『アリス・イン・ワンダーランド』の脚本②

「第二章 不思議の国の危機」

鏡の中のアリスの屋敷の更衣室
ショックでウサギを離すアリス。ウサギは急いで部屋から出ていく。
咆哮をあげるライオン
アリス「う・・・うわああああああああ!!!」
更衣室のドアへ駆けだすアリス。それを猛スピードで追いかけるライオン。
ぎりぎりでアリスは更衣室を出てドアを閉めライオンを閉じ込める。
息を切らすアリス。ほっとしたのもつかの間、ドアにライオンが体当たりし、その衝撃でアリスは突き飛ばされる。
アリス「はあはあ・・・」
アリスの横に長大な角のついた大きな馬が立っている。
ユニコーン「やってくれるね、お嬢ちゃん!」
廊下を駆けだすアリス「わああ!パパ!パパ!家の中に動物が・・・!!」

パパの書斎の扉を開けるアリス。書斎には様々な鳥がひしめいている。
ドードー「なんだ、なんだ騒々しい・・・私は今オックスフォード大学文学部を首席で卒業したこの知性と、生まれつき研ぎ澄まされた感性を統合することによって、赤の女王の暴挙を糾弾する書状を書いているのだ。「今が最悪の状態と言える間は、それはまだ最悪の状態ではない。」もちろんこれはウィリアム・シェイクスピアの引用なのだが・・・まあ無教養な君にはちょっと難しいだろうな。許せ。」
アリス「ちょっと・・・!あなたパパの椅子に座らないでよ・・・!」
ドードー「パパの椅子・・・?それはすまなかった!
・・・娘よ・・・私の胸に飛び込んできなさい。」
アリス「そう言うことを言っているんじゃなくて・・・!」
ドードー「考え方によって世界は変わるものだ。これは誰の引用でもない。私が今作った。」
アリス「どう考えたって私は貴方の娘ではないと思うわ。」
ドードー「君は生まれた瞬間を覚えてはいるのかね?」
アリス「いいえ。でも・・・」
ドードー「では私の勝ちだな御婦人。なぜキミは私が君の父君でないと言いきれる・・・?」
アリス「・・・わかりました。お父様・・・お父様に質問があるんですけど・・・」
得意げなドードー「よろしい。何でも聞きたまえ。」
アリス「なぜ家にライオンがいるの?」
ドードー「ライオン!!??みんな逃げるんだ~!!」
一斉に走り出す鳥たち。しかし部屋の中の同じところをぐるぐる回っている。
書斎を出るアリス「はあ・・・もう付き合ってられない・・・」

廊下で待っていたユニコーン「なあお嬢ちゃん・・・ライオンを閉じ込めちまうとはうわさ通りの勇敢な女だ・・・気に入ったぜ!」
アリス「あなたは・・・なんて動物?」
ユニコーン「おいおい・・・!俺を知らないって?動物園でおなじみの一角獣じゃないか!」
アリス「一角獣なんて動物園にはいないわ」
ユニコーン「キミは動物園に行ったことがないとか?ジャブジャブ鳥は見たことない?バンダ―スナッチは?」
アリス「そんなみょうちくりんな動物は存在しないわ。」
ユニコーン「空想の生物のあんたに言われたくないな。あんたら人間こそ俺は動物園に見にいったことがないがね?キミはある?」
アリス「ない・・・」
ユニコーン「ま、そういうこった。空想の生物のあんたこそこの世界を救う英雄にふさわしい。絵になるからな。」
アリス「冗談じゃないわ・・・私庭に行ってみんなを連れてくる・・・!」
ユニコーン「ほうほう、手下の兵がいるのか?よかったな白ウサギさん。」
白ウサギ「ははは・・・これで我々も・・・」
ウサギを抱き上げるアリス「あなたもくるのよ。」

アリスはウサギを抱いてエントランスのドアを開けようとするが開かない。
アリス「・・・あれ?あれれ?カギがかかってるわ!」
ドアノブ「そりゃカギがあればかけるさ!」
アリス「何の為に・・・うう、でれない!」
ドアノブ「防衛さ。」
アリス「防衛?」
ユニコーン「こいつ、本当になにも知らないみたいだな・・・」
白ウサギ「聞こえないか?外の音が・・・」
アリス「私にはあなたのような大きな耳が無いから・・・」
その時爆音がして屋敷全体が大きく揺れる。
アリス「な、なに!?」
ユニコーン「戦争だよ。ウサギさん。参謀本部へ案内だ。」
白ウサギ「ついてくるんだアリス。」

