ・・・中学千葉代表だけあって厄介だな・・・」
りかぜ「あのタイプは絶対に怒らせちゃいけない・・・」
スバル「・・・どうする?」
りかぜ「金野さん・・・向こうの華白崎さんはあなたと同じスペックよ・・・
まさか負けることはないよね・・・?」
金野「・・・!」
りかぜ「・・・これで華白崎のボールはすべて金野さんが取るでしょう・・・」
スバル「マジか・・・」
華白崎と金野の意地のぶつかり合いのような猛攻が始まる。
バックアタックする華白崎「うおおお!」
それをそのままアタックをする金野「おのれに負けるかあ!!」
華白崎「こっちのセリフよ!」
唖然とする海野「・・・2人で試合をしている・・・?」
乙奈「まるでテニスのシングルスですわ・・・」
スバル「・・・オイ・・・どうすんだよこれ・・・」
りかぜ「どちらかが疲れるまで見守ることしかできないわ・・・」
ラリーの応酬を続ける2人の華白崎。
華白崎「花原さんに謝れ!」
金野「謝る道理はない・・・!!」
華白崎「いつまでも意地を張るんじゃない!!」
花原「あ・・・あの・・・もういいって華白崎さん・・・」
すると、ボールの打球がそれて花原の方へ飛んでしまう。
それを飛び込みレシーブで拾おうとして花原と正面衝突をしてしまう華白崎。
2人とも勢い良く倒れてしまう。
花原「ぎゃあああああ!!」
慌てる海野「大丈夫、二人とも・・・!!」
ちおり「すごい音がしたよ。」
鼻血を出す花原「ううう・・・痛い・・・」
山村「審判!タイムだ!!」
よろよろと立ち上がる華白崎「ご・・・ごめんなさい・・・花原さん・・・わたし・・・」
すると、痛みに顔をゆがませる華白崎「・・・いっつ!!」
白衣を着てコートに入るさくら「ああ、ちょっと待った、立っちゃだめよ、カッシー・・・」
痛みで涙目になる華白崎「うう・・・」
足首を見つめるさくら「・・・ああ・・・ねん挫しちゃってる・・・これじゃあ立てないわね・・・マッスルくん。」
華白崎に肩を貸す山村「了解した。」
華白崎「本当にごめんなさい・・・花原さん・・・」
鼻血を病田に拭いてもらう花原「いいよ・・・それに・・・うれしかったし・・・」
泣いてしまう華白崎「えっえっ・・・」
さくら「めぐなちゃんは試合には出れそう?」
花原「ボールを顔で何度も受けてるのよ?こんなもんかすり傷です。」
さくら「オッケー。」
海野「でも・・・華白崎さんがいないと試合は・・・」
スバル「でかしたぞ金野・・・!これで向こうの主力選手が消えた・・・!」
泣いている華白崎を見つめる金野「・・・ええ・・・」
りかぜ「・・・金野さん・・・華白崎さんと花原さんに謝った方がいいわ・・・
ロボットにもあたたかい心があるなら。」
頷く金野。
華白崎と花原の方へ走っていく金野。
スバル「いいところあるじゃんか、りかぜちゃん・・・」
りかぜ「子どもたちの教育は母親の役目だから。それに、安心するのはまだ早いわ・・・
向こうにリザーブがいたら・・・試合はまだ終わらない・・・」
スバル「対戦履歴には控え選手はいなかったはずだぞ?」
りかぜ「向こうの監督は、吹雪さくらよ・・・想定していないと思う?」
球場の観客席で「たまごクラブひよこクラブ」を読んでいる小早川。
小早川「・・・華白崎さん痛そう・・・」
スバル「おい・・・!あんなサーブを打つやつなんて、地球上であいつだけだぞ・・・!」
額にかかる白い髪の毛をかき上げて、様々な展開をシミュレーションするりかぜ。
ブツブツつぶやくりかぜ「木野さんを下げて、金野さんをフォローにいかせる・・・ダメだ、では後衛3人をエンドラインギリギリまで下げたら・・・?これもダメ・・・今度は前に急降下してくる・・・ならば、ボスを・・・」
スバル「おい・・・どうすんだ!」
りかぜ「・・・うるさい!」
スバル「・・・!」
りかぜ「あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・同時に173の世界線をシミュレーションしているんだけど、勝ち筋がなかなかなくて・・・」
スバル「じゃあ、ここで負けるのがうちらの運命っていうのか?」
りかぜ「・・・それは・・・」
