経済学覚え書き③

 記事が長くなりすぎちゃったので分割することにした経済学の続き。前回は需要曲線(買う側)だったけど、今回は供給曲線(売る側)の方。

供給曲線
X=S(p)
供給量=供給の内訳(価格)

供給量もやっぱり商品の価格で決まる。需要とは逆に、価格が上がると供給量は増え、価格が下がると供給量は減る。※例外アリ。

供給の価格弾力性によって供給曲線は傾きを変える。
弾力性小(非弾力的)・・・傾きが急
弾力性大・・・傾きが緩やか
弾力性ゼロ(価格が変化しても供給量が変えられない)・・・垂直線
弾力性無限(価格が変化したら変化した分だけいくらでも供給が可能)・・・平行線

もう少し複雑な需要曲線
X=S(p,q,w…)
供給量=供給の内訳(商品の価格、材料の価格、働く人の賃金水準…)

需要曲線と同様に、これらも内生変数と外生変数に分けて考える。
商品の価格といった内生変数は供給曲線上の動きとして表され、その他の外生変数は供給曲線をシフトさせる要因となる。
例えば・・・
材料の値段が上がってしまったら、その材料を使って作る商品の供給量は減少するので供給曲線は左にシフト、もしくは商品の値上げをするので上にシフトする。
それとは逆に技術革新や政府の補助金などが出れば、もっと安く作れたり、経済的に助かるので、グラフは下にシフト(値下げ)、もしくは右にシフト(供給量増)する。

総費用曲線C
コストのC。
ある商品を、その供給量(生産量)分だけ作るのにかかった費用の合計を表す曲線。
生産と供給は厳密には異なるが(販売費用、店を出したり、広告をとったりするので)、曲線の形や理屈は供給曲線とほぼ一緒。

固定費用
自動車のボディの金型のように、その商品を一つでも作るためには、あらかじめ必ずかかってしまうコスト。これは生産数にかかわらず独立に決まっている。

可変費用
生産数を上げると増えていくコスト。総費用-固定費用で算出

平均費用曲線AC
アベレージコストってことでACって書くっぽい。
その商品を一つ生産する際にかかる費用を表す。
これは総費用を生産数で割れば求められる。
平均費用曲線は、ある生産数までは作れば作るだけ平均費用は下がっていくが、(固定費用が分散されるので)、それを超えると総費用に占める可変費用の割合が多くなるので、平均費用は上がる。よって平均費用曲線はU字型になる。

限界費用曲線MC
マージナルコストでMC。
その商品の生産数を1増やした時に総費用がどれだげ増えたか、その増加幅を示したもの。
可変費用と似ている気がするけれど、というか似てるんだけど、N個作る時の可変費用と(N+1)個作る時の可変費用の差と考えればいい・・・と思う(総費用の差でも出せる)。
ちなみに限界費用曲線は供給曲線とほとんど同じになるが、そのグラフから読み取る意味合いが異なる。限界費用曲線は、供給量を増やすことでコストがどれだけ増えるかといった供給者の生産技術の度合いを、供給曲線は、限界費用と価格が一致するところまでメーカーが供給を続けるといった供給者の行動を読み取っていることになる。

二着目のスーツ半額問題
これはスーツを売る際の固定費用(店の維持費、店員の人件費、広告費)などが一着売る時と二着売る時でほとんど変わらないため。
限界費用はスーツの仕入れコストくらいなので、二着目を半額にしても十分利益が出る。

完全競争
複数の企業が全く同じ商品を供給している場合(ガソリンスタンドなど)、ある企業が供給量を変化させても、その商品の価格は変化しないという状態。
恐怖のお前の代わりはいくらでもいるんだ状態。
他の企業よりも高い価格をつけたら全く売れないし、低い価格をつけても全ての客がその企業から商品を買うことは原理的に無理なので、あまり意味がない。
つまり他の企業と同じ価格をつけている状態と言い換えることもでき、その時の供給者をプライス・テイカーという。
ただ、独占や寡占の場合は話はもうちょっとややこしくなる。

ロスリーダー
おとり商品のこと。スーパーマーケットで、ある商品(多くの客が必ず買うようなティッシュや牛乳など)だけ赤字覚悟でとんでもなく安い価格をつけることで、客を呼び込む。そうすると、別にほかの商品が定価でも、ほとんどの客は安い商品毎にスーパーを渡り歩くようなことはしないので、そのスーパーで買い物を済ませる。
ただ牛乳をおとり商品にしたスーパーの付近に、牛乳しか売らない専門店があった場合、その店は破滅なので、こういう場合は公正取引委員会が独占禁止法を適用したそう。

