うみねこのなく頃に

 このアニメ、後輩の人がすごい好きで、どれどれと見たんですが、ちょっとついていけない(笑)。「劇団ヘロヘロ共和国」の劇並に不条理な展開なんですけど、「スターシップトゥルーパーズ」がアニメになったって考えればいいんですかね?頭とか吹っ飛ぶし。

 しかしなんでこの魔女は「自殺」と「トラップ殺人」は否定するのに「病死」は否定しないのでしょうか…(原作では否定しているのかな?)
 なんか「変なチョウチョの病気に感染かなんかして、頭おかしくなっちゃった人が殺しあって、最後はその病気で病死しっちゃった」って言っちゃえば終わっちゃうような…そんなしょぼいトリックじゃ絶対ないでしょうが。
 
 ラストの魔女が言ったセリフ「この島には貴方しかいませんが、今から私は貴方を殺します」ってのも「私」=病原菌(もしくは「貴方」の臓器?寿命?)と考えれば、いいわけで…
 つまり「私」とは「人間」じゃないと。だから逆に「私は魔女じゃないです。人間で~す」とか言われちゃったら、探偵役のバトラくんは相当困ったと思うけれど…
 
 まあちゃんと観ていたわけじゃないので、原作みっちりやってる人には、肩すくめて「やれやれ」って言われちゃうでしょうけど。
 あとはまあ、量子論の「エヴェレット解釈」なんかを持ってきちゃう可能性もありますよね。観測するまでは「決まっていない」という「ボルンの確率解釈」の一つの解答として有名なあれです。でもそんなオチだったらファンは怒るだろうな…なんとでも言えちゃうから…
 
 でも量子論の難題を拡大解釈して(実はマクロの世界では、観測行為による「波の収縮」は起こらないから)SFではなく、ミステリーに使うとは面白いと思います。

 ちなみに私が一番好きなキャラは関西弁のおじさん。すぐ死んじゃったけど。餅ベーション!

少年漫画の編集者について

 『マンガ学への挑戦』にもふれてありましたが、漫画の編集者って、作家に「こういうの描け!」って強要してきて、作家と編集の対立構造みたいなのがあるってイメージを持っている人が結構いるらしいのですが、おそらく「いしかわじゅん」さんの言うように「全然違う」と思います。

 ジャンプはジャンプっぽい漫画(=バトルものとか)を書かなきゃダメってことはなく、逆に「もっとこんなの描いてよ」って提案して欲しかったくらいだったと思います。
 ただ、描くべき漫画の方向性が定まったら、これをより面白くするために二人で徹底的に意見を出し合うってことはありましたが。
 だから編集者が「ここ、こうした方がいいんじゃない?」ってギャグを考えることもあるし、でもそれがイマイチつまらなかったら(ギャグの好みは仕方が無い)作家も採用しなければいいわけで。逆も然りです。

 よく考えれば編集者が「こういうの描け」って話のアイディアを考えつくなら、漫画家はいらないわけで。けっこう漫画家志望の人って、“漫画”と言うよりも“絵を描くこと”が好きな人が多いらしいですから「ストーリーが思いつかないなら、うちの雑誌に載っているこういう漫画を参考にしたら?」って感じで、打ち合わせ喫茶フロアに置いてある自社雑誌を持ってくるんじゃないですか?
 描く内容を強制してくるなんて聞いたことないですけど…ウ~ン…

 まあ、編集者さんについてはそんな感じで分かるんですけど、私ごときがどうにも分からないのが、連載するか否かを決める編集会議のプレゼンです。あれは最終的に雑誌の売り上げに全責任を持つ、編集長様の独断で決定するらしいのですが、私の漫画は絵がド下手なので「こいつ、ちゃんと絵が描けるんかい?」って言われちゃってダメでした。う~ん、もっともです・・・

 つまりは、担当さんが気に入る漫画ではなく、編集長さん好みの漫画をはなから描けばいいんじゃないか?と随分悩んだことがありました。いい思い出です。

 今日は「ジャンプはジャンプっぽい漫画を強要してくる」って話を聞いたので「そうかな?」と、こんな話を唐突に書いちゃいました。

これぞエンターテイメント!