スバル「冗談じゃねえ・・・!同じ相手に二度負けるなんて、うちは絶対に認めない!」
木野「その通りですわ・・・運命は私たちの自由意志で変えられる・・・」
スバル「木野・・・」
微笑む木野「わたくしはカトリックですの。」
水野「そうよ・・・勝負はまだ決まっちゃいない・・・」
月野「私に考えがあるよ!」
乙奈「・・・?」
相手のコートを見ると、前衛3人と後衛3人が背中合わせになって守備を敷いている。
山村「なんだ、あの陣形は・・・!」
さくら「面白いね・・・非常に。」
スバル「背中は預けた・・・!これでUターンボールもレシーブできる・・・!」
ルールブックをめくるりかぜ「・・・よし、反則じゃない・・・」
乙奈「いいでしょう・・・勝負をつけましょう・・・!」
渾身のドライブサーブを打つ乙奈。
エンドラインを超えて、再びエンドラインの内側に戻ってくる剛速球。
野球のようにスライディングをしてなんとかボールをひろうスバル「おらあ!」
りかぜ「ファインプレーよ・・・!」
スバル「つ・・・つないでくれ~!!!」
金野がリカバーに入りトスを上げる。
水野が全力のスパイクを打つ。
水野のスパイクに、海野がブロックに入る。
しかし、水野の強烈なスパイクをまともにくらって、後ろに倒れる海野。
海野の下敷きになる、花原とちおり。
ちおり「にゃ~!」
主審「スリーアウト!チェンジ!!」
慌てて起き上がる海野「あたた・・・2人とも、ご、ごめん・・・」
花原「怪我はない?海野さん・・・」
ちおり「いいクッションがあったからだいじょうぶ。」
花原「お前じゃない・・・」
飛び上がって喜ぶスバルと水野「よっしゃああああ!でかいぞ!!」
月野の頭を撫でるスバル「月ちゃん!お手柄だ!!」
月野「わ~い!今度納豆ご飯食べさせて!」
スバル「おう、ネギも卵も入れてやる!」
月野「やった~!」
海野「ごめん・・・せっかく乙奈さんがくれたチャンスを・・・」
乙奈「いえいえ・・・勝負はこれからですわ・・・」
・
実況「現在のスコアは、詩留々高専7点の白亜高校12点・・・!
とんでもないサービスエースの応酬でした!
それでは、試合は引き続き2回の表に入ります!」
前衛に、火野、水野に加えて金野が入ってくる。
花原「な・・・なんと強力な・・・」
金野「わたしがバレーのレッスンをしてあげるわ・・・」
サービスエリアに入るスバル「しまっていこうぜ~!」
スバル「5点差か・・・」
りかぜ「追いつける?」
ニヤリと笑うスバル「サービスエースは木野だけじゃねえ。」
弾丸のようなサーブを打つスバル。
レシーブが苦手な花原を狙ってサービスエースを決める。
華白崎「うまい・・・!」
海野「スバルちゃんの攻撃は機械のように正確なの・・・
そこで付いたあだ名は・・・スナイパー・・・」
ブーちゃんが指をくいと曲げて挑発する。
スバル「お前だけは狙わねえよブーちゃん・・・
敵のアキレス腱をしつこいくらい突くのが好きなんでな。」
金野「花原さん・・・あなたはいつになったらレシーブが上達するのかしら?」
花原「う・・・うるさいわね・・・」
ちおり「これでも、顔面に当たらなくなっただけ上達したんだよ!」
花原「そ・・・そうよ・・・!
鼻で笑う金野「普通ボールは顔に当たらない・・・」
水野「確かに・・・」
ちおり「だから、花原さんは誰よりも人の痛みがわかるんだよ。」
花原「ちおり・・・」
金野「詭弁ね。」
ちおり「違うもん!私の家が焼かれたとき・・・花原さんは助けてくれたもん!
私・・・あの時のことは一生忘れない・・・
あと、手違いで一度崖からトラックごと落としちゃったことがあるけど・・・それもいい思い出。」
花原「いや・・・それはちがう・・・」
金野「人の痛みがわかったところで、チームの足を引っ張るのなら、そんな選手は不要よ・・・」
華白崎「それ以上、花原さんを侮辱するなら、この私が許さないわ・・・」
金野「あら・・・あなたは私と同意見だと思ったけど。」
華白崎「あなたは花原さんの頭脳に嫉妬しているんじゃないの・・・?」
金野「面白いことを言うわね・・・学年トップの成績のこの私が・・・?」
華白崎「学校の勉強なんて、教科書に書いてあることを暗記するだけ・・・
その行為の一体何がすごいの?
