漫画についていくつか

 漫画のカテゴリの記事をいくつか見てもらえば分かると思うのですが、基本的に私のブログでは他の人の漫画についてあまり感想などを語りません。
 それはやっぱり私も素人ながら漫画を描くので同業者の人についていろいろ言うのはどうなのかな・・・って思っているのと(これはちょっと嘘なんですけど)、そもそも私があまりたくさん漫画を読まないことにあります(こっちのほうが真実だったりする)。
 ただK氏のように、広く浅く的なファンではないとはいえ、私は特定の作品にハマってしまうとその作品を構造レベルでメタメタに遊び倒す習性があるので、どちらかというと「狭く深くの漫画ファン」である気もします。『ちびまる子ちゃん』なんていくらでも語れます。

 なんにせよ、まあ、そんなスタンスの私だったのですが、最近禁を破ってしまいまして、それがアニメの「魔法少女まどか☆マギカ」なんですけど、なんというか、ルイス・キャロル作品の考察にハマっていた高校時代の熱さが戻ってしまいまして・・・いい歳して情けないよあたしゃ。
 ・・・てことでツイッターで「魔法少女まどか☆マギカ」を語りつくしたのがこちらです。

 さてツイッターで驚いたのは、アニメや漫画、そしてライトノベルと言ったサブカルチャーに詳しい方が想像以上にたくさんいることと、そういった方々がこれまた想像以上に創作活動にいそしんでいるということ。日本ってこんなに漫画イラストが上手い人がいるのかよ!私の漫画の絵代わりに描いて欲しいよ・・・
 岡田斗司夫さんは「今のオタクはただの消費者化して創作をしなくなった、だから今のオタクはダメになった」と『オタクはすでに死んでいる』で論じていましたが、いやいやまだまだオタクは♪元気元気~ご心配なく~(c)所ジョージですよ。
 だから大学でもなかなかできなかったディープな作り手的トークがツイッターではできて、いや~私って幸せもんだなあって思っている次第です。
 大学は大学でプロの美術鑑賞学の先生と議論できて楽しかったのですが、なにしろツイッターは全国のオタクやマニアと関われるのでスケールが違いますよね。古生物ファンとかもうディープきわまりないって感じですよ!w

 そういえば私は今年の夏から長編漫画をデジタル入稿しなければいけないのですが、デジコミの知識が全くありません。で、ツイッターで調べたところ、今のデジコミでは最低800dpiの解像度がなければいけないとのこと(基本的には1200)。
 ・・・最低で800!!??私たまげましたよ。というのは私は漫画の原稿を300dpiでスキャンして、それをさらに圧縮してサイトに載せているのですが、300って実は絵のサイズ的には相当でかいんですよ。
 その三倍近くを最低でも取らなければいけないって・・・私のパソコンの処理限界を超えます。
 これはあれか?私のパソコンも進化(=買い替え)の時なのか?だいたいそんなに奇麗に撮ってポスターにでもするのかよって話なんですけどね・・・
 350dpi以上あれば十分って聞いていたんですけど、もうその頃よりもパソコンの性能がとんでもなく向上しているんでしょうね・・・

 最後にサブカルチャーである漫画やアニメがもはやこの国では大いにハイカルチャーであるというテーゼについて。
 私は基本的に漫画やアニメは芸術だったりハイカルチャーであるとは考えていません。理由は、もうこのブログでも何度も繰り返していますが、漫画(やアニメ)はハイカルチャーへの反骨精神で育ってきた文化だと思っているのと、漫画やアニメでハイカルチャーと呼ばれるものは全体のほんの一握りであるからです。
 つまりサブカルチャーである漫画アニメの一部にハイカルチャーにも匹敵する作品があるからと言って、すなわち漫画やアニメが=ハイカルチャーとは言えないのではないか、逆にハイカルチャーであるはずの文学もそのほとんどがハイカルチャーに値しないのならば、それはサブカルチャーなのではないか。
 とするならば「文学だからハイカルチャー」「アニメだからサブカルチャー」っていう区分はもはや意味をなさないという気もしますけれど、まあ解りやすいし、どんなに高級食材を使ってもハンバーガーはやっぱりB級グルメであるように、漫画やアニメはサブカルチャーとしてのプライドを持てばいいんじゃないかなあって。

図鑑の絵から表現活動そのものを考える

 今日はとっても天気もいいしNO停電だったので、電車に乗って『英国王のスピーチ』でも観に行きがてら、友人に会いに行こうと企んだのですが、友人は風邪、映画館は上映時間が一つだけ、そもそも電車がまだ止まっていたという状況でして、やむなく断念しました・・・
 私の地元は牛乳&ガソリン騒動がそこまで激しくなかったので、ちょっと緊張感が足りなかったといいますか・・・ただ第三次産業は支えてあげたいな・・・「3.11」以降フィクションへの拒絶が始まるとか恐ろしいことをいう人もいるので・・・