限界収入線
価格線としても表される。その商品を一個売ることで追加で入ってくる収入の増加幅。例えば一個100円と定価が決まった商品なら、限界収入は何個売っても100になるので、限界収入線は傾きゼロの平行線になる。

企業の利潤最大化
つまり、限界収入と限界費用との差がプラスならば利益が出ているということなので、その部分を生産者余剰となり、限界収入と限界費用の差がマイナスならば損をしているということになる。よって供給側から考えれば、限界収入線と限界費用曲線の交点まで生産を続けることが利潤最大化となる。

需給均衡
需要曲線と供給曲線のクロスする部分が均衡点というのは、前に出てきたけれど、これはつまり、消費者余剰と生産者余剰が交わる点としても考えることができる。
この均衡価格よりも高いと消費者余剰はマイナスになり、安いと生産者余剰がマイナスになるということ。

総費用関数
C=T(X)
総費用=総費用関数(Xは生産量)

平均費用=総費用÷生産量なので
AC=T(X)÷X・・・①

限界費用は総費用の微分なので
MC=T'(X)・・・②

①の両辺をXでかけると
T(X)=AC×X・・・③
総費用関数=平均費用×生産量になる

③を微分すると
AC×Xの微分は積の微分で(※おそらく生産量と平均費用は、それを導き出す式が異なる独立した値で一緒くたに微分できないため)
AC×X'+AC’×Xになって
Xの微分(X')はXの0乗になるから=1。
AC×1+AC’×X
よって
MC=T'(X)=AC+{(AC)'×X}
限界費用=総費用関数の微分=平均費用+平均費用の微分にその生産量をかけたものとなる。

つまり(AC)'×Xは属する平均費用ACの傾きと等しいわけで、ACは右上がりならば(AC)'の符号はプラスになりMC<AC+{(AC)'×X}となり(限界費用の方が平均費用よりも安い)
ACが右下がりならば、逆に(AC)'の符号はマイナスになりMC>AC+{(AC)'×X}となる(限界費用の方が平均費用よりも高い)。
また平均費用が一定の場合(グラフが平行線)は(AC)'=0になるので(傾いてないから)MC=ACとなる。限界費用と平均費用が同額。

経済学覚え書き②

 経済学の勉強もいよいよ中盤戦。しかし、なんだろう、経済学ってやればやるほど、どんどん嫌な気持ちになっていく・・・
 これは経済学者の本を読むといつもそうなので(池田信夫さんとか、リーソンとか)、なんらかの理由がありそうなんだけど、やっぱり人間の心って単純な反応機械じゃないから、例え世の中のほとんどが金で動いていても、じゃあその金のことについて学べば人生勝ち組ヒャッハーにならないんだよね。
 この前の映画で、強大な力を手に入れて、自分の都合のいい世界を作っちゃったホマロケファレの心が決して満たされなかったように。
 そう考えると、世の中カネなんだけど、その事実に直面して冷静なやつなんて、なかなかいないってことだよ。なんか女子のそういう矛盾のある態度が昔は嫌だったんだけど、最近はよくわかるなあって。金は大切だけど、価値観の全てを金でさし図る人に魅力は感じないよなあって。
 例えば、このテキストの著者さんも、どっちかというと『海賊の経済学』のリーソンに近い立場で、アダムスミスの神の見えざる手のごとく、個々の自由で利己的な経済活動に任せれば価格は自動調整され、富は最適配分されるって言うんだけど、まあ、確かにマクロな目で見れば自然界と一緒で、最終的にはバランスとるんだろうけど、だったら別にルールもへったくれもなく、好きにみんな生きればいいじゃんってなるじゃん。
 市場の失敗さえ、マクロな目で見れば瑣末な出来事だろうって。利益追求で死の商人はユニクロみたくバシバシ兵器をいろんな国に売りさばけばいいし、それで核戦争でも起こって人類がほとんど減っちゃっても、まあ、地球規模で考えれば許容範囲で、むしろ人間が減ったほうがいいことなんじゃないかって。
 そんな感じで、今の経済学者や金融工学の理論をおちょくったのが、『80日間宇宙一周 CRIMSON WING』だったわけで。
 つまりね、虚しいんだよね。手鏡事件で捕まっちゃった植草教授も、金もあって顔も良くて、頭もいいじゃん。でもあんなよくわからないスケールの小さい犯罪しちゃうわけで、西部邁さんが言うように、やっぱり経済学って虚しいんじゃないかって。
 植草教授は、さらに市場の原理に好きにさせていく立場(新古典学派やマネタリスト)じゃなくて、裁量主義(ケインジアン)なんだけど、それでも、いや、そういう立場だったからこそ、虚しくなったんだろうなあって。