花原さんは違う・・・未来の教科書に載るような発見を奇抜な発想力で成し遂げようとしている・・・
あなたはそれをやっかんでいるだけよ・・・自分にはそんな才能がないから。」
金野「・・・私の何がわかるの?」
華白崎「あなたはかつての私でしょう?だから、私は花原さんに突っかかったんだ・・・
自分の心に素直になれない限り・・・あなたに成長はない・・・!」
すると、スバルのサーブをレシーブしてしまう華白崎。
華白崎「花原さん私にトスを・・・!」
慌てて、後衛の方にトスを上げる花原「う・・・うん・・・!」
強烈なバックアタックを決める華白崎。
金野のブロックを跳ね返し、ブロックアウトをとってしまう。
主審「アウト!!」
ちおり「かっけー!」
花原「カッシー・・・」
微笑む華白崎「大人気なくムキになってしまったわ・・・私としたことが・・・」
花原「さっきの話って・・・」
華白崎「・・・忘れてください。」
次々にバックアタックを決める華白崎。
チェンジになり、2回裏でも快進撃は止まらない。
海野「すごいわ!華白崎さん絶好調!!」
ちおり「つえー!」
火野「おい・・・金野・・・華白崎さんに謝りなさいよ・・・もう止められないんだけど・・・」
金野「・・・うるさいわよ・・・」
スバル「あの華白崎ってやつ・・・中学千葉代表だけあって厄介だな・・・」
りかぜ「あのタイプは絶対に怒らせちゃいけない・・・」
スバル「・・・どうする?」
りかぜ「金野さん・・・向こうの華白崎さんはあなたと同じスペックよ・・・
まさか負けることはないよね・・・?」
金野「・・・!」
りかぜ「・・・これで華白崎のボールはすべて金野さんが取るでしょう・・・」
スバル「マジか・・・」
華白崎と金野の意地のぶつかり合いのような猛攻が始まる。
バックアタックする華白崎「うおおお!」
それをそのままアタックをする金野「おのれに負けるかあ!!」
華白崎「こっちのセリフよ!」
唖然とする海野「・・・2人で試合をしている・・・?」
乙奈「まるでテニスのシングルスですわ・・・」
スバル「・・・オイ・・・どうすんだよこれ・・・」
りかぜ「どちらかが疲れるまで見守ることしかできないわ・・・」
ラリーの応酬を続ける2人の華白崎。
華白崎「花原さんに謝れ!」
金野「謝る道理はない・・・!!」
華白崎「いつまでも意地を張るんじゃない!!」
花原「あ・・・あの・・・もういいって華白崎さん・・・」
すると、ボールの打球がそれて花原の方へ飛んでしまう。
それを飛び込みレシーブで拾おうとして花原と正面衝突をしてしまう華白崎。
2人とも勢い良く倒れてしまう。
花原「ぎゃあああああ!!」
慌てる海野「大丈夫、二人とも・・・!!」
ちおり「すごい音がしたよ。」
鼻血を出す花原「ううう・・・痛い・・・」
山村「審判!タイムだ!!」
よろよろと立ち上がる華白崎「ご・・・ごめんなさい・・・花原さん・・・わたし・・・」
すると、痛みに顔をゆがませる華白崎「・・・いっつ!!」
白衣を着てコートに入るさくら「ああ、ちょっと待った、立っちゃだめよ、カッシー・・・」
痛みで涙目になる華白崎「うう・・・」
足首を見つめるさくら「・・・ああ・・・ねん挫しちゃってる・・・これじゃあ立てないわね・・・マッスルくん。」
華白崎に肩を貸す山村「了解した。」
華白崎「本当にごめんなさい・・・花原さん・・・」
鼻血を病田に拭いてもらう花原「いいよ・・・それに・・・うれしかったし・・・」
泣いてしまう華白崎「えっえっ・・・」
さくら「めぐなちゃんは試合には出れそう?」
花原「ボールを顔で何度も受けてるのよ?こんなもんかすり傷です。」
さくら「オッケー。」
海野「でも・・・華白崎さんがいないと試合は・・・」
スバル「でかしたぞ金野・・・!これで向こうの主力選手が消えた・・・!」
泣いている華白崎を見つめる金野「・・・ええ・・・」
りかぜ「・・・金野さん・・・華白崎さんと花原さんに謝った方がいいわ・・・
ロボットにもあたたかい心があるなら。」
頷く金野。
華白崎と花原の方へ走っていく金野。
スバル「いいところあるじゃんか、りかぜちゃん・・・」
りかぜ「子どもたちの教育は母親の役目だから。それに、安心するのはまだ早いわ・・・
向こうにリザーブがいたら・・・試合はまだ終わらない・・・」
スバル「対戦履歴には控え選手はいなかったはずだぞ?」
りかぜ「向こうの監督は、吹雪さくらよ・・・想定していないと思う?」
球場の観客席で「たまごクラブひよこクラブ」を読んでいる小早川。
小早川「・・・華白崎さん痛そう・・・」
『青春アタック』脚本㊲無二無三
2024-03-09 23:32:12 (2 years ago)
ブーちゃんがレシーブした木野の変化球を、乙奈がトスをする。
乙奈「お願い、海野さん・・・!」
海野「このチャンスを無駄にはしない!」