食堂へ行く。動物や鳥が机を囲んでいる。
一同「満席であります!!」
大きな席に座るアリス「席は空いているじゃないの!」
マウス「いいかな諸君。来るべき戦闘に向けての作戦をリーダーの私が発表する・・・!」
グリフォン「おいおい、俺たち文系にケンカをしろっていうのかい?」
モックタートル「同感よ、グリちゃん。いやねえ、ちゃんと教育を受けたのかしら?」
マウス「きみたち異議があるなら挙手をしなさい!」
グリフォン「俺たち前脚しかないも~ン!」
笑い転げてカップを割る三月ウサギ
モックタートル「あたしはヒレ!」
三月ウサギ「ひゃははははは!ヒレだって!」
アリス「・・・なんか議論はまとまってないみたいね。」
三月ウサギ「ひ~ひ~・・・おいそろそろいいだろ!今度は俺が隊長な!席をずらせよ!」
ローテーション(隣の席に移る)する動物たち。
三月ウサギ「おい!そこの彼女!!その席は帽子屋の席だぜ!」
アリス「あら、御免なさい。でも帽子屋さんなんていないわよ」
ヤマネ「逮捕されちゃったんだよ」
トランプ兵「クーデターの疑いであります!」
アリス「なにをしたの?」
三月ウサギ「なんにも。逮捕に理由なんてないだろ!?」
アリス「えええ?」
三月ウサギ「罪状なんて後から付ければいいんだ!ああ、哀れな帽子屋!!(笑う)」
白ウサギ「こんな調子なんだよ・・・みんな不思議の国が危ない事は分かっているんだけど・・・」
ユニコーン「俺に言わせれば、結束しているとは言い難いな」
アリス「誰か何が起きているか説明できる人はいる?」
全員が黙ってアリスを指さす。
アリス「ふざけないで!!なんで私が一番詳しいのよ!」
三月ウサギ「ひゃはははは!ふざけてなんかいないさ!三月の俺さまは至って正常!」
荒々しくナイフでケーキを机ごと切って、皿に盛りつけ放り投げる三月ウサギ
ヤマネ「それを食べてごらん。よく分かるよ」
ケーキを口に入れるアリス「・・・・・・。」

アリスの体はどんどん大きくなって屋敷の天窓から外が見えるようになった
屋敷の外では爆発と銃声が絶え間なく響き、軍隊によって森が切り開かれている。
赤の軍隊と白の軍隊の小競り合いを木の上でチェシャ猫がにやにや眺めている
アリス「・・・・・・!あれは!」
白ウサギ「彼ら赤の王国と白の王国は森を平地にして戦場をつくっているんだよ」
平地化された土地は塹壕によって区分けされ、チェス盤のようになっている。
モックタートル「あたしの海岸も埋め立てられちゃったわ」
アリス「なんで戦争しているの!?」
マウス「それを聞いてくるのがあんたの仕事だろ!」
白ウサギ「だからずっと君を呼んでいたんだよ。でも最近はキミはここにはきてくれなかったから・・・」
アリス「なるほど。私にあれを何とかしろ、と」
三月ウサギ「ひゃははは!連中をいっきに踏みつけてやれ!」
アリス「・・・お断りします。薬・・・ああ、これね」
テーブルの上の薬をつまんで飲むアリス。大きさが元にもどる。
マウス「おい!どこに!!」
アリス「帰ります。あの鏡に飛び込めばいいのよね。」
マウス「オイオイ待てよ!薄情だな!あんたならあんな連中怖くもなんともないだろ!?ハートの女王を倒したのはあんたじゃないか!」
アリス「昔はね・・・今はあれがとっても痛くて死んじゃうことを知っているの。」
白ウサギ「そんな・・・ならぼくたちがとても痛くて死んじゃってもいいの・・・?」
アリス「え・・・」
振り返ると、動物たちが黙ってこっちを見つめている。

キャタピラー「彼女は成し遂げるわ・・・アリス・・・あなたは強い。お忘れ?」
一同「キャタピラー先生!」
水煙管をふかすキャタピラー「アリス本当に大きくなったわね・・・あなたも私たちに何か用があってきたんじゃないの?」
アリス「え・・・?」
キャタピラー「私にはお見通しよ、アリス。でなければ、この世界にはこれないのだから。」
アリス「それは・・・レオポルドさんにあなたたちを見せたくて・・・」
キャタピラー「それなら、ここでまわれ右して戻ったら、この世界は貴方の夢のままってことじゃないのかしら?」
アリス「・・・・・・。」
キャタピラー「ふふ・・・恋をしたのねアリス。それはとてもいいことだわ。」
白ウサギ「しかし先生、ぼくらは他の人間には見えないのでは・・・?」
キャタピラー「ええそうね。でも実は・・・あなたの願いを一つだけかなえる方法があるの」
アリス「本当に!?」
キャタピラー「それはあなたがこの世界の本当の女王になることよ。」
アリス「本当の女王?」
キャタピラー「外で騒いでいるあいつらに女王の資格はないわ。今こそあなたがこの世界を救い、あなたがあなたの世界の王になるの。そうすればどんな願いもかなえられるでしょう・・・」
アリス「でも・・・私がこの世界を救うっていったいどうすれば・・・!?」
キャタピラー「それは運命が決めてくれるはず。水は高いところから低いところに流れる・・・雪は結晶を作るわ・・・あなたの進む道こそ貴方が進むべき道なのよ。
それは・・・このまま逃げ帰ることじゃないわよね?」
アリス「・・・・・・。更衣室にもどります。」
白ウサギ「アリス・・・!」
アリス「こんなドレスじゃ戦場は歩けないでしょう?」
ユニコーン「はっは~!!言ってくれるねお嬢ちゃん!!あの部屋のライオンなら俺に任せな!」

