トイ・ストーリ-3

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 あばよ相棒。
 
 シリーズ中最も面白い。スタッフは第一作をリアルタイムで観たちびっこの現在の年齢に合わせて、本作のかなり大人向けでシリーズ中最もシビアなプロットを練ったそうですが、全然現役のちびっ子もウェルカム。みんな楽しめていました。
 映画館はちびっ子で埋まっていて最前列しか空いてなくて肩と首は痛くなるわ、3D眼鏡で鼻が重いわで(これもっと軽くてかけやすい「My3D眼鏡」とか映画館で売られないのかね?)辛かったくらい。まあ最前列は脚を伸ばせるのは良かったけど(なんか話が途中から変わってるぞ)。

 とにかくちびっ子達はなぜか「ミスターポテトヘッド」がトルティーヤのボディをつけて偵察を行うシーンが大変ツボにはまったらしくドッカンドッカン館内大爆笑。小さい子って「異形のもの」大好きだからね。オバケとか。
 そういえばアンディの幼少期の声までちゃんとシリーズお馴染みの声優だったけど、ミスターポテトヘッドだけは、演じる「名古屋章さん」が亡くなったため変わってしまった。この人は声優に詳しい友人KO氏がお勧めしていたので覚えていたんです。
 今作は前二作とは比べ物にならないくらい、体を張り大活躍してくれたポテトヘッド(笑いもかっさらっていった)。できれば今作も(こそ)名古屋さんにやってほしかったけど、代役の人も結構イメージを合わせてくれたのでさほど違和感はなかった。

 そして記者会見で所ジョージさんも「面白いですよ」って言ってたバズの故障シーン。このシーンも確かにちびっ子に大ウケでした。
 正確には故障というかモードが変わっちゃって、言語モードがエスパニョルになっちゃうんだけど、90年代のアクションフィギュアで多国籍仕様なのはすごすぎる(今回はED曲も「君はともだち」スペイン語バージョン)。
 スペイン語を喋りながらアントニオ・バンデラスのような奇怪な振る舞いをするバズの吹き替えは所さんじゃなかったけど、所さんは海外ドラマ『ALF』でスペイン語も話せるエイリアンの吹き替えもやってたから、ここもやってもよかったかも。
 でも『ドラえもん』みたいなテレビアニメも海外では声優が違うからいいのか!

 ちびっ子はこの二つのシーンで特に笑ってたけど、私のツボはなんとも渋いおもちゃたち!冒頭のグリーン・アーミーメンは相変わらずの軍人魂で大爆笑(なんと三人しか兵士が残っていない・・・!)。「最初に捨てられるのは我々兵士だ。幸運を祈る!」ってパラシュートでアンディの家から飛んでいっちゃうんだけど、このセリフって実際に戦場で戦う兵士にも言えて・・・笑えるけど、ちょっとシニカル。

 またウッディたちのサニーサイド保育園脱走計画を陰で助ける電話機のおもちゃ「チャッターフォン」も面白かった。顔は可愛いのに、受話器から発した彼の声があまりに渋くてそのギャップでもう撃沈。

 しかし私が最も大爆笑で腹が痛かったのは、本作の黒幕「ロッツォ」の過去を知るピエロ「チャックルズ」!!この登場シーンがめっちゃ渋すぎ!この映画はいつから『マスターキートン』に!?
 んでこういう辛い思いをして心に傷を持つキャラはやっぱり「あの頃のあいつは・・・」って過去を語るんだよねw。
 エンドロールでボニ―に似顔絵を描いてもらったチャックルズ。最後の最後で笑うんですよ。こういう展開ってベタだけど、それをスタッフはベタだと知っててあえてパロってるのが分かるから面白くて。