 昨夜、大団円を迎えたフラッシュアニメ「秘密結社鷹の爪カウントダウン」は本当に構成がうまいなあ、と恐れ入りました。
 この作品は、風刺のきいたギャグやキャラクターのセンスが絶妙で、適当に作っているようで、かなり作り込んでいることがうかがえます。

 最終回では、記念すべき第一話における吉田君が戦闘員に教育をする件や、第一シリーズ最終話の総統の名台詞を引用したり、本作のOP、EDのアーティストもゲスト出演してたりと、ファンには嬉しいであろうサービスが満載。

 「鷹の爪」は第一シリーズでも感じましたが、クライマックスを盛り上げる力は天才的で、絵が適当でも(失礼だろ。でも実は時折見せる画力はすごいと思う)ぐいぐい脚本に引き込まれてしまいます。
 その秘密は、普段は馬鹿馬鹿しいことを徹底的にやっていることによる、熱い展開とのギャップ効果、脚本の構成で王道とされている展開を惜しみもなく緻密に計算して投入しているからだと思います。
 しかし、こういう画風のギャグ作品って最近少なくなったような…

サンガー法について

 今日は六千円もする生物の本を衝動買い…
 
 本当は有機化学の本を買うつもりだったんですけど、ちょっとどの本も文章が私には誤読を誘いそうで、とりあえず「Newton」で大まかなイメージを確認。
 「Newton」って小さい頃なぜか両親が定期購読していて、かれこれ二十年の付き合いなんですけど、昔からカラーイラスト満載でいいですよね。最近はCG使いまくってるし。

 例えば「PCR法」。あれって本の文章によっては「DNAの断片の一部から、その全体のゲノムを作成する技術」ともとりかねないんですけど(お前だけだろ)、そうじゃなくて単純に「DNA断片を、そのまま大量に複製する技術」ってことですよね。それなら全然理解はできるのですが。
 DNA鑑定などは、同じDNAの断片をそれぞれ異なる検査にかけて、その鑑定精度を向上させていくらしいですし。同じDNAの一部でもたくさんあれば、それだけ便利ってことでしょうか。

 確か十年以上前に図書館で借りた本に、バイテク関係が易しく解説されていたものがあったような。そこで知った「ウエスタンブロット法」や「クリーンベンチ」「オートクレーブ」などの生物実験の装置などの知識が、その後、東京理科大学で分子進化学を専攻している学生の方に会った時、オタクトークで盛り上がる役に立つとは…(それだけかい!)

 さて「Newton」ではDNAの塩基配列を調べる方法として「サンガー法」なるものが紹介されていますが、これって各塩基配列の位置関係を、DNA断片の“長さ”によって調べていく方法って解釈でよろしいのでしょうか?
 ちょっと「Newton」の解説文も短すぎるので(これが絵にスペースを取られる「Newton」の限界)、ここは別の専門書で確認しないと。

 しかし有機化学は私にはちょっとついていけません。せいぜい高校レベルがいい所で。あれですら糖を使った代謝のATP生産ラインは、自動車製造並に複雑すぎました。
 有機化学の難しい点は、まるでパズルゲーム「ぷよぷよ」の各連鎖に、それぞれ名前がついているがごとく、覚える語句が膨大で暗記が困難な点です。
 しかも、それは「えい」とか「ファイヤー」とか「青ぷよ」とか「緑ぷよ」なんて簡単な名前じゃなく「シトクロームオキシターゼ」とか「α―ケトグルタル酸」とか「NADH」とか(もはや英語)「GDP」(やめて~社会と混じる!)とか、なんとも殺伐とした語感のものばかり。
 世の中って本当にどんなものでも名前がついてるんですね。

 そういえば、自分で作った「中学理科」と「歴史」の学習プリントが入ったファイルを、この前塾に、忘れて置いて行っていたらしくて、それを講師の方が読んだらしく「おもしろかった」と一言。
 その方は専門が英語(=私は中学生レベルもアウト)なんですけど、門外漢の人にも面白く読める教材を目指して作っただけにうれしかったです。
 これは「角竜の脚の関節がどうの」とオタク的なことをやってる場合じゃありませんね。これからは、もっと社会に受け入れられる活動をしなければ。そうですよ、論文を進めないと。
 美術教育と全然関係ないですよね「サンガー法」って。考えた人マジですごいですけど。

BBS復活

 dario氏がBBSを改造してくれました。ご迷惑をおかけしました。

 話全然違いますけど「ビートたけしのTVタックル」、討論後のビートたけしさんと大竹まことさんの「喫煙コーナー」っぽいお喋りの時間が、久し振りに復活しましたね。懐かしすぎます。
 これからも度々くだらないお喋りをしてほしいものです。
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