天井裏に忍び込むカイト
天井の板の隙間を開ける。
41階へのエレベーターが見える。
カイト「41階以降に行くには、あの関係者専用エレベーターを使わなければいけないわけか。」
酔った柴田を担いだ丹羽がよろめきながらエレベーターに近づいてくる。
柴田「う~秀吉の野郎最近生意気なんだよ~」
丹羽「あ、44階お願い。総務部長の丹羽です。」
屈強な黒人警備員「失礼ですがIDカードと顔を確認させてください。」
丹羽「はいはい。早くね。すごい重いのよ・・・」
カイト「エレベーターの前の警備員が利用者の顔を逐一確認・・・
幹部クラスにも徹底してる・・・
ここから侵入するのは無理そうだな…
こういう時は・・・」
通気ダクト。ダクトには幾重にも金網が取り付けられており、鋼鉄のファンがダクトをふさいでいる。
カイト「ここも、無理そうだな・・・残るは・・・」
百地からのしおりを開く。
カイト「火事が起きた時などに使う非常階段や脱出通路か…信長の住居は最上階だから、必ず付いているはずだけど…」
翌朝。ホテルのラウンジ
食事をとる薬剤師の振りをしたカイトに、モーニングコーヒーを注ぐウェイトレスの翼。
翼「その手の非常階段は一つもないみたいです。」
カイト「どこでそれを?」
翼「接客相手の織田の兵士がいろいろ話をしてくれるんです。
他にも…47階には南蛮貿易博物館、48階には私設動物園、49階には統合参謀本部があるみたいですね。」
カイト「さすがプロのくのいちだね・・・俺は全然ダメだった」
客「お~い!コーヒー!」
カイト「よんでるよ。」
翼のポットに薬を入れるカイト。
「た、ただいま・・・」
新聞をしまってラウンジを出るカイト。
テーブルには偉そうな客が座っている。
信雄「さっきから呼んでるのにひどいじゃないか!」
翼「申し訳ございません・・・」
信雄「きみねえ、ぼくのパパが誰だか知ってるの?あの織田信長だよ?
こんな失態ぼくが告げ口したら島流しじゃ済まないよ?」
翼「すいません・・・(こんな息子がいるんだ・・・)」
信雄「砂糖とミルクたっぷりね!」
翼「・・・ど、どうぞ・・・」
「ウープス!墨汁みたいなまずいコーヒーだぜ!
ぼくはペントハウスに戻るからあとで領収書持ってきな、あばよ姉ちゃん!」
「・・・・・・なんだったんだろうあの人・・・」
数時間後――
部屋でのたうちまわる信雄「いたいよ~!!おおおお腹いたい~!!」
ラウンジを走り回るホテル従業員「お客様の中に医者はいらっしゃいますか~!?」
カイト「なにかあったんですか?」
従業員「ああ、あなた薬売りでしたね!
46階ペントハウスの北畠信雄様が急な腹痛を!申し訳ありませんが診ていただけませんか?」
カイト「・・・喜んで。」
関係者専用エレベーター
黒人警備員「特例で部外者にこのエレベーターを46階まで動かすが、腹痛で苦しむ信雄様にさらに毒を盛るとか、おかしな真似はするなよ。」
カイト「・・・するわけないでしょ・・・ええと・・・やってほしいの?」
警備員「・・・入れ。」
動き出すエレベーター。
カイト「警備員もここから上は入れないようにしたのは盲点だったな…
翼さんが言うには作戦室は48階だったな・・・」
翼「49階ですよ。」
カイト「翼さん・・・!」
翼「お前も信雄さんのところまで謝りに行けって。
・・・カイトさんの仕業ですよね?」
カイト「・・・ぼくは翼さんのお父さんのメモ通りに動いてるだけだよ・・・
ええと・・・ここからいよいよ敵陣の中枢だから、もう一度お父さんが作ってくれたしおりを・・・」
「カイトさん・・・それに頼りすぎるのは危険です。」
「でもここまでうまくいったよ・・・」
真剣な表情になる翼。
「ここからは自分で瞬時に判断しないと手遅れになるかも・・・」
「翼さん・・・」
「カイトさん。頼みがあります・・・」
「え?」
「もし私が敵に捕まったら、その時は自分の安全を第一に、私は見捨てて逃げてください。」
「そんなこと・・・」
「約束してください。
私はなんかすっごい嫌な予感がするんです・・・」
「え・・・」
「カイトさんに送った手紙・・・」
「ああ、助けてって書いてあった・・・」
「私はそんなことは書いてません」
「え・・・?」
「私たちはなにか大きな存在に操られているような・・・」
エレベーターが開く。46階。
信雄のペントハウス。
信雄の付き人「待っていたぞ!はやく信雄様に薬を!」
カイト「は、はい。」
薬を渡す。
信雄「いて~よ!はやくしろ~!」
付き人「どうぞ。」
薬を飲む信雄。
付き人「どうですか具合は?」
信雄「うん・・・なんか痛みはおさまってきた気がする・・・」
付き人「もう用はない、退室してくれ」
あっという間に家来たちを刀で殴り倒す翼。
信雄「なあああああ!