 『トイ・ストーリー』って基本的に脚本の構造はしっかりしていて意外と単純(「3」は「1」よりも「2」と展開に相似点がある)。その背骨にちょこちょこ小ネタをつけて笑わすのが『トイ・ストーリー』の常套手段なのですが、やっぱり巧いわ。
 「1」の「リトルグリーンメン」のクレーンゲームのクレーンを神とあがめる設定とかを、ラストに絡めるところは本当にファンサービスだよなあ。「1」観てない人は違和感感じたかもしれないけど・・・もっとも盛り上がる主人公一行の危機的シーンにおけるセイバーが今回はリトルグリーンメンだったから。このキャラどうも人気があるらしく、それでこの大役を与えたのかな?
 あとミセスポテトヘッドの失くした眼はやっぱり物語の展開上、重要な役割を担っていたし・・・

 感動シーンもシリーズ最高。アンディの「ガラクタ」発言はアンディのおもちゃたちを大きく落胆させたが、これがラストの「みんなぼくの宝物なんだ」のセリフの伏線になっているし、大学に進学したアンディが家を出る日、ママがとうとう感情を抑えきれず「ずっといられたらいいのに・・・」と一言。それを見たウッディは「おもちゃも人も、出会いと別れは変わらないんだ」と思ったに違いない。
 辛い別れの後には、嬉しい出会いも待っている(今回は嬉しくない出会いもけっこうあったけど)。ウッディたちはボニ―という新しい持ち主に出会えたし、サニーサイド保育園も『無頼伝 涯』の人間学園のような独裁体制から、新たな指導者バービーとケンによって平和が訪れた(「いもむしぐみ」の強暴な幼児の相手は、まるでアメフトの試合のように途中交代して乗りきってるしw)。
 もうアンディが成長した以上、こうするしか方法がないんじゃないか?ってくらいひねり出した最善のハッピーエンドだったと思います。アンディがおっさんになってもおもちゃで遊んでいたら気持ち悪いしな・・・変な美少女フィギュアとかで。

トイ・ストーリー2

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 だったら一緒に作ろうぜ!
 
 ピクサー初の続編もの。とはいえ今後は続編ものが連発するらしく(今年の『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・インク』と『カーズ』の続編など)けっこうネタ切れなのかと不安・・・カーズの続編なんて誰が予想していただろうか??

 とはいえこの『トイ・ストーリー2』は続編のジレンマなんてお構いなし。前作の面白さを上手くキープしている。
 ラセター監督から見て、日本はいい歳した大人がおもちゃを愛しているようなイメージがあるのか(事実ですけど)、プレミアフィギュアだと判明した保安官「ウッディ」を高値で購入しようとするのは、日本の「小西おもちゃ博物館」。

 前作のテレビCMに登場した「アルズ・トイバン」の店長は、アンディの家のヤードセールで価値の高いウッディを強奪(窃盗)してしまう。
 さらわれたウッディを救出するために、バズをはじめとする一作目の仲間たちは、アンディの家から「アルズ・トイバン」本社まで長い長い旅を開始する。
 しかし「アルズ・トイバン」でかつての自分の栄光「ウッディのラウンドアップ(シリアル会社カウボーイクランチがお送りする人形劇)」を知ったウッディは、アンディの家ではなく日本へ行くと感化されてしまい・・・

 本当『トイ・ストーリー』のおもちゃって玩具の分際でめっちゃ己のレーゾンデートルについて悩む。そこらの人間より葛藤している気がする。
 しかしまさか前作でウッディがバズに言った「お前はおもちゃだ」を、今度はウッディがバズに言われるとは・・・

 本作はおもちゃのダークサイド面が前作にも増して描かれていて、たとえば・・・

①壊れる(ウッディはこれで自分はアンディに捨てられるんじゃないかと恐怖する)。

②成長した持ち主に飽きられる(カウガール人形ジェシーがこのような切ない過去を持つ)。

③日本のおもちゃ博物館は主役のウッディのフィギュアがそろわないとラウンドアップのグッズをセットで購入しない(値がつかない?)。

④シリーズもののフィギュアは、脇役などの人気のないキャラのものは売れ残る(ウッディのオヤジ「プロスペクター」は箱入り新品状態)。ガンプラで言う「ギャン(だっけ?)」みたいなもの?