海野が渾身のスパイクを打つ。
火野がブロックに入るが、海野のスパイクに腰が弾ける。
火野「ひいい怖い!」
金野が海野の剛速球をレシーブしようとするが、間に合わずコーナーに決まってしまう。
主審が笛を鳴らす。
山村「やった・・・!これでスリーアウトだ!」
マスクをあげる主審「チェンジ!」
スコアボードに目をやる海野「7点差か・・・危ないところだった・・・」
実況「1回裏、白亜高校の攻撃です!」
海野「すごいよ・・・ブーちゃんのおかげで助かった・・・!」
乙奈「ブーちゃんは、中国拳法の気功を極めた達人ですから・・・私の無回転サーブの才を見出してくれたのもブーちゃんなんです・・・」
花原「なんでそんな半生を黙っていたのよ・・・!第3話から登場してたのに、もう37話よ!!」
ボソボソとしゃべるブーちゃん
乙奈「・・・本当に優れた拳士は自分の実力をひけらかさないものだ・・・・・・それに・・・」
花原「それに・・・?」
乙奈「・・・おしゃべりな料理人じゃかっこがつかないだろう・・・?」
ちおり「か・・・かっけー!」
花原「トラをタコ殴りにしたことがあるんじゃ、そら栃木県でクマに会ってもビビらないわ・・・」
華白崎「ひ・・・人に歴史ありですね・・・」
海野「乙奈さん・・・本家の無回転フローターサーブで7点差は埋められるかな・・・?」
乙奈「・・・お任せください・・・」
乙奈の無回転サーブは、詩留々高専のメンバーも対応できない。
スコアボードは「詩留々7対白亜8」になり、逆転している。
山村「ようし、逆転だ・・・!」
タバコに火を付けるさくら
「・・・ブーちゃんをメンバーから除外したことの重大性を思い知るがいいわ、天才少女・・・」
慌てるスバル「おい・・・!1回表でコールド勝ちできるんじゃなかったのか!?」
りかぜ「ええ・・・予定では。だから人生は面白い・・・」
金野「木野さん・・・これであなたの利用価値は何もなくなったわよ・・・」
木野「そんな・・・ひどいですわ・・・」
火野「・・・いいかげんにしなさいよ金野!あんただって、レシーブを失敗したじゃない!
なにがバレー経験者よ!利用価値がないのはあんたよ!」
金野「・・・あなたが海野にひるまずにブロックをしていたらレシーブはできていたわ。」
球場の土を食べる月野「土もうめー」
2人に割って入る水野「責任者探しみたいなことはやめようよ・・・私たちは大切な仲間じゃない。」
金野「・・・わたしたちが仲間・・・?そんなこと誰が決めたの?
我々に与えられた任務は、詩留々高専を勝利させること・・・仲良しクラブを作ることじゃないわ・・・
無能な役たたずは排除する。勝利とはそこまでしなければ得られないものなのよ・・・」
水野「それが・・・もし・・・金野さんでも・・・?」
金野「・・・ええ。
私が足でまといになったら、ためらうことなく処分なさい。それがロボットの本懐でしょう?」
水野「そんなの・・・悲しすぎるよ・・・」
金野「その感情だって、きっとプログラムされたものに過ぎないわ・・・
私たちはただの人間のイミテーションよ・・・
人間の欲望によって生み出された・・・」
胸の奥が冷たくなるりかぜ「・・・人間のイミテーション・・・。」
スバル「もういいやめろ!たくさんだ!!うちは、この試合に仮に負けてもあんたらを処分なんかしない!うちの大切なマネージャーが寝る間も惜しんで、命を吹き込んだのが、あんたたちなんだ・・・!
あんたたちは使い捨ての道具なんかじゃ決してない!
わかったら、敵の攻撃に備えろ・・・!」
目を潤ませるりかぜ「・・・ボス・・・」
スバル「なんで、あんたが泣いてるんだ・・・!」
りかぜ「い・・・いえ・・・目にゴミが・・・」
金野「榛東主将・・・」
木野「私も・・・まだコートにいてもいいんですか・・・?」
スバル「当たり前だろ!自分が作った製品を愛さないエンジニアがどこにいるんだ!」
火野「金野さん・・・やるわよ・・・」
金野「ええ・・・」
水野「あのサーブを力を合わせてなんとか克服しよう・・・!」
山村「なんか、あの個性の強い海野ロボたちがまとまったように見えるが・・・」
さくら「向こうには、職人ブーちゃんの代わりに、頼れる精神的支柱・・・主将榛東スバルがいるってことか・・・」
海野「あっちも成長をしているんだ・・・」
華白崎「・・・ええ・・・私たちのように。」
りかぜ「みんな・・・ちょっと・・・」
スバル「どうした、りかぜちゃん・・・」
りかぜ「ずっと黙っていたけど・・・私にはもうひとつの能力があるの・・・
でも、これはあまりにも非科学的で・・・きっと信じてくれない・・・」
ニヤリと笑うスバル「非科学的な軌道のサーブが今起こっているだろう?」
りかぜ「・・・お願い・・・私を嫌いにならないでね。」