あんたさっきのウエイトレス・・・!!」
翼「騙してごめんなさい・・・本業はこっちなんです」
「忍び・・・!!つ~かさっき何飲ませた~!毒か~!?」
カイト「統合参謀本部への行き方を教えてくれたら、解毒剤をやるよ。」
信雄「んなとこ行って何する気だ・・・!」
カイト「織田信長と話をつける。」
信雄「馬鹿言ってんじゃねえよ。
今や経団連の会長である僕のパパがおまえらみたいな薄ぎたねえ忍びと対等な交渉に応じると思うか?」
カイト「なんだって?」
「お前らはビジネスパートナーだと勘違いしているのかもしれないがね、身分をわきまえたほうがいいぞ、誰が好き好んでお前らなんかと関係を持つかい!」
翼「だから滅ぼすの?忍者との関係が表沙汰になる前に・・・?」
笑う信雄「そうかもね」
カイト「・・・・・・。」
「ところで早く道案内をしないと毒で体が爆発するよ。」
信雄「え!?爆発するの!?」
翼「はい。あと1分後に。あ、すいません30秒後です。」
ベッドから飛び起き、「信長の野望」のポスターを動かして壁のスイッチを入れる信雄。隠し通路が開く。
「こここここ・・・ここが入口!!」
翼「対等に交渉してくれましたね・・・」
信雄「ささささあ早く解毒剤よこせ!」
カイト「そんなのないよ。」
信雄「げえええ!?」
カイト「心配するな。さっき飲ませたのは睡眠薬だよ。」
信雄「・・・・・・へ?」
倒れる信雄。
『風と翼:REVIVE』脚本⑤
2018-06-25 21:20:53 (7 years ago)
ようこそ安土城への看板。
検問所。
薬売りの振りをしたカイト。
「富山製薬の最新置き薬を販売に。」
警備員「それを証明できるものは?」
許可証を見せるカイト。
警備員「うむ。FDAから許可が下りている。確かに本物だ。」
第一ゲートを通過するカイト。
(回想シーン)
百地「これをみてくれ。」
安土城の見取り図を広げる。
「実は安土城は1階から40階までは一般公開されている。
だからさほど潜入するのは難しくない。
問題は41階から信長邸のある50階。
この10フロアは警備体制が半端じゃない。」
カイト「ここにはなにが?」
「さあね。しかし想像はつく。
機密情報の書庫や軍資金の金庫、武器庫に作戦本部、信長の親族や人質たちの住居…しかしどんな警備システムか全く分かっていない以上、くれぐれもひとりで無茶はしないことだ。たとえ翼の為でもな。」
カイト「え・・・」
「顔に書いてあるよ。
潜入に必要なものはこちらで手配する。
忍者の一番大切なこと・・・それは引き際をわきまえることだ。
死ぬなよ。」
安土城1~35階のホテル。
フロントに軍人たちが集まっている。
チェックインするカイト「なんかものものしいですね。」
支配人「はい。
なにぶん戦支度の最中ですので…」
「戦支度・・・?」
「なんでも伊賀で大きな戦争が始まるみたいですよ。
わがアヅチグランドホテルは織田家の武将も多く利用します。
戦いに疲れたお客様に最大限のサービスを提供することが我々の仕事です。」
カイト「ならばこの薬がたくさん売れるってわけか。」
支配人「お部屋は35階の3543です
こちらの従業員が案内しますので。」
カイト「よろしく。」
メイドの翼「はい・・・」
部屋までの廊下
カイト「・・・って翼さん、何やってるの!?」
翼「私もお供します。手助けが必要でしょうから。」
カイト「・・・じゃ、じゃあラウンジで落ち合おう。」
翼「御意。」
3543号室
白衣を脱ぎすて室内を調べるカイト。
タクティカルベストの忍具を確認し天井裏に忍び込む。
見取り図を広げるカイト。
廊下をひきかえす翼
廊下を二人の風呂上がりの男が歩いてくる。
サラリーマン風の男「いや~いい風呂だった~」
軍人風の男「やっぱりフルーツ牛乳は瓶に限るな」
