これぞエンターテイメント!

 昨夜、大団円を迎えたフラッシュアニメ「秘密結社鷹の爪カウントダウン」は本当に構成がうまいなあ、と恐れ入りました。
 この作品は、風刺のきいたギャグやキャラクターのセンスが絶妙で、適当に作っているようで、かなり作り込んでいることがうかがえます。

 最終回では、記念すべき第一話における吉田君が戦闘員に教育をする件や、第一シリーズ最終話の総統の名台詞を引用したり、本作のOP、EDのアーティストもゲスト出演してたりと、ファンには嬉しいであろうサービスが満載。

 「鷹の爪」は第一シリーズでも感じましたが、クライマックスを盛り上げる力は天才的で、絵が適当でも(失礼だろ。でも実は時折見せる画力はすごいと思う)ぐいぐい脚本に引き込まれてしまいます。
 その秘密は、普段は馬鹿馬鹿しいことを徹底的にやっていることによる、熱い展開とのギャップ効果、脚本の構成で王道とされている展開を惜しみもなく緻密に計算して投入しているからだと思います。
 しかし、こういう画風のギャグ作品って最近少なくなったような…

サンガー法について

 今日は六千円もする生物の本を衝動買い…
 
 本当は有機化学の本を買うつもりだったんですけど、ちょっとどの本も文章が私には誤読を誘いそうで、とりあえず「Newton」で大まかなイメージを確認。
 「Newton」って小さい頃なぜか両親が定期購読していて、かれこれ二十年の付き合いなんですけど、昔からカラーイラスト満載でいいですよね。最近はCG使いまくってるし。

 例えば「PCR法」。あれって本の文章によっては「DNAの断片の一部から、その全体のゲノムを作成する技術」ともとりかねないんですけど(お前だけだろ)、そうじゃなくて単純に「DNA断片を、そのまま大量に複製する技術」ってことですよね。それなら全然理解はできるのですが。
 DNA鑑定などは、同じDNAの断片をそれぞれ異なる検査にかけて、その鑑定精度を向上させていくらしいですし。同じDNAの一部でもたくさんあれば、それだけ便利ってことでしょうか。

 確か十年以上前に図書館で借りた本に、バイテク関係が易しく解説されていたものがあったような。そこで知った「ウエスタンブロット法」や「クリーンベンチ」「オートクレーブ」などの生物実験の装置などの知識が、その後、東京理科大学で分子進化学を専攻している学生の方に会った時、オタクトークで盛り上がる役に立つとは…(それだけかい!)

 さて「Newton」ではDNAの塩基配列を調べる方法として「サンガー法」なるものが紹介されていますが、これって各塩基配列の位置関係を、DNA断片の“長さ”によって調べていく方法って解釈でよろしいのでしょうか?
 ちょっと「Newton」の解説文も短すぎるので(これが絵にスペースを取られる「Newton」の限界)、ここは別の専門書で確認しないと。

 しかし有機化学は私にはちょっとついていけません。せいぜい高校レベルがいい所で。あれですら糖を使った代謝のATP生産ラインは、自動車製造並に複雑すぎました。
 有機化学の難しい点は、まるでパズルゲーム「ぷよぷよ」の各連鎖に、それぞれ名前がついているがごとく、覚える語句が膨大で暗記が困難な点です。
 しかも、それは「えい」とか「ファイヤー」とか「青ぷよ」とか「緑ぷよ」なんて簡単な名前じゃなく「シトクロームオキシターゼ」とか「α―ケトグルタル酸」とか「NADH」とか(もはや英語)「GDP」(やめて~社会と混じる!)とか、なんとも殺伐とした語感のものばかり。
 世の中って本当にどんなものでも名前がついてるんですね。

 そういえば、自分で作った「中学理科」と「歴史」の学習プリントが入ったファイルを、この前塾に、忘れて置いて行っていたらしくて、それを講師の方が読んだらしく「おもしろかった」と一言。
 その方は専門が英語(=私は中学生レベルもアウト)なんですけど、門外漢の人にも面白く読める教材を目指して作っただけにうれしかったです。
 これは「角竜の脚の関節がどうの」とオタク的なことをやってる場合じゃありませんね。これからは、もっと社会に受け入れられる活動をしなければ。そうですよ、論文を進めないと。
 美術教育と全然関係ないですよね「サンガー法」って。考えた人マジですごいですけど。

BBS復活

 dario氏がBBSを改造してくれました。ご迷惑をおかけしました。

 話全然違いますけど「ビートたけしのTVタックル」、討論後のビートたけしさんと大竹まことさんの「喫煙コーナー」っぽいお喋りの時間が、久し振りに復活しましたね。懐かしすぎます。
 これからも度々くだらないお喋りをしてほしいものです。

おめでとうございます

 私と親しくしてくれている後輩の方が、少年ジャンプの賞にノミネートされたらしいです。すごいすごい!
 