 なんか、しょっぱなから愚痴っぽいぞ。

 でも、いくら儲かる分野だからって、この学問は自分には合わないなあって、思ったよ。そもそも漫画やアニメとか作る人って、絶対金のためにやっている感じしないしね。金で考えるなら、公務員の方が生涯年収を比べれば全然高いわけで。
 は~あ、とっとと経済学概論は終わらせちゃおう。では、第二章以降のミクロ経済学についてまとめます。

需要曲線
X=D(p) 
需要量=需要の内訳(価格)

どう考えてもすごい単純すぎる式なんだけど(需要が価格の要因だけで決定してしまう)、つまりは価格が安いと沢山売れて、価格が高いとあまり売れないってこと。
吉野家の牛丼は牛丼並の価格を決定する際に、牛丼並250円、280円、300円・・・と異なる価格の店を作って、どの値段なら最もたくさん売れるか実験した。
そう言う意味で、需要量と価格は相関関係があるので、上の式は説得力がある。

経済学は変化率で考える。100円上がったのか1ドル下がったのか、など、異なる通貨では比較ができないため。

弾力的な需要曲線
価格に合わせて柔軟に需要が変わる。傾きが緩やか。高かったら消費者は買わないようなどうでもいいものが多い。海外旅行とか。

非弾力的な需要曲線
価格が多少変化しても需要が変わらない。傾きは急。生活必需品である場合が多い。米や味噌など。この前の白菜や石油もそうか。
この場合、供給量が減ると価格が高騰する。価格が高くても消費者は買わざるを得ないので、供給者は収入が増える。
ただ、長期的になると「もうこんな高い石油買ってられない!」ってなって、別のエネルギー源を開発&消費する可能性があるので、そうなると需要曲線は徐々に弾力的になり、傾きは緩やかになる。

支出額=価格×需要量(グラフ上では四角形の面積)

例えば石油の輸入額は石油の価格と輸入量の積。

消費者の支出=供給者の収入

そりゃそうか。敗者がいるから勝者がいる・・・そういう三人称視点ばっかやってるから経済学者って虚無に襲われるんじゃないの?ズバリ花輪くん、そんなスナフキンみたいな立場が通用すると思っているのですか?

豊作貧乏問題
需要が価格にあまり反応しない非弾力的な需要曲線で発生。供給量が減ると価格は高騰するが、供給量が増えると逆に価格は暴落してしまう。
あまりに価格が下がりすぎると、なんとむしろ売るほうが損になってしまうので、農家の人は採れ過ぎた野菜を廃棄することもある。
つまり、たくさんできた場合は弾力的な需要曲線の方が生産者にとっては都合がいい。安ければ安いほど消費量が増えるので。

価格差別
映画館や博物館などの大人料金、子供料金の話。これは子供に比べて大人は、需要曲線が非弾力的であることによる。安くても興味がなければ見に行かないし、高くても見たい映画なら絶対見に行く。
これノラネコさんに教えてもらったんですが、テレビドラマのDVDやブルーレイが超高額な理由でもある。つまりDVDを安くしても、それを買う人は結局マニアで、そのマニアの数は変わらないので、売上に変化はない。だったら多少高くても、売っちゃえってなっているらしい。マニアはつらいよ。

ダンピング
国内で価格を高く付けて売り、海外では国内に比べて価格を安く付けて売ること。
これは国内は需要曲線が非弾力的(ブランド嗜好が強い)で、海外は需要曲線が弾力的(ブランド嗜好が低い=品質が同じならメーカーに関わらず安い物を買う)であるから。

もう少し複雑な需要曲線
X=D(p,p*,y,w…)
クレープの需要量=需要の内訳(クレープの価格、ライバル商品※ドーナツとかの価格、その地域の消費者の所得水準、天候の状態…)

外生変数
リアルに考えると商品の値段だけじゃなくて、こんな感じでいろいろな要因が需要に影響を及ぼすのだろうけど・・・変数が膨大にあってグラフに書けない。
こういう場合は、とりあえず需要と価格の関係だけにフォーカスして、あとの要因は変化しないものとして見て見ぬふりをする。こういった考察の対象外になっている要素を外生変数という。
例えば、消費者の所得の変化等は、需要曲線上には影響を与えないが、座標平面上の需要曲線の位置を変える(シフトさせる)影響がある。
ちなみに、消費者の所得が上がると需要曲線は右側にシフトする(価格が多少高くても買うため)。

内生変数
それとは逆に、分析や考察の対象になっている変数を内生変数という。これらは需要曲線上の動きとして表示される。
言い換えれば需要曲線そのものを構成する要因ってこと。

需要曲線の合成と分解
物理のベクトル同様、合成したり分解できる。例えばAさんの需要曲線とBさんの需要曲線を水平的に足し合わせて、二人まとめた需要曲線を描くことができる。この逆も可能。
一般的に需要曲線は社会を構成するたくさんの人々の需要量を合計させたもの。

効用
ユーティリティ。商品を購入することによって消費者が得る幸福感のこと。
喜びの度合いなんて数値化できるわけ無いじゃないかって感じだが、経済学ではその商品をどれくらいの値段だったら買うかで数値化を試みる。すごい身も蓋もないぜ!