更衣室にもどるアリスを見送る一同。
白ウサギ「さすがです先生・・・で、彼女が女王になれば願いはかなうんですか?」
キャタピラー「ふふ・・・私にもよく分からないわ・・・けれど彼女の運命を動かすにはあれで充分じゃない?」

更衣室
ユニコーン「ほうら、出てった出てった!レディが着替えるんだからな!」
ライオン「まじで、やってくれるって言ったのか!!」
ユニコーン「さあ、なんでも好きな服に着替えてくれ。俺たちは外で待ってるからな!」
古い洋服棚を開けるアリス「ありがとう・・・ひとつ頼みがあるんだけど・・・あの薬をくれないかしら?」
ユニコーンとライオン「?」

更衣室から出てくるアリス。姿は7歳になっていて昔のエプロンと外着を着ている。
ユニコーン「ああ、あんたはその格好が一番かもな。さあお姫様、俺に乗りな!」

エントランス
アリスはユニコーンに乗り、傍らにはライオンがいる。
マウス「カギを開けろ!」
ドアノブ「了解。」
ライオン「俺たちについてくるものは!?」
モックタートル「冗談じゃないわ」
ユニコーン「しかし女王の城までの道のりが解るものが同行して欲しいな」
白ウサギ「・・・私が行きましょう・・・臆病ですけど・・・」
ライオン「確かにあんたは荒ごとに向かなそうだな。グリフォンくん、あんたは強そうだ!一緒に来ないか!?」
グリフォン「おいおい、あんたと違って俺は半分ワシだぜ?うちの学校ではケンカの仕方は教えてくれなかったなあ。」
ユニコーン「まあ、みんな気が向いたら参戦してくれ。さあ、白ウサギ君。案内を頼む!」

ドアが開く
美しい庭が広がるが、遠くでは火の手が上がっているらしく煙が立ち上っている。
アリス「・・・ひどい・・・」
ユニコーン「出発だ!」

『アリス・イン・ワンダーランド』の脚本①

「第一章 結婚できない女」

巨大化し法廷を叩き壊すアリス。
石版をほうり投げ逃げ出す陪審員。
ハートの女王「あ、あやつの首をはねよ~!!」
処刑人「陛下、首まで届きません!」
アリスにつまみあげられるハートの女王「うわわ・・・!ちょっとつままないで・・・!」
アリス「いいこと?これにこりたらもう少しみんなと仲良くすることね・・・」
?「アリス・・・アリス・・・!」


お見合い会場のレストラン。
料理のアスパラガスをつまんでいる19歳のアリス「ほへ?」
お見合い相手「・・・・・・・。」
アリス「・・・(アスパラガスを相手に向ける)・・・・いる?」
ママ「まあ、ちょっと白昼夢の気があるんですけど、大変いい子なんですのよ・・・ほほほ」
お見合い相手「ははは・・・大変興味深い話でしたが、こ、この話はなかったことに・・・」

帰りの馬車
ママ「まったく、どこの世界にお見合いで寝ちゃう子がいるのかしら・・・」
アリス「だって話が「鉄道株の利率が何だ」ってつまらないんだもん・・・」
ママ「みんながみんな面白いわけじゃないのよ?旦那様にはユーモアよりも誠実さを・・・」
妹イーディス「・・・ようは金(ディケンズの小説を読みながら)。」
ママ「あなたは・・・」
イーディス「おねえさまもなんだかんだ言って、いい感じの実業家をものにしたわけだし。やっぱり安定した収入ってことよ、アリス。」
アリス「そ、そうなの・・・?」
ママ「イーディス。お姉ちゃんに余計な事言うんじゃありません。」
イーディス「あ~あ、私もどっかのセレブと結婚したいなぁ~」
ママ「あんたはまだ早い。・・・とにかく、あなたは今女として危機的状況にあるの、アリス。婚期を逃したら女は一巻の終わりなんだから」
アリス「でも、旦那さんにお金を工面してもらわなくても、自分で働けばいいんじゃない?」
笑うイーディス「妄想族のあんたになにが出来るって言うのよ・・・」
ママ「こら!お姉ちゃんに何てこと言うの!」
アリス「いいっていって・・・は~将来か~・・・」