 ・・・そういったおもちゃの残酷な運命によって、あるものはプロスペクターや『トイ・ストーリー3』のロッツォ・ハグベアーように心を歪ませていく・・・
 しかし彼らとウッディたちの違いは「おもちゃ同士で信じあえる仲間がいる」ということ。そしてその強い友情、結束力の源は「アンディ」というおもちゃを愛する揺るぎない存在。ウッディたちにとってのアンディとは親以上の大きな存在なのかもしれない。
 だから彼への信頼が揺らぐと「3」のようにウッディたちもぶつかりあってしまう・・・そういった意味で「3」の「アンディへの別れ」という展開はウッディたちの正念場だった。

 アンディと言えば、ラストでアンディに腕を修理してもらいマッチョマンになったウッディ(「1」でシドに受けた額の拷問の跡は修理屋さんに直してもらったのかな?)。「3」ではこの逞しい腕はリセットされてたけど、実際のおもちゃはエントロピーに逆らえない・・・それは人間も同じか・・・だからこれっておもちゃの話じゃなくてみんな人間のメタファーなんだよね。
 ちなみは私は強いて言うなら「2」よりも「1」の方が好きかもしれない(本当に強いて言うなら)。こっちの方が名作映画のパロディシーンが多くて笑えるけど。

トイ・ストーリー

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 落ちているだけだ。かっこつけてな。

 『トイ・ストーリー3』の記事の前にやっぱ前作二作をおさらいするしかねえ!ってことでまずは記念すべきディズニーピクサー第一作でもある『トイ・ストーリー』から。

 やはり殿堂入り。何度見ても面白い。ピクサー作品ってこの映画がある種の基準点(高い基準点だなあ)となっていて、『カーズ』や『カールじいさんの空飛ぶ家』といった超変化球に比べれば、けっこうストレートで手堅い脚本の映画ってことが解ります。

 ただ『トイ・ストーリー』シリーズってシリーズを通して(設定上)命を持った人形のペーソスが描かれ続けられていて、この映画もよくよく見ればけっこうダークなところもある。
 たとえば新入りですぐにみんなの人気者になった宇宙飛行士のアクションフィギュア(←アメリカではこういう風に言う)「バズ」に対して嫉妬する「ウッディ」のなんともネガティブな心情とか、おもちゃ殺しの嫌疑をかけられたウッディを、かつてのアンディの部屋の仲間(手下?)が誰も弁護することなく(忠犬スリンキードッグや大人びたスタンドのボー・ピープなど例外はいるものの)手のひら返したように攻撃するところとか、けっこう心理描写が黒いw。 
 でもそんな子ども向けとは思えないキャラクター達のリアルでネガティブな心理描写を「ウッディとバズの友情」に上手く収斂させて、しっかり物語を着地させているところ・・・まったく脚本面で危なげがない。

 私が中学生のころ初めてこの映画を見た時は、脚本どうこうよりもフルCGによるアンディの一人称視点のオープニングがめちゃくちゃ驚異的で、正直『ジュラシック・パーク』のCGよりもビビったかもしれない。こういう表現をアニメで生まれて初めて見たから。
 あと「グリーン・アーミーメン」の部隊が一階の偵察に行って、一人兵士(地雷探知機みたいなの持っている奴)がママに踏まれちゃって、負傷兵「私のことは構わずに行ってください・・・!」軍曹「何を言う、自分たちは仲間じゃないか」って戦争映画お決まりのやり取りをやるシーンは最高!しかもその負傷兵を治す衛生兵がちゃんといるのがもっと最高!!こいつらプラスチック製っぽいからかけちゃったらアロンアルファじゃないとダメじゃねえ?ああやっておもちゃが勝手に自分を治してくれたらいいなあ・・・怖いか?