スバル「うちはあんたにこのチームの全権を任せている・・・りかぜちゃんを信じているから。」
頷くりかぜ。
主審の笛がなる。
乙奈「このまま、そっくり点差を広げられれば・・・!」
無回転サーブを打つ乙奈。
海野「ナイスサーブ!」
ふわふわと空中を漂うボール。
火野の方へ落ちていくが・・・
りかぜ「・・・違う・・・!金野さん!」
金野がレシーブ体制に入る。
金野「了解!」
すると、本当にボールの軌道が変わり、火野から金野に変わる。
金野が変化球をレシーブしてしまう。
金野「月野会長!」
月野「ほいっ!」
スパイクを打つ火野「もらった!!」
花原「嘘でしょ!返した・・・!?」
ブロックをするが、勢いが止まらずコートアウトしてしまう。
主審「アウト!」
水野「やったね!」
火野と金野がタッチする「よっしゃあ!」
海野「そんな・・・!なんでボールの軌道が判ったの・・・!?」
花原「なんか、最初からどこへ落ちるかを知っていたような・・・」
ちおり「あのサーブってどこに落ちるか、打ってる乙奈さんは分かるの?」
首を振る乙奈「わたくしにもさっぱり・・・まるで・・・未来を予知していたような・・・」
華白崎「それなら、ただの偶然です・・・気を取り直していきましょう・・・!」
海野「うん、まだ1アウトだもの!」
もう一度無回転フローターサーブを打つ乙奈「いきますわよ~え~い・・・!」
今度はかなり球速がある。
火野「なんで、私の方にいつも飛んでくるのよ・・・!」
りかぜ「違う・・・!ボスです!」
スバル「サンキュー!」
すると、スバルの方へ直角にボールの方向が変わる。
なんとかレシーブするスバル。
ショックを受ける乙奈「・・・!そんな・・・!」
海野「みんな、攻撃が来るよ!!」
月野がトスを上げようとする。すると、火野と水野がアタックモーションに入る。
ブロックする花原が混乱する「うわ!私が嫌いな奴だ・・・!!」
海野「だいじょうぶ!私もブロックに入る・・・!」
すると、月野がそのままアタックを決める。
海野「しまった・・・!」
ちおりをモデルにしたロボットとは思えないほどの剛速球がコートに叩き込まれる。
華白崎がレシーブに入るが、間に合わない。
華白崎「悔しい・・・油断した・・・!!」
主審が笛を鳴らす。
主審「2アウト!」
月野「わ~い、やった~!」
水野「作戦大成功!」
花原「おい!ちおりロボがあんなアタックを打っていいの!?」
華白崎「申し訳ない・・・あのロボットのベースはすべて海野さんであることを失念していた・・・」
花原「それって・・・」
華白崎「私たちの個性は、海野さんの身体能力にさらに付加されているということです・・・
つまり・・・私たちは5人の海野さんと、鮎原姉妹を圧倒した榛東主将と戦っているのです。」
海野「それより、やっぱり変だよ・・・!乙奈さんのサーブの最終標的がすべて読まれているなんて・・・!」
乙奈「・・・ブーちゃん・・・」
乙奈を見て頷くブーちゃん。
乙奈「答えは・・・あのマネージャーの子ですわ・・・」
海野「網野りかぜさん・・・?」
花原「確かに、あの子が指示を出していたような・・・でも、なんで・・・乙奈さんの心を読んでも、乙奈さんだってどこに落ちるかわからないのに・・・」
乙奈「わたくしのサーブの行き先があらかじめ決まっていたら・・・?」
花原「・・・え?ランダムなんでしょう?」
乙奈「ええ・・・ですが、それは私たちには結果がわからないから・・・
チョコレートの箱は開けてみなければ、何が入っているかはわからない・・・
だから子どもたちはわくわく心を躍らせるの・・・
でも・・・チョコレートの箱の中身はすでに決まっている・・・そうでしょう・・・?」
海野「・・・?乙奈さん・・・もう少し私たちにも分かるように教えてくれるかな・・・」
華白崎「もしかして・・・乙奈さんは・・・この世界は決定論であると・・・?」
乙奈「数学ではそう言うのですね・・・ええ・・・
わたくしたちの運命はすでに決められているのです・・・主によって・・・」
花原「ちょっと待ってよ!じゃあ、あのクローン少女が神さまだって言うの!?
やめてよ・・・そんな怖いことを言うのは・・・!!」
乙奈「そうとは言ってはいません・・・いませんが・・・少し先の運命が・・・もし見えるのだとしたら・・・?」
りかぜ(・・・できれば、この能力は使いたくなかった・・・精神的にも負荷がかかるし・・・
気味悪がられてクローン人間の風当たりはさらに強くなるから・・・)
微笑むスバル「りかぜちゃんは本当に頼りになるなあ!」
誤魔化すりかぜ「え?ええ・・・わたしは勘が鋭いの・・・」
スバル「みんな!これで、お互いに乙奈の変則サーブは無効化した・・・!
スリーアウトを取るぞ!」
海野ロボ「おー!!」
・
相手コートのそばにいるりかぜに話しかける乙奈
「網野りかぜさんとおっしゃいましたか・・・?