リデル邸
パパ「いや~娘たち!おかえり~!どうだった?お見合いは?」
イーディス「・・・推して知るべし」
メイドにコートを渡して首を振るママ「これでアリスの記録がまた更新されたわ・・・」
パパ「まあまあ、お見合いなんてダメでもいいじゃないか!アリスはずっとパパのものだ!」
アリス「ありがとう、パパ。」
イーディス「わたしゃごめんだ・・・」
ママ「なにいってんだか・・・あなたがそうやってすぐ甘やかすから・・・」
パパ「今日はお姉ちゃんも帰ってきてるぞ。みんなで食事にしよう。」

食事をするリデル一家
パパ「ウィリアム。仕事の方はどうだい?」
姉ロリーナの夫「順調ですよ。ロンドンの工業化はもっと進むでしょうね。アフリカのトランスバールでは戦争が起こるかもしれません。これはビジネスチャンスだと考えています。」
パパ「へ~」
ウィリアム「義父さんの方はどうですか?学校・・・」
パパ「ぼちぼちやっとるよ・・・最近庭のシカが学生寮にはいってきちゃうのがちょっと問題になっているくらいかな。」
アリス「きっとシカさんも外は寒いんじゃないかしら?」
イーディス「・・・はじまった。」
ウィリアム「・・・彼女は何て言ってるんです?」
パパ「鹿もこの季節は野外は寒いんじゃないかってね。」
妻に目をやるウィリアム「ははは・・・愉快な方ですね~・・・」
ロリーナ「ふふ、アリスは天才だもんね~」
パパ「パパもそう思うぞ。お前は好きに生きればいい」
ため息をつくママ「その天才が悩みの種・・・」

屋敷の廊下を歩くアリス「あら、イーディスそこでなにしてるの?」
イーディス「ちょっと御覧なさいよ、アリス。面白いから。」
ロリーナとウィリアムが庭で抱き合っている。
アリス「はわわわ・・・!一体なにを・・・?」
イーディス「キスに決まってるじゃない、バッカじゃない?」
アリス「やっぱ、わ・・・私にはまだ早いわ・・・」
イーディス「お姉ちゃん、それ30になっても言うつもり?」

庭のテラスにやってくるアリスに気付くロリーナ「あら、アリス。」
アリス「スキーンさんは?」
ロリーナ「ああ、ウィリアム?コーチマンに言って帰りの馬車を手配させてるわ」
アリス「泊っていけばいいのに・・・」
ロリーナ「ウィリアムの仕事が忙しいのよ・・・彼の傍にいてやらないと」
アリス「会社の人がいるのに・・・?」
ロリーナ「そうだね・・・私はあの人の妻だから・・・」
アリス「ずっと旦那さんの隣にいなきゃいけないなんて、私は嫌だな・・・」
笑うロリーナ「きっとあなたにあった素敵な男性がいるわよ。」
アリス「でも私いつもぼんやりしてるし・・・」
ロリーナ「それがいいんじゃない。それがあなたのいいところだとお姉ちゃんは思うわ。今はみんなせかせかしすぎ・・・わたしいつもあの人を見てて思い出すのよ(懐中時計を見ながら、召使に指示を出す夫を遠くから眺めて)。あなたの夢の話・・・なんだっけ・・・いつも時間に追われている・・・」
アリス「白ウサギ。」
ロリーナ「そう、それ。笑っちゃったなあ・・・確かにウサギってどことなく焦ってるもんね。」
アリス「・・・・・・。・・・お姉ちゃん・・・お姉ちゃんだけに言うけどここだけの話実はあのウサギ・・・夢じゃなくて・・・」
急に立ち上がるロリーナ「あら、わたしの白ウサギが呼んでるわ。じゃあ続きはまた今度ね。またね、アリス。」
アリス「う、うん・・・じゃ・・・」

玄関
ウィリアム「それじゃあ、お父さんお母さん失礼します。」
パパ「また遊びにおいで。」
ママ「ウィリアムさん、ぜひうちの娘にいいお相手がいましたら紹介を・・・」
パパ「ママ・・・」
ウィリアム「ははは・・・喜んで。では。」
馬車に乗る夫婦。

アリス「・・・・・・。お姉ちゃんなんか可愛そう・・・」
ママ「アリス。」
アリス「なんで私たちは将来を決められてしまうの・・・?」
パパ「お姉ちゃんは自分で将来を決めたんだよ」
アリス「私はそうは思わない。まるでなにも悪いことをしてないのに捕まった囚人みたい。」
ママ「いい加減になさい・・・!」