消費者余剰
例えば、Aさんのビールにおける需要曲線を考える。
Aさんはビールの値段が仮に一本2000円でも、よほどの酒好きなのか1本は購入してくれる。これが一本1400円になると2本、1000円では3本を買う。
この法則で言えば、Aさんはビール3本の価値を2000+1400+1000=4400円と評価していることになる。なんだこの強引な理論はって?気持ちはわかる。私も首をかしげた!
ビール3本なら1000×3=3000円の価値なんじゃないのかって。そこで出てくるのが消費者余剰だ。この言葉、個人的にはすっごいイメージがつかみにくいと思うんだけど、消費者における本当はもっと払わなきゃいけないのに得しちゃった、みたいな利益を差す。
つまり、Aさんは本来ビール3本に4400円までなら払ってもいいと思っていたんだけど、実際には3000円でビール3本を購入できたので、4400-3000=1400円得をしたと考えるのだ。
・・・分かる!私もこの理屈は納得いかない!
ビール3本買うときは一本あたり1000円の価値だと考えてるから3000円出して買ったんじゃないのって。もしくはもともとビール一本に2000円まで出す人なんだから、2000×3=6000円で、それが半額の3000円で買えたんだから、消費者余剰は3000円なんじゃないのか、とか。ここら辺なんか釈然としないので後で質問しよう。
これがビールじゃなくて音楽のCDとかだと、普通は複数買わない。そこを突き崩したのが、何が出るかわからないガシャポンフィギュアとか、AKB商法なんだろうね。マニアはつらいよ。(本日二回目)

抱き合わせ商法
ビールは3本セットでしか売らないみたいなやつ。もしビールがバラ売りされず3本セット4300円なら、4300円出してビールを飲むか、買わずに一本も飲まないかってことになる。
上のAさんの場合、ビール三本ぶんの価値を4400円と考えているので、この人は4300円のビール三本セットを購入すると言える。
ちなみに、この商品を買いたければ別の商品を買わなければならないみたいなのは独占禁止法で禁止されている。AKB商法とか、萌えアニメのDVDを買わないとサントラが買えないとか・・・あれれオタク分野に多い!?マニアはつらいよ。(本日三回目)

二部料金制
遊園地の料金や電話料金など、最初に固定料金を払って、さらに使用料ごとに追加料金を支払うシステム。グラフに書くと切片付きの一次関数のグラフを描くやつ。
この場合、たくさん商品を購入したほうが、最初の固定料金(入場料や加入料)が分散されてお得ということになる。
最初に払う固定料金よりも消費者余剰の金額が高くないと、消費者は遊園地にはいかないということになる。そういやディズニーランドは二部料金制じゃないよね(アトラクションに乗るのにチケットを追加で購入しない)。あ、でも食事やグッズで回収しているのか。じゃ二部料金制だ。

効用最大化
いくらビールが好きでも、安ければ何百本も飲めるってわけじゃないんで最も大きな消費者余剰をもたらすポイントが消費者によって決まっている。
その商品の価格よりも消費者の評価が低くなってしまったら、その人はその商品の追加購入をやめる。

限界効用
商品を追加購入することによって、さらに追加される金銭的評価
(ビール二本目の1400円みたいな)を限界評価、もしくは限界効用という。

清須会議

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 それは至極真っ当な意見だ。

 織田信長の跡目を決めるために織田信長の家臣の武将たちが清須城に集まって会議を開いた話。こういう映画はやっぱり歴史好きと見るに限る!いや~面白かった。戦国武将を美少女にしなくたって、ほとんど史実通りに描いても、ディティールを掘り下げれば十分面白い物語になるってことだね。さすが歴史オタク!
 