あの鮎原姉妹との試合の時も、最後に突風が吹くのを予言されてましたわね・・・」
りかぜ「・・・?」
乙奈「わたくしはプロテスタントです・・・主のご意思が覗ける預言者の存在を否定は致しません・・・」
りかぜ「あなたは、私の予知能力を信じるの・・・?」
微笑む乙奈「ええ・・・むしろ・・・気苦労も絶えないことでしょう・・・同情しますわ・・・」
りかぜ「あら、ずいぶん余裕なのね・・・」
乙奈「ふふ・・・あなたは、どれくらい先の未来まで見えるのかしら・・・?
未来が全て見えるなら・・・吹雪監督の罠にはかからなかったはず・・・」
りかぜ「・・・だから宗教関係者は嫌いなのよ・・・」
乙奈「教会は厳しくて・・・わたくしも利き手を強制されたものですわ・・・」
ハッとするりかぜ「・・・!うそでしょ・・・」
ボールを持つ手を左手から右手に持ち帰る乙奈。
右手で勢いよくボールを放り投げる乙奈。
すると、左手の拳を握り、風車のように力強くスイングをする。
りかぜ「ドライブサーブ・・・!!」
海野「乙奈さんが大此木くんの必殺サーブを・・・!?」
ネットをスレスレでカッ飛んでいく剛速球。
スバル「速い・・・!」
金野「大丈夫・・・!アウトです!!」
ドライブサーブはものすごい速度でエンドラインを超えていく・・・が、突然軌道をUターンさせ、エンドラインの内側に戻ってきて、後衛の背後の床に叩きつけられる。
金野「馬鹿な・・・!!」
スバル「おいおい、あんなサーブ打っちゃダメだろ・・・!」
ちおり「すげ~!!」
花原「なによあれ・・・!あんな超必殺技を隠してたなんて・・・!」
乙奈「ふふ・・・ごめんなさい・・・
大此木さんに教わって・・・できるようになったのがついこないだなんです・・・」
海野「利き手・・・左だったんだね・・・」
乙奈「こちらの手なら体重も乗りますわ・・・
どうですか、預言者さん・・・
どこに落ちるか予知できても、この軌道にみなさんは対応できるかしら?」
肩を震わせるりかぜ「くくく・・・あなた達こそ本当の怪物よ・・・いいわ。退治してあげる。」
乙奈「お願い、海野さん・・・!」
海野「このチャンスを無駄にはしない!」
海野が渾身のスパイクを打つ。
火野がブロックに入るが、海野のスパイクに腰が弾ける。
火野「ひいい怖い!」
金野が海野の剛速球をレシーブしようとするが、間に合わずコーナーに決まってしまう。
主審が笛を鳴らす。
山村「やった・・・!これでスリーアウトだ!」
マスクをあげる主審「チェンジ!」
スコアボードに目をやる海野「7点差か・・・危ないところだった・・・」
実況「1回裏、白亜高校の攻撃です!」
海野「すごいよ・・・ブーちゃんのおかげで助かった・・・!」
乙奈「ブーちゃんは、中国拳法の気功を極めた達人ですから・・・私の無回転サーブの才を見出してくれたのもブーちゃんなんです・・・」
花原「なんでそんな半生を黙っていたのよ・・・!第3話から登場してたのに、もう37話よ!!」
ボソボソとしゃべるブーちゃん
乙奈「・・・本当に優れた拳士は自分の実力をひけらかさないものだ・・・・・・それに・・・」
花原「それに・・・?」
乙奈「・・・おしゃべりな料理人じゃかっこがつかないだろう・・・?」
ちおり「か・・・かっけー!」
花原「トラをタコ殴りにしたことがあるんじゃ、そら栃木県でクマに会ってもビビらないわ・・・」
華白崎「ひ・・・人に歴史ありですね・・・」
海野「乙奈さん・・・本家の無回転フローターサーブで7点差は埋められるかな・・・?」
乙奈「・・・お任せください・・・」
乙奈の無回転サーブは、詩留々高専のメンバーも対応できない。
スコアボードは「詩留々7対白亜8」になり、逆転している。
山村「ようし、逆転だ・・・!」
タバコに火を付けるさくら
「・・・ブーちゃんをメンバーから除外したことの重大性を思い知るがいいわ、天才少女・・・」
慌てるスバル「おい・・・!1回表でコールド勝ちできるんじゃなかったのか!?」
りかぜ「ええ・・・予定では。だから人生は面白い・・・」
金野「木野さん・・・これであなたの利用価値は何もなくなったわよ・・・」
木野「そんな・・・ひどいですわ・・・」
火野「・・・いいかげんにしなさいよ金野!あんただって、レシーブを失敗したじゃない!
なにがバレー経験者よ!利用価値がないのはあんたよ!」
金野「・・・あなたが海野にひるまずにブロックをしていたらレシーブはできていたわ。」
球場の土を食べる月野「土もうめー」
2人に割って入る水野「責任者探しみたいなことはやめようよ・・・私たちは大切な仲間じゃない。」
金野「・・・わたしたちが仲間・・・?そんなこと誰が決めたの?