アリス邸。午前。
召し使いたちが社交パーティの準備をしている。

パパの書斎
アリス「パパ・・・私今日はとっても面白い夢を見たんだけど・・・」
パパ「あ、ちょっと悪い。今は忙しいんだ。パパの知り合いがたくさん来るからね。後で聞くよ。お外で遊んでいたらどうだい?」

妹の部屋
アリス「ねえイーディス・・・お外で遊ばない?」
イーディス「一人でどうぞ・・・私は今本を読んでいるの。」
アリス「へ~どんな本?」
イーディス「もう気が散るからあっち行ってよ。外の動物とまた会話してきたらいいじゃない。」
アリス「・・・・・・。」

庭でガーデンパーティの準備をするのを眺めるアリス
アリス「・・・退屈だなあ・・・」
レオポルド「あれはクロウタドリだね」
アリス「・・・?」
レオポルド「あそこの鳥さ。ここは自然豊かだね。きみはリデル校長の娘さんかな?」
頷くアリス。
レオポルド「なにしていたの?」
アリス「え・・・そ、その・・・ぼ~っと・・・」
レオポルド「ふうん・・・君は時間の使い方をよ~く知っているんだね。」
アリス「そんなこと初めて言われた。」
レオポルド「ぼ~っと出来るうちはぼ~とするべきさ。隣いいかな?正直ぼくもこういう社交パーティは苦手でね。退屈してたんだ。」

二人で鳥を眺める。
アリス「私・・・いつもぼ~っとして変な夢を見るんです。」
レオポルド「へえ。聞かせてほしいな。」
アリス「ほ・・・本当に?」
レオポルド「社交パーティのあたりさわりない会話よりずっと面白そうだ。」
アリス「白ウサギを追いかけて庭にある兎の穴を落っこちたら、そこには動物や草花たちが喋る世界があるんです。その世界の薬やパンを食べると私の体の大きさは変わるし、なにもかもが不思議。その世界はトランプの兵隊を率いるハートの女王が支配しているんだけど、大きくなった私が懲らしめてやったわ。」
レオポルド「・・・続きは?」
アリス「そ、そんなに聞きたい?」
レオポルド「うん。」
アリス「三月ウサギの家の前ではウサギとヤマネと帽子屋がお茶会をやっているんだけど、みんないかれていて、変ななぞなぞを出すの・・・カラスと書きもの机は何が似ている・・・?って・・・」
レオポルド「ふうん・・・面白いなぞなぞだなあ・・・」
アリス「私には答えが思いつかなくて・・・これって答えがないのかな?」
レオポルド「・・・答えがないということは、どんな答えも正解ってことだよ・・・ぼくはいくつか思いついたよ。」
アリス「え?教えて!」
立ち上がるレオポルド「いいの?こういうなぞなぞって自分で答えを見つけた方がいいと思うな。おっとお偉方が呼んでいる・・・
じゃ、また今度。ぼくはレオポルド・ジョージ・アルバート。楽しかったよ。アリスさん。」

庭に出てくるイーディス「・・・あの人誰?」
アリス「・・・変わってる・・・」
イーディス「お姉ちゃんが言うなら筋金入りの変態ね・・・残念・・・ハンサムなのに・・・」

パパ「さあ、美しい娘たち、ドレスに着替えてくれ。」
イーディス「はいはい。いこうアリス。」
アリス「パパ。あの人・・・」
パパ「ああ、アルバート王子だよ。面白い人だろう?」

更衣室
鏡の前でドレスを着るアリス「あの人なら・・・」

ガーデンパーティ
ドレスを着たアリス「アルバート王子・・・」
レオポルド「レオポルドでいいよ。君はそういう格好も似合うな。」
アリス「あ、あの・・・さっきの話なんですけど・・・」
レオポルド「ああ、ウサギを追いかけて不思議な国に行くって話?」
アリス「実はあれ、夢じゃないんです・・・!」
レオポルド「え?」
怪訝な顔をする他の婦人「アルバート王子様、この人何かおかしいようですわよ」
アリス「いるんです・・・この庭に。懐中時計を持ってチョッキを着たせわしない白ウサギが・・・!」
レオポルド「こ・・・この庭に・・・?」
婦人「相手にしない方が・・・」
アリス「信じてください・・・!実際今日だって・・・」
茂みが揺れる
アリス「いた~!!」
レオポルド「え?」
アリス「レオポルドさん、後ろ!」
振り返るレオポルド「どこ?」
婦人「あなた、そんな大声出してはしたない。いい加減になさいよ。」
婦人「そうよ!社交パーティの邪魔よ!」
ウサギを追いかけるアリス「今日と言う今日は必ず証明して見せる・・・!」
レオポルド「お、おい・・・きみ・・・!」
婦人「あんな娘はほっときましょうよ。」
「そうそう・・・」