 かつて・・・正確に言うと5年前に、私も戦国時代を題材にした漫画の脚本を書いたことがあって、その時三谷幸喜的な配役にしたんだけど、なんと丹羽長秀:小日向文世さんというキャスティングがシンクロして、なんかとっても嬉しかった思い出があります。とはいえ作中の役どころや性格は違うんだけどね(^_^;)
 今回の作品は、『THE有頂天ホテル』や『ステキな金縛り』みたいな純粋なコメディじゃなくて、久しぶりのストーリ仕立て。最近の三谷映画は、すっごい笑えはするんだけど、ギャグてんこ盛りの長尺で、映画館で見ると笑い疲れしてクタクタになっちゃうことが多かったんだけど、これくらいの頻度のギャグの方が肉体的にはちょうどいいwいや、これでも、十分面白いんだけど・・・三谷幸喜そこがしれねえ。

 しかも戦国時代を舞台にして合戦とかがメインじゃないからね。『総理と呼ばないで』みたいな政治劇なわけで。いつの世の中も政治家っておなじようなことやってんだなあって。あの紅白ビーチフラッグ対決も接待ゴルフみたいなもんだもんねw

柴田勝家
織田信長四天王のひとり。武闘派で百戦錬磨の戦争のプロって感じだったらしい。戦国時代を題材にした作品は数知れず、この人を主役にフォーカスするのって珍しい。
肉体派だけど、値は優しく、でも不器用な、ちょっと某最強伝説の人の面影を感じるナイスガイになってました。
役所広司さんといえば『合い言葉は勇気』でも、子どもっぽい偽弁護士を演じていて、同じく鈴木京香さんに恋をしていた。あと、くさい。

丹羽長秀
鬼五郎左とも言われた非常に優秀な武将なんだけど、明智光秀や柴田勝家といったさらに天才的な武将の陰に隠れて、柴田勝家以上にあまり取り上げられない四天王の一人。
この映画を一緒に見に行った友達に、大学時代、「戦国時代の漫画を描くなら、ぜひこの人を出してくれ」と言われて、柴田勝家とともに活躍させた経験がある。
『清須会議』では『ステキな金縛り』の天使のように、クールで理論派のキャラを小日向さんが好演。最近はおちゃらけたキャラじゃなくてこういうキャラに転校したんかな。でも、小日向さんって最初『古畑任三郎』で出てきたときは、確かに冷たい口うるさい囲碁棋士だったなあw
すました顔の演技は、どことなく中井貴一さんを意識??

羽柴秀吉
THEポピュリスト政治家!目的のためなら、どんなカードもきるマキャベリスト。こんな人にはかなわない。普通人間ってプライドっていうのがあるんだけど、この人は百姓出身だから、泥まみれで土下座するのもへーきへーき。
しかし、この人のメソッドは本にしても売れないだろうね。絶対勝つけど、やれないもんこんなことw大衆迎合だろうがなんだろうが、どんなゲスなことでもやれちゃうのもまた才能だ。自分とは対極的な人間な気がして、ちょっとゾッとした。
でも一番すごいのは、あの時代にこういう身分にとらわれない人事を断行した信長だよな。すごいよな。生まれるの早すぎたよねw
この人は指が6本あったんじゃないかって説があって、作中でも右手に手袋をしている。

黒田官兵衛
友人曰く、政治家や政策秘書というよりは、ロビイストみたいな感じの人だったらしい。国力を向上させる過程では重宝されたものの、完成した国を安定、維持させる際には、主要ポストから外されちゃったという。
だから、あんな人相悪い寺島さんが演じていたのかw顔の左がやけどでただれているんだけど、あれもきっと史実で、なんかあるんだろうな。

滝川一益
信長四天王のひとりで元忍者(という説がある)。三谷ドラマでは近藤勇役(※激似)でお馴染みの阿南健治さんが演じている。
関東で強大な敵北条氏と戦っていたため、清洲会議にも大遅刻wでも、そこを任されていたんだから、相当実力はあったんだろうな。友人曰く、逆に考えれば四天王でもっとも鉄砲玉にしてもいいとも言えるw

池田恒與
遅刻した滝川一益の代役として会議に参加。
日本の政治家でたくさんいそうなタイプw強い方につくリアリストで、悪く言えば節操も信念もない。「俺たちは天下人の器はなかったが、誰が天下人か見極める目を授けられた。生きてりゃ勝ちよ。何が何でも生き残ってやる」みたいな、ドライな哲学を丹羽長秀に語っていたが、その後秀吉側の家臣として、なんと討ち死にしている。
その顛末を知っていた友人は、このキャラが一番好きだったらしい。

織田三十郎
こういう我関せず~なニヒルなキャラ好きなんだけど、やっぱりあざとい!最後の美味しいところ持って行きやがってw「兄が死んだ時点で、私も織田家も死んだ。好きに滅ぼしちゃえよ」みたいに投げやりなことを秀吉に言うが、実際は滅ぼされなかったらしい。さらにずるい!あとイケメン!