 ちなみにおもちゃをいじめる隣の悪ガキ「シド」の家にいる翼竜のフィギュア、『ジュラシックパーク』のプテラノドンのフィギュアですね。
 『ジュラシック・パーク』のアクションフィギュアの一部のラインナップは日本にも輸入されていたから持っていた人も多いのでは?
 ピクサーって『ジュラシック・パーク』が好きなのか『トイ・ストーリ-2』の「アルズ・トイバン」のシーンでは『ジュラシック・パーク』でティラノサウルスがマルドゥーンのジープを追撃するシーンのパロディを「レックス」でやったり、『バグズ・ライフ』では巨大なツノコガネ(実際はあんまり大きくない)の「ディム」が『ジュラシック・パーク』のTレックスの咆哮を出してバッタを追い払ったりしてるんですよね。
 あと『カーズ』にも出てくる石油メジャー「ダイナコ」の恐竜のロゴマーク、『カーズ』では獣脚類だったけど『トイ・ストーリー』では竜脚類。何気にデザインをマイナーチェンジしていますね。恐竜のロゴマークの石油会社は実在していて、おそらく「ダイナコ」の元ネタは「シンクレア」でしょう。

 しかし毎回アンディのおもちゃを使った一人遊びのセンスには脱帽しますが(このシーンはシリーズお約束と化した)、私も『ジュラシック・パーク』と『ロスト・ワールド』のフィギュアをほとんど集めて、セリフも全て暗記して、フィギュアで一人ジュラシック・パークごっこを高校生のころまでやってました(勉強しろ!)。
 新作の『トイ・ストーリー3』でアンディはおもちゃを女の子にあげちゃったけど、私の部屋には今でも恐竜のおもちゃ溢れかえってます。大丈夫。俺はお前らを一生大切にするぞ。

 最後にスリンキーの「ウッディの最大の理解者」的設定と、愛馬「ブルズアイ」の登場で影が薄くなったターボ付きラジコンカーが活躍しているのが懐かしくて切ない・・・

民主党のマニフェストについて

 政党の政治公約マニフェスト。みんな票が欲しいもんだから、あまりに理想的すぎて無茶なことも「やりますやります」って書いちゃって、「あんたのところマニフェストでこう書いているのに全然やってないじゃないか!」って「テレビタックル」あたりで野党の議員さんに詰問されちゃう原因なのがコレ。
 マニフェストの公約には明確な期限を決めていないものもあるれど、それでもあまりに「やるやる」言って「やれなかった」場合は、やはりなんらかの責任を取るべきだと思う。それも次の選挙で国民に下野を突きつけられるとかじゃなくて、例えば一つのマニフェストを破ったら、ペナルティとして与党の議員さんの給料を一万円ずつマイナスにするとか。
 でも、そんなことしたら何もやるって言わなくなりそうで怖いな。「おそらく少ない可能性ではありますが・・・やれるような気がします」くらいになっちゃってインパクトがなくなっちゃうのか。
 でもあまりにひどいのは詐欺罪で逮捕だろ。鳩山さんとか。「ビッグマウスで国民期待裏切り罪」とかで実刑だよ。

 とはいえマニフェストって読んで見るとけっこう面白い。明日の参議院選挙は私、国政選挙では数年ぶりに投票に行こうかなと思っていて(地方自治の投票は毎回している)、だからマニフェストを読んでいるのですが、ちょうど家に民主党のマニフェストの冊子があるので、今回は民主党の公約について感想を述べてみたいと思います(他の党は持っていないので、インターネットで読みます。ただサイトのマニフェストと冊子のマニフェストは若干記述表現が違う)。

 管直人総理は「強い経済、強い財政、強い社会保障で新しい日本へ」とか言ってますが、管さんいわく、強い経済は財政を強くし、強い財政は社会保障を強くし、強い社会保障は経済を強くするという、好循環をもたらすらしい。となると、まずはなにから強くするんだ??って気持ちもするんだけど、2ページを読んで見ると・・・