白ウサギを追いかけて庭の奥へ行くアリス
アリス「まちなさい・・・!」
ぴょんぴょん飛び跳ねる白ウサギ。
ウサギの穴の一歩手前でアリスにつかまる。
アリス「つかまえた・・・!」
白ウサギ「や・・・やあアリス・・・待ってたんだ・・・ずっと・・・」
アリス「?ど、どうしたの?ウサギさんなんか疲れてるようだけど・・・」
白ウサギ「はあはあ・・・いろいろなことがおこりすぎてね・・・とにかく不思議の国に来てくれないか・・・大変なことになっているんだよ・・・」
アリス「それより、ちょっと社交パーティに来てくれない?私の友だちに貴方を見せたいの。」
白ウサギ「きみは相変わらずひとの話を聞かないねえ…君にも解り易く話そう。ハートの女王の政権が落ちた。」
アリス「よかったじゃない。」
白ウサギ「冗談じゃない!新しい女王は普通じゃない!まったくもっておかしいんだ!」
アリス「へえ、どんな?」
白ウサギ「世界を変えてしまうんだ。なにもかも・・・時間も場所も。そしていちいち言うことがつじつまが合っている。」
アリス「時間が変わっていくのは自然なことじゃない?それにつじつまを合わせてお話しするのは正しいことよ。」
白ウサギ「正しいもんか・・・いいからこっちにおいでよ、君の言う正しさを見せてあげよう!」
アリス「そのまえにあなたに会わせたい人がいるの!まずそれからね」
白ウサギ「あああ・・・!わかってない!ぼくは“会わせられたく”も“合わせられたく”もない!会わせたいのはこっちなんだよ!」

アリスを蹴とばし、再び逃げ出すウサギ。屋敷に入ってしまう。
アリス「はあはあ・・・ねえウサギが入ってこなかった?」
メイド「いいえ、お嬢様・・・みてませんわ」
レオポルド「どうかした?」
アリス「レオポルドさん・・・私・・・必ず私の話が本当だってこと見せてあげるから・・・!」
階段を駆け上がるアリス
レオポルド「おい・・・ん?」
カーペットにウサギの足跡がついているのに気付くレオポルド

アリスはクローゼットだらけの更衣室に入るウサギを見つける。
アリス「あそこね・・・」
鏡の前のウサギに追いすがり、飛びつくアリス「今度こそ捕まえた!」
白ウサギ「!」
アリス「わああ危ない!」
ウサギもろとも全身鏡にぶつかるアリス・・・と思ったら、鏡の中に入ってしまい、すべてが左右反転しているクローゼットの部屋に出る。
アリス「あ・・・あれ?」
白ウサギ「・・・不思議の国へようこそアリス。」
その刹那後ろから低いうなり声がして、カーテンが揺れる。
アリスが後ろを振り返ると、巨大なライオンがこちらに近づいている。
アリス「嘘でしょ・・・」

レオポルドはウサギの足跡を逆にたどっていくと、庭の茂みに伸びている。
そこにはウサギの他に見たこともない猫の何倍も巨大な動物の足跡も付いていた。
レオポルド「・・・アリス・・・!」
屋敷に駆けだすレオポルド。
クローゼットの部屋に入るが、そこにアリスの姿は影も形もなかった。

『アリス・イン・ワンダーランド』の脚本について

 H・リードの論文と同じく、この前適当に考えた「私ならこうするだろう」的な『アリス・イン・ワンダーランド』脚本の覚え書きをここに置いておこうと思います。
 この脚本もどうかとは思いますが・・・あと調べてみたらリデル家って三姉妹どころじゃなくて、男女合わせて10人兄弟なんですね。うおお、大家族!

 ※この脚本は、私が漫画の話を組み立てる時に使っている適当な「ト書き」なので、情景が解りづらかったり、読むにたえない部分もあるので(もし読んでくれる人がいるならば)その時はすいません。