 で、家にいても漫画を描くくらいしかやることがなくて、塾以外は家に閉じこもって漫画を描き続ける毎日にさすがに最近煮詰まりを感じていたので、ここ数日のツイッターでの議論がかなり刺激的で楽しいです。みなさん外出を控えたりしているのでしょうか・・・?出先でネットもやれるからそうでもないか・・・
 
 というわけで、またまた平田さんの貴重な時間を強奪し議論につき合わせてしまったのですが、これが昨今煮詰まり気味だと言われる(?)日本のアートシーンや表現活動を考える上で、とっても重要な点を示唆しているように感じたので、平田さんのご協力でツイートをまとめさせていただきました。本当にありがとうございました。

 サイエンティフィックイラストレーションから表現活動そのものを考える(仮)

魔法少女まどか☆マギカ最終予想

 あ~あ第10話気になってみちゃったよ。テレビアニメ番組の放送時間なんて普段覚えないのに覚えちゃったし。「お話そのものを観たい」と言うより「観て、何かを考えたり語りたい!」って思わせる巧妙なアニメですよね。

 以下はこれまでの確認と言うことで「ツイッター」でのつぶやきをまとめました。

 あのアニメって魔法少女もののアンチテーゼをやっているわけですよね。で、アンチテーゼって結局はテーゼ(主張)なのでメッセージ性があるんですよね。

 そしてこのアニメの巧妙なところは「それ(メタ分析)」を作中で視聴者に促している点です。これは珍しいですよね。だからネットでも議論になり盛り上がったんじゃないかと。

 今回(第10話)の「時をかける少女」的展開で、まどか☆マギカの脚本家の方はゲームのシナリオを書かれていたというのに納得しました。明らかにサウンドノベルゲームっぽいですね。
 あとOPのラストカットを最後に持ってくるのは予想していたのですが、二話先でした。私は最終話かと。
 ・・・ということはもう最後まで救いようのない話になっちゃうかも。
 
 で、最後までシニカルで悲しい展開にするなら、おそらくあの歯車の魔女「ワルプルギス」は何度もタイムスリップしすぎて人の命もへったくれもなくなっちゃってイカれた「ほむら」ちゃんなんだろうな。実際時間を遡る度にどんどんすさんでいくし・・・w
 悲劇を描くならもっとも戦わせたくない友達同士を戦わせるのはお決まりだよね。MOTHER3の双子の兄弟とか・・・

 シナリオライターがグッドエンディングへの上手い展開を何度も書いては失敗して捨てるように、ほむらちゃんは5度も6度も同じ状況を実験しているんだから、もはや望み通りの結末になっても彼女の心は満たされないのではないか。
 時間を巻き戻し、人生の失敗すらリセットできるのならば、正直非人道的なことだってためらわなくなるし(時間を戻れば人の命だって生きかえるから)、実際もうそれに近い精神状態になっている。家で自家製手榴弾作っているしな。
 
 付け加えるならば、彼女の望む結末に最も近かったのは1度目だったようにも思える。被害が少なかったし。ただ肝心のまどかが亡くなったので、彼女にしてみればやっぱりバッドエンディング。そこからこの話は始まったんだしね。
 でもまどかは魔女にならなかったし、マミさんはおそらくどの時間軸でも死を免れなさそうなので(本当に哀れ)、あのエンディングが最善だったんじゃないかと。

 あと魔女ワルプルギスがほむらなら一週目で出てくるのは矛盾するのですが、多世界解釈的には原因と結果が逆転するのはOKだし、これなら『鏡の国のアリス』元ネタ説もうなづける。そういうことを白の女王が言うシーンがあるんですよ。
 あと興味深いのは、10話って何度も異なるパターンのエンディングは見せてくれるんだけど、一度もワルプルギスを倒すシーンが直接的に描かれていないこと。必ずカットされてる。
 つまり彼女達はワルプルギスを殺したのではなく、違う時間軸へ追っ払っただけなのかもしれない。
 ・・・で、ほむらとワルプルギスのパラドキシカルな追いかけっこが続いていると。

 問題は残り2話でこれをどう収拾させるか。ここまでセカイ系アニメになっちゃうと、『トイ・ストーリー3』のエイリアン並に「デウスエキスマキナ」が必要になってくる。
 これは強引にシナリオを補正し登場人物を救済(あと作者)してしまう「機械仕掛けの神様」のことです。
 ほむらがワルプルギスならば、最終的な救済者になる可能性があるのは、ポジション的に「キュゥべえ」もしくは「まどか」のふたりだ。
 特にキュウべえについては、私はこのアニメの作家のメンタリティそのものだと分析しているので、彼が改心して皆を救済する可能性はちょっとは・・・ある。

 まあ順当にいけば宇宙を凌駕する力がある「まどか」ちゃんなんだけど、ツイッターで知り合った理間さんが仰るに、このアニメの脚本家は救いようのない話を作るのが好きらしいので、やはりまどかではなく、キュゥべえが最終的にみんなの救世主になり、そのキュゥべえをまどかが阻止するというどうしようもない展開にもなるかもしれない。