前田利家
戦国一の槍使いとして有名な武将。浅野忠信さんが演じているからか、どうにもマイティ・ソーのあの人とかぶっちゃって(^_^;)
とにかく足が遅い。ほ、本当かいw(戦場ですぐに殺されそう)

織田信雄
超バカ。この人は自分の漫画でも出したんだけど、天正伊賀の乱で普通じゃ絶対負けない人数で伊賀忍者にボロ負けして城落とされちゃったりしてるんだw
泰平の世ならいいけど、戦乱の世でこの人を天下人にしちゃうほど、恐ろしい話はないよねw

更科六兵衛
北条家家臣設定だったからか友情出演w「よかった~人間死んだらオシマイよ」w

松姫
『プロメテウス』ではいろいろやらかしたゴーリキさんだったけど、今回は必殺のセリフ棒読みが逆に高貴な身分っぽくていい効果になった気がする。
眉も剃っていて、お歯黒なのも本格的。しかしよく織田家に嫁いだよな。波乱の人生だ。

お市様
とにかく秀吉が嫌い。

あと、門番の人、左とん平さんかと思ったら、近藤芳正さんなんだねwすごいふけメイクだ。

セデック・バレ

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 お前らに文明を与えてやったのに、反対に我らを野蛮にさせおって。

 腰が抜けた。映画でここまで衝撃を受けたのって『ジュラシック・パーク』以来!いや、『オーケストラ!』以来かな。いやいや『アイアンマン2』以来かも・・・(※思い返すと割りとある)まあいいや。とにかくとんでもない映画だった。
 もう映画冒頭から「出草・・・首狩りのこと」という不穏な解説が出てくるんですが、その期待は裏切りません。あんなに首なし死体が出てくる映画は他にないぜって。
 もう筆舌尽くしがたい、凄惨な映画なんだけど、その反動だかなんだが知らないけれど、画面がやたら美しい。下関条約あたりの台湾ってあんなイスラ・ヌブラル島みたいなところだったんだってびっくり。アバターだよ。台湾でアバターやるとこうなっちゃうんだよ。

 しかしこれって、「文明VS野蛮」って図式の映画ってことになっているけれど、見てると「おせっかいVSおせっかい」の戦いって感じがした。
 首を切るって、現代人の私たちにはえらい残虐な行為に見えるし、あんなギャングの抗争みたいに、部族(社という)どうしで始終殺しあっていたら、早々どっちかが全滅しちゃう気がするんだけど、ああいう風習がついこないだまで残っていたっていうのは、経済学的にどう言う合理性があったんだろうって非常に興味深い。ピーター・リーソンの次の本のタイトルが決まったよね。『首狩りの経済学』ですよ!
 ・・・って冗談は置いておいて、だから、台湾の人にとっては首狩りが日常で、日本人の横暴さに堪忍袋の緒が切れた台湾の人たちが、運動会で集まっていた日本人を民間人、女、子供問わず血祭りに上げるんだけど、その時に「君らも一緒に祖先の家に行こう」って言うんだよ。
 つまり彼らなりの親切心で首を狩っているわけ。これがもう胃をギュッとなった。この双方の哲学のとんでもない隔たり。

 もちろん自分だって首を切られて死にたくないし、仕事柄、教え子にリンチされてメッタ刺しに殺されたくないなあ(学級崩壊の最終形態だよね)とかは思ったんですが、それ以上に辛かったのは、自分たちも思い上がった親切心で、考え方の違う人に、こういうひどいことやってるんじゃないかっていう後ろめたさ。
 そういう意味で、やっぱり台湾にとって日本は加害者なんだよ。歴史っていうのはそう言う意味ですごいナイーブな問題なんだよなあ・・・結果論でしか言えないというか。
 幸いなのは、今の台湾の人が今の台湾を愛し、今の台湾の生活に幸せを感じていてくれているなら・・・ってところなんだろうなあ。親日的だしね。
 でも、もしこの教条性の違いによる衝突がなかったら・・・つまり化外の地――台湾を大きなお世話で侵略しなかったら、今なお彼らは首を狩って殺し合っていたのだろうか・・・なんか、すっごい複雑・・・
 ポストモダニストはそれぞれの伝統文化を相対化し、どれも尊重するというけれど(多元文化社会)、この首狩り文化を残すべきだったか、いろいろ考えたほうがいいよね。