登場人物

アリス・リデル
美人なのに妄想癖があり男性にもてない19歳。呑気に見えるが内心将来に対して不安に思っている。

レオポルド・アルバート王子
芸術、文化を好む聡明な貴族。優しく明るい性格でアリスを受け入れてくれる器量のある人。

ヘンリー
アリスのパパ。厳しい学校の校長で通っているが、娘たちには甘過ぎる。

ハンナ
アリスのママ。アリスの将来をかなり不安に思っている。

ロリーナ
優しいお姉さん。アリスの頼もしい相談役。ロンドンの実業家と結婚している。

イーディス
アリスの妹。クールで現実主義。世の中金だと割り切る。病気がちなので本が好き。

シャーロック・ホームズ
ロンドン一の私立探偵。失踪したアリスの行方を捜査する。

白ウサギ
臆病な性格。不思議の国の危機を救ってもらうためアリスをずっと不思議の国に戻そうと、庭の周りを走り回っていた。

マウス
アリスの屋敷に立てこもる不思議の国の動物たちを束ねるネズミ。仕切りたがり屋。

ドードー
一つの言葉を五倍は難しくして言う鳥。インテリぶってはいるがやはりいかれている。

グリフォン
上半身が猛禽の王タカ、下半身が百獣の王ライオンの怪獣だが、本人いわくお上品な文系。

モックタートル
グリフォンの学友のウミガメの紛い物。ペシミストでいつも瞳をウルウルさせている。

キャタピラー先生
不思議の国の頼れるママ(オカマ)。常に水煙管で煙を吹いている。
アリスに不思議の国を他の人にも見せる方法を教える。

チェシャ猫
赤の王国と白の王国の戦争見物をひまつぶしにしている神出鬼没な猫。
アリスの冒険が戦争の膠着状態をひっかき回してくれることを期待し、鏡の国の歩き方をアドバイスしてくれる。彼にとっては世界が面白ければ何でもいい。

ハンプティ・ダンプティ
オールドシープショップで購入できる喋る卵。ジャバウォックの伝説の詩を解説してくれる。彼に解説できない詩は存在しない。

帽子屋
クーデターの疑いにより赤の女王によって逮捕、投獄され、出所後は赤の王国の伝令として働いる。表面上では赤の王国を支持しているが、内心全く懲りてないアナキスト。

ユニコーン
人間を想像上の動物だと思い込んでいる想像上の動物。

ライオン
ユニコーンと共に赤の王国と戦うアウトロー。

ジャバウォック
森林を支配する怪物。不思議の国一の巨体を持つ恐ろしいドラゴン。

バンダ―スナッチ
砂漠を支配する怪物。巨大な頭と人を蒼白にしてしまう鋭い顎を持つ獣。

ジャブジャブ鳥
高地を支配する怪物。翼を広げると幅が人間三人分になる怪鳥。

赤の騎士
百戦錬磨の軍人。白の騎士を完全に小馬鹿にしている。

赤の女王
不思議の国を開発して平地にしてしまう、アリスの世界の新たなキャラクター。
時と場所は変わっていくというのがモットーのリアリスト。

白の騎士
不思議の国の発明家。馬に乗れないまぬけな騎士と言う汚名を返上するため、怪物ジャバウォックの討伐を試みる。向こう見ずなほどの勇気だけが取り柄。

白の女王
赤の女王と対立する女王。常に笑顔をたたえているが、嬉しいという感情を忘れている。
戦争は嫌いだが、彼女が赤の王国の軍隊から逃げ回っているおかげで戦争がなかなか終わらない。

音楽の力ってすごいです

 しばらく行き詰っていた『80日間宇宙一周』。なぜ筆が止まっちゃったかというと、今手掛けているシーンが『銀河英雄伝説』ばりの宇宙戦争のシーンで、私は宇宙戦艦とかが出てくるアニメを一切見たことが無いので(もちろん『銀河英雄伝説』も)イメージを構築するのに苦戦していたんです。
 海外の『スターウォーズ』や『宇宙空母ギャラクティカ』そして『スターシップ・トゥルーパーズ』などからイメージをもらいましたが、それでも効果的なカメラアングルなどが難しくて・・・でもとりあえず何とか描きました。あれでよかったかどうかは分からないけど。descf氏の名言「いいや。」で切り抜けたって言うことで。
 
 私には音楽の知識が皆無で、作曲とかできる人は尊敬してしまうのですが、音楽ってかなりインスピレーションを刺激されますよね!
 (なぜか)海洋生物型宇宙戦艦を倒して進んでいくシューティングゲーム『Gダライアス』の曲をかけたとたんに、宇宙戦争のシーンを描くやる気がモリモリ湧いてきて、壮大なダライアスの世界観に酔いながら集中力を持続させることができました!
 私は『Gダライアス』はラストのマッコウクジラ型のラスボス「G.T」のコースの曲が結構好きです。あとラスボス戦の曲(ADAM)。もともとダライアスシリーズってスペースオペラっぽい曲があって、かなり『銀河英雄伝説』(笑)

 ちなみに私は連打が苦手なのでフォーフォールドカウンタービーム はシーラカンス型の戦艦「クイーンフォッシル」にしかぶちこめません艦長!(「フォーフォールドカウンタービーム」って単語が言いたかっただけです)

鏡と自己形成の「キャッチ22」

 このブログは私のとりとめもない思いつきを、日常会話のていでバカスカタイプしちゃているのですが、前回の鏡の話の記事はまとまりがさすがに悪かったので(酔っぱらいがうったみたいだ)、何が言いたかったか整理しようと思います。
 そもそもラカンはけっこう難解なんですよね。そしてそれ以上に私はあまり「鏡」というものを意識していなかったのが良く分かりました。考えてみれば鏡って結構面白いですよね。

 まずラカンの主張のおさらい。
「赤ちゃんが自分の体をうまくコントロールできないのは、自我のイメージが未熟だからである。生後6か月~18か月の時期に赤ちゃんは鏡に映った自分の姿を見て、自分自身の統一したイメージを獲得する(鏡像段階論)。」

 疑問:赤ちゃんは鏡抜きでは自分の統一したイメージが獲得できない?