 私は「第三の道」を選択します。それは、過度に財政によりかかった手法(「第一の道」・・・公共事業中心の経済政策。高度経済成長気には時代に合っていたが、その後巨額の財政赤字を生む)でもなく、過度に競争に偏った手法(「第二の道」・・・偏った市場原理主義に基づく経済政策。ネオリベ。規制緩和。小泉改革路線?これはデフレを長期化させ国民生活は不安定に)でもない、経済、財政、社会保障を一体として捉える経済政策です。

 ということはどうやらまずは経済を強くするみたいで、で「第三の道って具体的に何なんだろう?」ってことになるんですけど

 我が国が抱える環境問題や少子化など、喫緊の課題への解決策。急速に成長するアジア、国内の資源を活かせる観光分野などへの積極策。これらが生み出す大きな需要に応えることで雇用を拡大します。そこから経済の拡大(以下略)
 
 ??私の読解力が低いのか、ちょっとよく分からない。これだけで経済は拡大するのか??環境問題、つまりエコブームはカーボンビジネスのチャンスを生みそうだけど、少子化はどんな雇用を生むんだ?これは育児休暇制度とかの問題なような気がするんだけど・・・
 あと急成長するアジア、観光分野の積極策って具体的にどういうこと??特にアジアが解らん。中国とかにいろいろ日本の物を買ってもらおうってことなのかな?観光に力を入れるのは産業の空洞化にはなりそうにないから(国外に進出とかがあり得ないから)いいとは思うけど、効果としてはどれほどなのかいまいち分からない。

 で、5ページと6ページにもう少し細かい強い経済のことがまとめてあるんだけど、アイディアとしては少しだけ面白いのがある(農業の第6次産業化とか訳分からないのもあるけど。どういう意味?宇宙論の話でもしてるの?)。
 たとえば「総理、閣僚のトップセールスによるインフラ輸出」。これは貧しい国に水インフラシステムや高速鉄道、原発、国際協力銀行、貿易保険、ODAを提供するってことで、ますます日本に対する世界の評価が上がりそうだからやってほしい。「外国の貧しい国のことよりもまずは日本国民だろ!」って思う人もいるかもしれないけど、こういう親切っていつか遠い未来にフィードバックすると思うし。

 あと個人的には「宇宙・海洋」が気になる。「宇宙産業の活性化、海洋基本法に基づく海洋政策を推進し、吐いた絵紀経済水域や大陸棚の確保・活用を進めます。」としか書いてないから具体的に何をするのか分からないんだけど、捕鯨はともかく(立場保留)、宇宙開発なんかはまったく違う分野の技術の発達にもつながったりするから継続してもいいと思う。
 まあ管さんも「麻雀点数算出システム」を開発した理系だから、科学に力入れるのかな。

 しかし日本の経済ってもう行くところまで行ってこれ以上発展、成長しないんじゃないかって思っている人は多いと思う。高度経済成長という過去の栄光にしがみついてる感があるんだけど、あれはスタート地点が焼け野原だったからあそこまで発展できたんだと思うし・・・
 それに自民党なんかが日本の一番の武器とか言っている精密な科学技術は新興国に追いかけられて追い越されかけてるような気がするし、観光とアニメの輸出でも「成長」って感じの成長はするのかな?じゃなくて「どれだけ現状を維持できるか」って時代なんだと思うんだけど。その現状維持ために「赤の女王仮説」っぽく「走り続けろ」ってことなのか?