 どういうことかというと、まどかちゃんって魔法少女になれたらそれで願い事は叶っちゃうんですって言ってたじゃないですか。
 つまり魔女を狩る魔法少女と言うシステムの元凶であるキュゥべえを生み出した張本人こそ、まどかなんじゃないかと。だからキュゥべえもまどかを過剰に意識しているのではないか。何せ生みの親だから。

 もし仮に、こんなひねくれた展開になったとすると、まどかがキュゥべえ(=魔法少女システム)を意図的に生み出したかどうかがポイントになってくるし、ほむらがまどかを助けると、そのまどかがキュゥべえを生み、そのキュゥべえがほむらを魔法少女にし・・・という堂々巡りが完成。う~んさらに複雑になってしまう・・・

 なんにせよ、いつの間にやらファンタジー(もしくはダークメルヘン)からSFになっていた『魔法少女まどか☆マギカ』。
 ただ、こういうのが流行ると「いまやファンタジーとSFはほぼ一緒」とかいう人もいるけど、それは違うと思うんだよなあ・・・
 本来は学校の理科で形成されるべき「科学観」みたいなものが共有されなくなっちゃって、科学的思考(←かなりロジカル)を物語に折り込むことができなくなっちゃった。だからSFはファンタジー化しちゃったっていうのはあると思うけど。
 このアニメの影響で、一昔前のSFのエクスキューズがなんでも「DNA」「突然変異」だったように、これからのSFアニメの苦しい時の言い訳が「エントロピー」とか「エヴェレットの多世界解釈」とかになってもなあ・・・

 最後に一言。やっぱり「さやか」ちゃんは『人魚姫』だったね。下半身魚なんてマジ勘弁してほしいんだよね~

恐竜と怪獣の違いから科学的な復元の意義について

 ここ数日ツイッターにかなりハマっちゃっていますが、そこで知り合った古生物学者「平田正礼」さんとのやり取りが対談の様相を呈してしまったので、ぜひここでも紹介したいと思います。
 この対談はまさに双方意図せずに「自然発生」したのですが、ここまでお互いが噛み合っていて、読み応えのある対談ってなかなかないかと。
 平田さんは自然科学の楽しさや重要性を一般の人にも精力的に伝えようとなさっている方で、私のような素人相手でも1を聞けば本当に2も3も返してくれる気さくな方です。

 あと、実はこの対談(?)ってかなりカットされていて本当は8時間もやっていたんですよ!

 恐竜と怪獣の違いから科学的な復元の意義について


 ちなみに平田さんのサイトでは、日本で古生物学者になるためには学生時代にどのような勉強をすればよいのか?また、古生物学者の仕事の内容とは具体的にどういったものなのか?などについて、自身の経験をもとに分かり易く解説がされています。
 さらに古生物学の読み物コーナーはとっても面白い&ためになるので必読です!

 平田正礼さんのサイト:ぱれおんとろじぃ

文化のプライオリティ

 結局偉そうなこと言っても、私がちまちま描いている漫画や、芸術、文化なんて、インフラがしっかりしてて、みんなの生活が保障されているという前提があってはじめて楽しめるヒマつぶしでしかない。水、食べ物、家、電気、水道、ガス・・・そして心の平穏がなきゃハラハラドキドキの漫画なんて見たくもないよね。
 あまりに平穏だと、人ってちょっとした刺激を求めてジェットコースターに乗ったり、漫画を読んだり、映画を見たりするけど、リアルでこんなことがおきたら無用の産物。むしろムカつく。
 普段テレビの報道番組に出ている文化人コメンテーターが、巨大地震発生以降は頭脳明晰な科学者にとって代わられたのを見ればよく分かる。文化なんてその程度なんだ。

 こういう時、普段から一生懸命研究されている学者さんほど心強いものはない。地震学者なんて「巨大地震は絶対起こります」って言っても、もはやオオカミ少年状態だったけど、この大地震の前日に「報道ステーション」で東京大学の若い女性の助教授が予言はしていたんだよね。三陸沖の巨大地震は。
 とはいえこの規模の災害はリスク管理で収まるものでもない。マグニチュード9はおそらく死ぬまでやってこない一生に一度のクライシスだろうけど。

 だからここはもう専門家に任せるしかない。岡田斗司夫さんが「普段こそ科学を学ぶべきで非常時はプロの言うことを信じればいい。逆だよ」みたいなことを言っていたけど、同感。
 とはいうものの今、原子力発電のメカニズムにすごい注目が集まっている。なんにせよ自分たちの安全で安定した生活が何に支えられているか興味を持つのはいい動きかもしれない。
 私は大雑把にしか地震や原子力発電のメカニズムは知らないし、誤った情報を流さないためにもそこら辺を論じるのは今はやめておこう。理学部じゃないもん。教育学部だもん。

 問題はいつ市民の平穏な暮らしが戻ってくるか。また退屈だから刺激を求めてサブカルチャーを楽しんでくれるようになればいいな。じゃないと私なんて存在価値がないよ。
 なにしろ今手掛けている漫画は、世界中で災害が起こってその対処に当たる危機管理局の話なんだから。ここは「けいおん!」とかの癒し系漫画の出番だよね。
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