 私はラカンの言う、人間の発達段階における鏡の重要性を全否定はしていません。ただ、自己のイメージの統一には他の要因も多分にあると思っています。
 たとえば鏡が無くても、自分の腕や体は見えます。楽々視界に入るんで。鏡が無いと見えないのは顔や後頭部や背中なのですが、人間は目しかないわけではないので、触って形状をなぞることもできます。

 また触覚で言うならば、自己の認識には、他人との接触が重要な意味を持っていると思います。これは人間が社会的な動物だからだと思うのですが、たとえば「殴り合いの喧嘩をして人の痛みが解る」というベタな話があります。これはどういうことかと言うと、喧嘩をすれば「攻撃すると自分は痛くないが、攻撃されると自分は痛い」という自己と他者が異なる感覚を持っていることが実感できます。
 これは勿論喧嘩だけでなく、それこそ数え切れない様々な外的刺激のフィードバックによって、「もしかしてオレはあいつとは違うのか・・・?」というイメージを形成していくのです。

 鏡に映る自己像を自分のものと認識できる動物はゾウやチンパンジー、イルカと言った高度な知能を持つ動物だけであるという現在の研究からも、大雑把な推論が可能です。
 鏡がなければ自己が形成されないならば、鏡を見せても鏡の現象が理解できない動物は自己が認識できないということになってしまいますが、鏡が理解できなくとも、自分の痛みと他の個体の痛みが別であることは理解できているでしょうし(ライオンの赤ちゃんは取っ組み合いの喧嘩をすることで、社会性を学んでいる・・・と思う)、実際鏡が無くてもぶっちゃけほとんどの動物の生活にはあまり支障がありません。
 
 つまりラカンの理論は典型的な「キャッチ22(ニワトリが先か卵が先か論争)」で、私は鏡があってそれから自己認識ができるのではなく、高度な自己認識力、すなわちイメージする力を持った動物のみが、単に鏡を理解できているだけなのではないか?と思うのです。
 自然界の鏡、「水鏡」は太古の昔からあったが、それを理解できるほどの知性を持った動物が誕生するのはかなり時間がかかったというわけで。
 チンパンジーは調べたところ、野生の群でもけっこう鏡(水鏡)を活用しているらしいですね。そういや、BSのドキュメントで見たこと忘れてました。恐れ入りました。
 ゾウもサーカスするだけあって何気にインテリですからね。檻破り名人のブタも鏡が解るそうです。

 そう考えると、赤ちゃんが自分の体を上手くコントロールできないのは、自我のイメージ構成が未熟なだけではなく、その原因は主に生理的早産(脳の大きい人間の赤ちゃんは、母親の産道を通過するためにかなり未熟なうちに出産されること)による肉体の発達不足が原因だと考えた方が、やはりつじつまが合います。
 実際、サバンナで産み落とされるヌーの赤ちゃんなどは「鏡を見る前に!」立ちあがって歩きまわりますから。めっちゃ体コントロールしてますからね。ヌーとかトムソンガゼルの赤ちゃん。生後初日でバリバリです。

 結論:高度な知性、および社会性のある人間にとって自己のイメージの統合は重要な発達課題であるが、そのイメージ統合に鏡は高度な影響を与えてはいるものの、その全てではない(自分が他者にどう見られているかという、自意識の問題は鏡だけの話ではないから)。
 ゾウやチンプなどの「イメージを想像することが出来る高度な知能を持った動物」が、鏡の自己像を理解できるが、それは進化した脳の結果としてのいわば“応用”である可能性が高い。

 最後に、他者とのコミュニケーションが苦手な子ども(自閉症の子など)は、鏡に映った自分に戸惑うというYukiko Tさんの指摘について。
 自我の形成と鏡像認知は関わりはあるのですが、鏡像認知は心理テストの結果のようなものだと捉えた方がいいのかもしれません。
 この場合は「鏡像認知→自我形成」というラカンの主張する順序でなく「もともと他者とのコミュニケーションが苦手→鏡像に戸惑う」のだと考えています。
 私の親友のお子さんが自閉なのですが、自閉症はまだまだ分からないことが多いものの「先天的」なものらしく、生まれつき社会的なコミュニケーションをとることが苦手だそうです。
 たとえば鏡が理解できるほどの知能のある動物でも、コミュニケーション下手な個体は、鏡に映った自分の像が自分であると理解できず戸惑うそうです。
 他者との関わり合うことのできるコミュニケーション能力(=想像力!!)がまずもってあって、それによって鏡が解るのではないでしょうか?
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