 次に「強い財政」について。興味深いのは8ページの「2011年度以降、三年単位で予算の大枠を定める「中期財政フレーム」に沿って財政を運営します」ってところ。つまり悪名高い(?)「単年度制」の廃止。やっぱり中長期的なストラテジーは必要だと思う。単年度制で、来年度も予算が欲しいから無理して使いきっちゃえ!っておかしい。そういう意味で三年間は予算を持ち越せるようにするのだろうか?この制度は。

 でもいくら長期目標とは言え、2020年度までに基礎的財政収支の赤字を黒字にできるのだろうか?あと10年しかないよ?「4040年まで」とかにすればいいのに。

 明日の選挙で重要なポイントになりそうなのが9ページの「選挙制度改革」。その項目の真っ先に上がっているのが「参議院の定数を40程度削減します。衆議院は比例定数を80削減します」っていう公約。
 衆議院の議席が80きっちり減ってくれたら、これから中学生に塾で公民教える際にかなり楽になるんだけど(きっちり議席数が400になるから)、だったら参議院も「40程度」とかアバウトなこと言わずに42減らしてほしい!議席数242って覚えづらいよ!
 で、国会議員の数が減るのは「彼らの給料に使われる税金が減ってラッキー」という意見の他に、「議員の数が少数意見が反映されなくなってしまう」という意見もあるんだけど(だったら議席数は維持でイギリスみたいに参議院ノーギャラにしちゃえ。でもナイト爵持っている貴族とか不労所得者が日本にはいないのか)、それに直結するのが衆議院はなぜか比例定数を80減らすということ。
 比例区が減るということは少数政党が選挙で勝てなくなっちゃうし(比例区の短所は少数政党が乱立し多数派が形成されにくいってことなんだけど)そうなると「日本の二大政党制」がかなり現実味を帯びてきそそうで、しかもその二大政党(自民党と民主党)は場合によっちゃ大連立もしそうな気がするから怖い。「大政翼賛会かよ!(さまぁ~ず三村さん風に)」みたいな。
 二大政党の片方が常にブレずに我が道を行く「日本共産党」だったら面白いんだけど、自民と民主の二大政党制ってちょっとどうなんだろう?二つの党の明確なテーゼの違いってちょっと分からない。それに政権交代したわけじゃないのに、与党のリーダーが変わると党の雰囲気もガラって変わっちゃうからなあ・・・

 まあ他にも教育制度改革では少人数学級を推進するのはきめ細かい指導を受けられるという点でいいと思うし・・・でも授業中内職ができなくなっちゃっうから、もし自分が小中学生だったら嫌だな(授業中漫画が描けない)。学校って勉強教わりに行くところというか、社会の縮図を体で覚えるようなところだからね。

 最後に郵政改革は連立組んでいる国民新党に配慮してか「次期国会で最優先課題として速やかな成立を図ります。」という一文しか書いてない(本当に一文しかない!)のが面白い。
 これだけは民主党の立ち位置が全く分からないぞ。卑怯だw。亀井さんってそんなに怖いのかな。

耳をすませば

 「面白い度☆☆ 好き度☆」

 私のダメな映画。理由もちゃんとある。

 この映画、親友が人生のバイブルにしているほど大好きで、それほど好きなら私も好きになりたいんだけど、やはり私の感性には合わないわ。すまん。あと再放送やり過ぎw。必ず塾の仕事上がりにラストシーンがやってる。

 私が思うにこの映画の主人公の女の子「月島雫ちゃん」って心情がいまいち中途半端で(キャラが作中でブレていると言っているのではない。「将来について悩んでブレるキャラ」としてブレてはいない。なんのこっちゃw)、それが今時の中学三年生の平均的な心情としてはリアルなんだろうけど、少なくとも私はあんな中学三年生じゃなかった(結局何がやりたいんだコイツw)。

 私は「人間は中学生で完成する」と信じているところがあって(だから中学以降はもう大きな成長は意外としない。変わるのは周囲の環境だけ)「中学生だからあの程度の甘い考えでいいじゃん」って言うのは、なんか逆に現役の中学生諸氏に失礼だと思う。
 あと最近漫画家志望者のブログ見ていて思うけど、今の中高生ってイラスト巧すぎねえか!?あの才能は正直羨ましいし、ぜひ雫ちゃんにはならずに本気で頑張っていってほしい。