我々に与えられた任務は、詩留々高専を勝利させること・・・仲良しクラブを作ることじゃないわ・・・
無能な役たたずは排除する。勝利とはそこまでしなければ得られないものなのよ・・・」
水野「それが・・・もし・・・金野さんでも・・・?」
金野「・・・ええ。
私が足でまといになったら、ためらうことなく処分なさい。それがロボットの本懐でしょう?」
水野「そんなの・・・悲しすぎるよ・・・」
金野「その感情だって、きっとプログラムされたものに過ぎないわ・・・
私たちはただの人間のイミテーションよ・・・
人間の欲望によって生み出された・・・」
胸の奥が冷たくなるりかぜ「・・・人間のイミテーション・・・。」
スバル「もういいやめろ!たくさんだ!!うちは、この試合に仮に負けてもあんたらを処分なんかしない!うちの大切なマネージャーが寝る間も惜しんで、命を吹き込んだのが、あんたたちなんだ・・・!
あんたたちは使い捨ての道具なんかじゃ決してない!
わかったら、敵の攻撃に備えろ・・・!」
目を潤ませるりかぜ「・・・ボス・・・」
スバル「なんで、あんたが泣いてるんだ・・・!」
りかぜ「い・・・いえ・・・目にゴミが・・・」
金野「榛東主将・・・」
木野「私も・・・まだコートにいてもいいんですか・・・?」
スバル「当たり前だろ!自分が作った製品を愛さないエンジニアがどこにいるんだ!」
火野「金野さん・・・やるわよ・・・」
金野「ええ・・・」
水野「あのサーブを力を合わせてなんとか克服しよう・・・!」
山村「なんか、あの個性の強い海野ロボたちがまとまったように見えるが・・・」
さくら「向こうには、職人ブーちゃんの代わりに、頼れる精神的支柱・・・主将榛東スバルがいるってことか・・・」
海野「あっちも成長をしているんだ・・・」
華白崎「・・・ええ・・・私たちのように。」
りかぜ「みんな・・・ちょっと・・・」
スバル「どうした、りかぜちゃん・・・」
りかぜ「ずっと黙っていたけど・・・私にはもうひとつの能力があるの・・・
でも、これはあまりにも非科学的で・・・きっと信じてくれない・・・」
ニヤリと笑うスバル「非科学的な軌道のサーブが今起こっているだろう?」
りかぜ「・・・お願い・・・私を嫌いにならないでね。」
スバル「うちはあんたにこのチームの全権を任せている・・・りかぜちゃんを信じているから。」
頷くりかぜ。
主審の笛がなる。
乙奈「このまま、そっくり点差を広げられれば・・・!」
無回転サーブを打つ乙奈。
海野「ナイスサーブ!」
ふわふわと空中を漂うボール。
火野の方へ落ちていくが・・・
りかぜ「・・・違う・・・!金野さん!」
金野がレシーブ体制に入る。
金野「了解!」
すると、本当にボールの軌道が変わり、火野から金野に変わる。
金野が変化球をレシーブしてしまう。
金野「月野会長!」
月野「ほいっ!」
スパイクを打つ火野「もらった!!」
花原「嘘でしょ!返した・・・!?」
ブロックをするが、勢いが止まらずコートアウトしてしまう。
主審「アウト!」
水野「やったね!」
火野と金野がタッチする「よっしゃあ!」
海野「そんな・・・!なんでボールの軌道が判ったの・・・!?」
花原「なんか、最初からどこへ落ちるかを知っていたような・・・」
ちおり「あのサーブってどこに落ちるか、打ってる乙奈さんは分かるの?」
首を振る乙奈「わたくしにもさっぱり・・・まるで・・・未来を予知していたような・・・」
華白崎「それなら、ただの偶然です・・・気を取り直していきましょう・・・!」
海野「うん、まだ1アウトだもの!」
もう一度無回転フローターサーブを打つ乙奈「いきますわよ~え~い・・・!」
今度はかなり球速がある。
火野「なんで、私の方にいつも飛んでくるのよ・・・!」
りかぜ「違う・・・!ボスです!」
スバル「サンキュー!」
すると、スバルの方へ直角にボールの方向が変わる。
なんとかレシーブするスバル。
ショックを受ける乙奈「・・・!そんな・・・!」
海野「みんな、攻撃が来るよ!!」
月野がトスを上げようとする。すると、火野と水野がアタックモーションに入る。
ブロックする花原が混乱する「うわ!私が嫌いな奴だ・・・!!」
海野「だいじょうぶ!私もブロックに入る・・・!」
すると、月野がそのままアタックを決める。
海野「しまった・・・!」
ちおりをモデルにしたロボットとは思えないほどの剛速球がコートに叩き込まれる。
華白崎がレシーブに入るが、間に合わない。
華白崎「悔しい・・・油断した・・・!!」
主審が笛を鳴らす。
主審「2アウト!」
月野「わ~い、やった~!」
水野「作戦大成功!」
花原「おい!ちおりロボがあんなアタックを打っていいの!?」