 今日は久しぶりにKO氏とラーメンを食べながら、ゴッホやピカソ、そして空気遠近法、ハッチング、質感、構造など、絵画技術について談義。
 絵画の描きこみについては、いろいろと言いたいことがあって、私が一方的にしゃべる形になっちゃったんですが、もし機会があったらコラムにまとめるつもりです。

 土日は結局角竜の足の構造をいろいろ調べていたら終わっちゃいました。なんてもったいない。でも角竜ってあまり描いたことなくて、ここまで足の構造に着目するのは初めてかも。
 例えば、前脚。肩の関節が骨を見る限りそこまで自由じゃなくて、上腕は前方どころか垂直真下にも曲げれなかったみたいです。
 
 しかし、となると一部で言われている「角竜ギャロップ走法可能説」はかなり怪しいと思うんですけど…
 骨の構造から厳密に考えるなら(ただし筋肉や腱の正しい構造の詳細は私は分かりません)せいぜい速歩がいいところのような気がするんですけどね。
 まあカバのように速歩でもめちゃくちゃ速い動物もいますし、角竜の機動力はなんら否定していないんですけど。
 
 とにかく恐竜の中でも最後に現れたグループだけあって、体の仕組みは相当特殊化してますね。あそこまで足が幅広いのは角竜だけでしょう。

インデペンデンス・デイ

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」

 帰ってきたぜー!

 『インデペンデンス・デイ』って中学校の頃、新聞で「宇宙人、恐竜超えた!」という見出しで、これまでの映画の興行成績トップの『ジュラシックパーク』を抜いた作品として話題になってましたが、これ対象年齢ほんと中学生の映画ですよね。
 もう「BSマンガ夜話」風に言えば「バカ映画」。ムービー、オブムービー。ここまで商業主義的娯楽にはしれるとはある意味すごいです。見習わなくては。

 しかしこれ今見るのと中学のころ見たのとはだいぶ印象が違います。ローランド・エメリッヒ監督の映画は、脚本のスカスカさを、CGを使ったド迫力の映像で余りあるほど補うものが多いですけど、今見ると「世界の警察アメリカ」とか「パクスアメリカーナ」的なアメリカニズムが、監督から無意識ににじみ出ていると言うか…
 
 いや、この映画純粋に「お客さんを楽しませよう」という気持ちで作っていて、決してプロパガンダ映画じゃないと思うんですよ。でも悪気なくアメリカは世界のリーダーという意識が、作品に見事に表出していますね。

 アメリカってとにかく兵器とか、軍事とか、暴力が大好きみたいで、ちびっこもGIジョーで戦争ごっこしてますからね、普通に。ラストのことごとく人類に破壊された異星人の巨大円盤の残骸を見て、子どもが「わ~い花火だ!」って言うオチにはぞっとしました。

 そしてK氏が大好きな農薬散布のおっちゃんが「帰ってきたぜ~!と」敵の円盤に突っ込む爆笑シーン、太平洋戦争で、よほど日本の特攻が衝撃的だったのか…
 個人的かつ不謹慎な意見ですが、おそらくアメリカ、いやエメリッヒ監督は、あの特攻精神を羨ましく感じていると思うんですよ。「ちくしょう、かっこいいじゃないか」と。
 
 とにかく同じウェルズの『宇宙戦争』を扱っていながら、スピルバーグの方が全然怖いですよね。逆に宇宙人周襲来とか氷河期とかゴジラ(実はハリウッド版ゴジラ大好き)とか、人類の危機をあれだけ全然怖くなく能天気に描けちゃうのもエメリッヒ監督のある意味才能だと思います。

 最後に一言。日本軍なぜか岩手県あたりで宇宙人を凌いでいるのが笑えた…
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