 雫ちゃんは作家、恋愛、進路と板挟みになっちゃって明確な決意や覚悟もせずに映画が終わっちゃったけど、ビートたけしさんが「仕事と家庭どっちも取ろうなんて虫がよすぎるよ」って言っているように、プロフェッショナルって多くを犠牲にしなきゃやっていけないところがあるし、もっと言えば自分の仕事に全てをつぎ込めるくらい非情な奴じゃないとなれないと思う。
 これは大学の先生の受け売りだけど、芸術家って社会に適応できないやばい人格破綻者だと思うもの。「オレは絵を描いていなかったら人を殺していた」みたいな。

 そう考えてみると雫ちゃんは、大好きな男の子がヴァイオリン職人の夢に向かっているのに(なぜか)張り合って、小説を書いているようにも思えるし、なんか本気って感じがしない。
 その上雫ちゃんは「地球屋(アンティークショップ)」のとっても優しいおじいさんに自分の作品を見せるのすら怖がって、お爺さんが読んでいる最中地下室に引き籠ってしまう。これじゃあ出版社に持ち込みなんていけないぞ。
 いや、プロの編集者に自分の作品を読まれている時間って何していればいいか分からないし、確かに読んだ後何言われるかとっても怖いけど、それを乗り越えないことには作家業ははじまらないし、それにおじいさんは辛口編集者ではない。
 「あなたは素敵な原石です」と諭すおじいさんは優しいけれど、逆に言えばプロの編集者ではないので、雫ちゃんをプロの作家として評しているのではなく、一人の人間としてなにかを頑張る姿を応援しているのでしょう。
 だから彼女が作家になるなんておじいさんも本気で思っていないと思うし、そもそも雫ちゃんって作家にしては優しいいい子すぎる。ラストシーンで「受験を頑張ります!」ってなんだよ。マジでやりたいなら天沢聖司くんといちゃつくのも、受験勉強の時間も犠牲にして小説書きまくれって!

 そんな作家志望の雫ちゃんの前に立ちはだかるのが大学生の姉きなんですが、私がもしも彼女の立場で作家を本気でやりたいなら、こんな姉きは蹴っとばす。「うるせえ馬鹿やろう!」って。もしくは「受験やります!」って表面的に言いながらも、勉強する振りしてこっそり執筆。漫画と違って小説はコソコソ隠しやすいだろ。
 だいたい私なんて高校受験の為に勉強した記憶がないし、散々親不幸なことばっかしていると思う。
 でもそれを反省して親やお姉ちゃんに逆らわなくたっていいじゃないか、まっとうな堅気の道に行こうって思っちゃった時点で、こいつの作家としての道は潰えてしまう。作家なんてやくざな道は反骨精神でやっていかないと、なれっこないよ。

 分かりますよ。普通の人はこの映画をそんな風には見ていないってw。青春映画としてみろよって。
 でも江角マキコさんが『ダイナソー』のインタビューで言っていたけど「(こういうストレートでシンプルな映画に感動するのって)恥ずかしいことですよね。自分が思いやりに飢えているからこそ、感動するんですよ。だから、涙を流している自分を見て、自分がすごく飢えていたり、同時に自分にも思いやりが足りないかもって恥じてみたりするんです」って感じで、この映画が好きな人って、自分はもうリアルに青春していないのかな?夢を諦めちゃった人なのかな?って思う。
 だからこそ、この映画に描かれるモヤモヤした甘酸っぱい青春的ファクターがツボに来る。クレヨンしんちゃんのオトナ帝国のように「オレにもそんな頃があったなあ」って懐かしく思ってしまう。でも今も夢に向かって頑張っていたり、青春真っ只中の人は、こんな映画をメタ的には見れない。「冗談じゃねえぜこの結末」って思う。

 この映画が面白いと感じて涙を流すようになった時、それは私が夢を諦め過去を美化するようになっている時だと思う(余命数日とか宣告されない限り来ないと思うけど)。でもまだまだ私の頭は中学生です。

 最後に一言。立花隆。声下手すぎ。勘弁。
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