華白崎「申し訳ない・・・あのロボットのベースはすべて海野さんであることを失念していた・・・」
花原「それって・・・」
華白崎「私たちの個性は、海野さんの身体能力にさらに付加されているということです・・・
つまり・・・私たちは5人の海野さんと、鮎原姉妹を圧倒した榛東主将と戦っているのです。」
海野「それより、やっぱり変だよ・・・!乙奈さんのサーブの最終標的がすべて読まれているなんて・・・!」
乙奈「・・・ブーちゃん・・・」
乙奈を見て頷くブーちゃん。
乙奈「答えは・・・あのマネージャーの子ですわ・・・」
海野「網野りかぜさん・・・?」
花原「確かに、あの子が指示を出していたような・・・でも、なんで・・・乙奈さんの心を読んでも、乙奈さんだってどこに落ちるかわからないのに・・・」
乙奈「わたくしのサーブの行き先があらかじめ決まっていたら・・・?」
花原「・・・え?ランダムなんでしょう?」
乙奈「ええ・・・ですが、それは私たちには結果がわからないから・・・
チョコレートの箱は開けてみなければ、何が入っているかはわからない・・・
だから子どもたちはわくわく心を躍らせるの・・・
でも・・・チョコレートの箱の中身はすでに決まっている・・・そうでしょう・・・?」
海野「・・・?乙奈さん・・・もう少し私たちにも分かるように教えてくれるかな・・・」
華白崎「もしかして・・・乙奈さんは・・・この世界は決定論であると・・・?」
乙奈「数学ではそう言うのですね・・・ええ・・・
わたくしたちの運命はすでに決められているのです・・・主によって・・・」
花原「ちょっと待ってよ!じゃあ、あのクローン少女が神さまだって言うの!?
やめてよ・・・そんな怖いことを言うのは・・・!!」
乙奈「そうとは言ってはいません・・・いませんが・・・少し先の運命が・・・もし見えるのだとしたら・・・?」
りかぜ(・・・できれば、この能力は使いたくなかった・・・精神的にも負荷がかかるし・・・
気味悪がられてクローン人間の風当たりはさらに強くなるから・・・)
微笑むスバル「りかぜちゃんは本当に頼りになるなあ!」
誤魔化すりかぜ「え?ええ・・・わたしは勘が鋭いの・・・」
スバル「みんな!これで、お互いに乙奈の変則サーブは無効化した・・・!
スリーアウトを取るぞ!」
海野ロボ「おー!!」
・
相手コートのそばにいるりかぜに話しかける乙奈
「網野りかぜさんとおっしゃいましたか・・・?
あの鮎原姉妹との試合の時も、最後に突風が吹くのを予言されてましたわね・・・」
りかぜ「・・・?」
乙奈「わたくしはプロテスタントです・・・主のご意思が覗ける預言者の存在を否定は致しません・・・」
りかぜ「あなたは、私の予知能力を信じるの・・・?」
微笑む乙奈「ええ・・・むしろ・・・気苦労も絶えないことでしょう・・・同情しますわ・・・」
りかぜ「あら、ずいぶん余裕なのね・・・」
乙奈「ふふ・・・あなたは、どれくらい先の未来まで見えるのかしら・・・?
未来が全て見えるなら・・・吹雪監督の罠にはかからなかったはず・・・」
りかぜ「・・・だから宗教関係者は嫌いなのよ・・・」
乙奈「教会は厳しくて・・・わたくしも利き手を強制されたものですわ・・・」
ハッとするりかぜ「・・・!うそでしょ・・・」
ボールを持つ手を左手から右手に持ち帰る乙奈。
右手で勢いよくボールを放り投げる乙奈。
すると、左手の拳を握り、風車のように力強くスイングをする。
りかぜ「ドライブサーブ・・・!!」
海野「乙奈さんが大此木くんの必殺サーブを・・・!?」
ネットをスレスレでカッ飛んでいく剛速球。
スバル「速い・・・!」
金野「大丈夫・・・!アウトです!!」
ドライブサーブはものすごい速度でエンドラインを超えていく・・・が、突然軌道をUターンさせ、エンドラインの内側に戻ってきて、後衛の背後の床に叩きつけられる。
金野「馬鹿な・・・!!」
スバル「おいおい、あんなサーブ打っちゃダメだろ・・・!」
ちおり「すげ~!!」
花原「なによあれ・・・!あんな超必殺技を隠してたなんて・・・!」
乙奈「ふふ・・・ごめんなさい・・・
大此木さんに教わって・・・できるようになったのがついこないだなんです・・・」
海野「利き手・・・左だったんだね・・・」
乙奈「こちらの手なら体重も乗りますわ・・・
どうですか、預言者さん・・・
どこに落ちるか予知できても、この軌道にみなさんは対応できるかしら?」
肩を震わせるりかぜ「くくく・・・あなた達こそ本当の怪物よ・・・いいわ。退治してあげる。」
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