 まあ、ここまでの哲学というか死生観の相違って、そうそうないし、結局この惨劇は日本が台湾をほっとけば良かったってなるのがね。共存なんて綺麗ごとで、秩序の維持には支配、被支配の関係が底板にならざるを得ないというか。
 本当は住み分ければいいんだろうけど、それでも同じ地球に住んでいる以上、そう言う人とどうやって争わずに共に生きていくかを、やっぱり考えないと、こういうリアルマチェーテが勃発するってことで。
 ただ、この映画でわかるように、支配する側がよほどの横暴、無礼をしないと、こういう破滅的なことは起こらないっていうのもわかる。あの吉村ってやつがバカなんだよ。なんか神経が細い体罰教師みたいなやつなんだけど。
 やっぱり、体罰はよくないよ。あまりに人権を踏みにじったら、ああいうとんでもない報復に合うっていうことなんだよね。体罰防止研修とかにこの映画見せたらいいんじゃないかなあ。

 最後に一言。セデック・バレっていうのは「真の人間」っていう意味で、敵の首を狩った男や、布を織る女は顔に一人前の証として刺青を入れられるんだ。
 んで、男性の刺青はファンタジーっぽくてかっこいいのだが、なんで女性のほうはだっふんだなんだろう・・・いや、あの文化を馬鹿にしているわけじゃないんですが、あの顔を見たらやっぱり志村さんが脳裏に浮かんでしまって・・・(^_^;)

経済学覚え書き①

 今、大学で経済学(というか社会学全般)を勉強しているのですが、テキストが分厚い&重い・・・!500ページ以上あるのにハードカバーじゃないから、クネクネして持ちにくい(^_^;)
 ただ、持ちにくさに我慢できれば、テキストの内容は初心者向けですっごいわかりやすく、なによりも面白い!レヴィットの『ヤバい経済学』あたり引用するところ、著者の伊藤元重先生なかなかの学者さんのような・・・

 で、ここでは第一章で自分が面白いと思った箇所や、メモっておきたい用語を覚え書きします。昔はこういうことって大学ノートにやってたんだけど(ナドレックさんにこの前怒られたけど、本や映画を見ながらメモをとるのが癖)、もう鉛筆で字を書くのすら億劫で、しかも私、字が汚いから、後で読み返した時になんて書いてあるかわからないこともあったんですが、そう言う意味ではパソコンは福音だよなあ。
 
 経済学を学ぶ目的は、経済学者の議論にだまされないようにするためである。
                    ――イギリスの高名な経済学者の言葉(誰やねん)

お金の役割
①価値尺度手段:商品の価値の測定基準になる。
②価値貯蔵手段:富を蓄えることができる。
③交換手段:商品の交換のなかだちをする。
④支払手段:銀行預金やクレジットカードで決済をすることができる。

トレードオフの関係
あちらを立たせれば、こちらが立たず。リチャード・ドーキンスが多用(している気がする)
例えば、トレードオフの関係を無視して、好きなだけ生産&消費をすると、資源が枯渇するので、結局最終的には制約を受ける。ここら辺は生態学や進化論などと一緒。
経済学の一つの目的はトレードオフの関係をふまえて、どのような選択が最善か指針を与えること。※保全生態学者っぽい。

アダム・スミス
海外との自由な貿易が最終的に自分たちの国を豊かにする。←重商主義(貿易差額を獲れば国は豊かになるという考え方に基づく保護貿易政策=自分の国さえ儲かりゃいい)批判。市場の機能で社会は豊かに。

デビッド・リカード
ワインを作るよりもラシャ(毛織物)を作る方が得意なイギリスと、ラシャを作るよりもワインを作る方が得意なポルトガルがあったとき、イギリスはラシャ、ポルトガルはワインと、役割を分担して生産にあたった方が、どちらの国の利益も拡大する(二国のワインとラシャの生産量の合計が上がる)という比較生産費説に基づく自由貿易を主張。これを国際分業という。

フリードリッヒ・リスト
逆に保護貿易を主張したのがこの人。
当時のドイツの遅れた工業を見て、これは国が守ってやらないと発展していかないと、関税を課したり、輸入量の制限をするべきだと述べた。
この人はほかにもヨーロッパを統合すべきだ、というEUみたいな発想を19世紀の時点で考えていて、そのEUが加盟国間で関税を排除しているのは、なかなか考えさせる。

市場の失敗
ただ規制緩和をすればいいってものじゃくて、市場に全てを委ねると、環境が破壊されたり、所得分配に格差が生じたり、やっぱり社会がめちゃくちゃになる。
ケインズなどは確か政府が市場に介入することを論じていた(気がする)。
代表例は以下のとおり。
①独占の形成
②外部不経済の発生
③利益にならないために公共財が供給されない
④情報の非対称性
⑤流動性の罠
(貨幣を貯め込もうとするために総需要が不足し失業が増える)

合成の誤謬
各個人の行動を考えるだけでは、経済全体の動向はつかめないこと。

 僕が古畑さんとコンビを組んだのは二年前です。まあ、とにかく僕らは名コンビって言われてましたから。まあ、確かにあの、息はあってたし、その、互いの足りない部分を補うっていうか、つまり、1+1=2ではなく3にも4にもなったそういう理想的な関係でしたね。
                                ――ある巡査の言葉

例えば・・・自分の貯蓄を増やそうとする→消費が抑えられる→生産に対する需要が減少→景気が悪化→企業の利潤が低下→サラリーマンの所得の減少→結局貯蓄が減少

囚人のジレンマのナッシュ均衡(みんなが自分の利益“だけ”を追求するとみんな損するというやつ)などが有名。

行動経済学
消費者や生産者は常に合理的な選択をする(自分が得する事を選び、損することは避ける)、というのが経済学の前提であるが、そこに心理学の研究成果も取り入れた考え方。

ミクロ経済学
個々の市場の需要や供給を分析する。

マクロ経済学
マクロ経済政策、経済成長、経済全体の動向を分析。インフレ、デフレ、政府財政、為替レート、GDP(国内総生産)や政府支出など。

需要供給曲線
経済学で最も重要な、黄金のクロス。縦軸は価格、横軸は買われる量もしくは売られる量。

需要曲線
右下がり!デマンドの頭文字Dが使われる。
値段が安いと、たくさんの人が買う(グラフ右)。値段が高いとあまり買わない(グラフ左)。

供給曲線
右上がり!サプライの頭文字Sが使われる。
売値が安い(=儲けがわずかだ)と、あまりその商売に手を出す人はいない(グラフ左)。売値が高いと、みんながその商売に手を出す(グラフ右)。

均衡価格
エクリブリウム(均衡)の頭文字Eが使われる。
需要曲線と供給曲線が交わった点に於ける価格のこと。需給の一致。

超過供給
グラフの右のエリア。
価格が高く、供給量が多く、需要は少ない。
売れ残りが出るので、どんどん価格は安くなる。

超過需要
グラフの左のエリア。
価格が安く、供給量が少なく、需要は多い。
欲しい人はたくさんいるのに売り切れるので、どんどん価格は高くなる。

価格の乱高下
白菜や石油など。
基本的に毎年ほとんどの人が買うので、仮に供給量が大幅に変化しても需要が変化しにくい(非弾力的な需要)。いっぱい取れても毎年買われる量は同じ。不作でも買われる量は同じ。
また、ある年で白菜が高値をつけても、ほかの農家はすぐに白菜に乗り換えることが難しいので、需要に伴った供給量の調整に時間がかかる。よって供給曲線は値段に関わらず変化しない、年度ごとの垂直線になる。

計量経済学
現実のデータ(売上や生産量)をもとにして、需要曲線や供給曲線を引いていく分野。過去十年の白菜の価格と収穫量のデータをグラフ化すると、だいたい理論通りの曲線を描く。

需要曲線のシフト
供給量は変わらないが、例えばその土地の近くに鉄道の駅ができて便利になったりすると、土地の需要が増え、地価が上がったりする。
この場合、供給量が弾力的(需要に合わせて供給できる)だと地価は緩やかに上がり、供給量が非弾力的(需要に応じて供給量を変化させられない)だと地価は急激に高騰する。
もう一つ地下を上げる原因は、地主の売り渋り。この場合、供給曲線Sは右下がり――つまり、価格が高くなればなるほど、供給量が減るという普通とは逆の曲線を描く。

消費税
消費税が10%かかると1000円のものは1100円で売られる。この負担は、需要供給曲線の弾力性の程度によって、消費者が負担するか、生産者が負担するかが決まる。

①消費者が負担する場合
需要曲線の傾きが急(=需要が非弾力的)なので、高くなってもみんな我慢して買う。
対して、供給曲線の傾きは緩やか(=供給が弾力的)なので、供給する側が価格に敏感に反応できる。つまり、少しでも価格が下がったら、みんなごぞーっと撤退する可能性があるので、生産者価格はあまり下がらない。
また価格が上がっても、需要が非弾力的なので、売り手もそこまで供給量を増やさない。

②生産者が負担する場合
需要曲線の傾きが緩やか(=需要が弾力的)で、高くなったらみんな買わない。安くなったら買えばいいやってなる。
対して、供給曲線の傾きは急(=供給が非弾力的)なので、価格が高かろうが安かろうが供給量をあまり変えることができない。よって価格が高くなったら売れ残りが出る場合がある。そうなると、均衡価格は大幅に下がることになる。
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