翼に気付くサラリーマン「あれ君可愛いじゃん。下のスナックで一杯やらない?」
翼「・・・私ただの雑役女中なんで、すいません。」
サラリーマン「固いこと言わずにいいじゃない。君にベッドメイクなんてもったいないよ。」
軍人「おいおい。若い娘さんを困らせるなよ。最近おやじくさいぞお前・・・」
サラリーマン「ほっといてくださいよ。」
翼「はあ・・・」
スナック「お市」
カラオケを熱唱する酔っぱらい武将「に~んげえ~ん50年~♪下天のうちを~・・・」
ビールを注ぐ翼「ささ、どうぞ。(何やってんだろわたし・・・)」
サラリーマン「ありがとう。
いや~君みたいな奇麗な子に接待されると毎日の出張の疲れも吹っ飛ぶねえ。
君も一杯どうだい。」
翼「ははは・・・まだ未成年なんで勘弁してください。」
リーマン「真面目だね~」
翼「みなさんずいぶんお疲れみたいですね…」
リーマン「そうでもないよ。この人なんて筋肉堅すぎて矢刺さっても気づかないんだから。あ、脳が足りないだけですか。」
軍人「お前はすぐそうやって俺をネタにしておなごの人気をとるな。
・・・いや部下の命を預かる以上油断はできんからな。卑怯な手を次々繰り出してくる伊賀のことじゃ。きっと今も何か企んでいるにちがいないだろう。準備は万端にせねば・・・」
翼「な、なるほど。卑怯ですか…(あんたたちがやらせておいて・・・)」
リーマン「何か言った?」
翼「い、いえ・・・」
動揺して水割りを飲む翼。
カラオケを歌い終わった酔っぱらいに声をかけるサラリーマン。
リーマン「よっ会長!!」
翼(水割り吐きだす)「会長って・・・織田信長!?」
信長「やっぱり、カラオケは“あつもり”に限るね・・・」
「いよっ!日本一!」
信長「ん?この子は??」
ドキ!
柴田「ああ、丹羽が廊下でナンパして連れてきちゃったんですよ・・・」
織田「・・・キミも懲りないねえ・・・」
丹羽「まあまあ・・・」
織田「うちの部下が迷惑かけましたね・・・これうちの各店舗共通で使える商品券。よかったらどうぞ。」
商品券のケースを渡す織田。
翼「ど、どうも・・・そ、それでは私メイドの仕事があるのでここで…」
柴田「悪かったな。」
翼「し、失礼いたします!」
スナックをそそくさと出ていく翼。
メガネを指で戻す丹羽「・・・やはり偵察者みたいですね。」
柴田「お前すごいな。この城の全女性従業員の顔知ってるのかよ。」
丹羽「とっちめますか?」
ワインを飲む信長「まだ、伊賀のスパイと決まったわけじゃないよ。
まあしばらくは様子を見ましょ。」
検問所。
薬売りの振りをしたカイト。
「富山製薬の最新置き薬を販売に。」
警備員「それを証明できるものは?」
許可証を見せるカイト。
警備員「うむ。FDAから許可が下りている。確かに本物だ。」
第一ゲートを通過するカイト。
(回想シーン)
百地「これをみてくれ。」
安土城の見取り図を広げる。
「実は安土城は1階から40階までは一般公開されている。
だからさほど潜入するのは難しくない。
問題は41階から信長邸のある50階。
この10フロアは警備体制が半端じゃない。」
カイト「ここにはなにが?」
「さあね。しかし想像はつく。
機密情報の書庫や軍資金の金庫、武器庫に作戦本部、信長の親族や人質たちの住居…しかしどんな警備システムか全く分かっていない以上、くれぐれもひとりで無茶はしないことだ。たとえ翼の為でもな。」
カイト「え・・・」
「顔に書いてあるよ。
潜入に必要なものはこちらで手配する。
忍者の一番大切なこと・・・それは引き際をわきまえることだ。
死ぬなよ。」
安土城1~35階のホテル。
フロントに軍人たちが集まっている。
チェックインするカイト「なんかものものしいですね。」
支配人「はい。
なにぶん戦支度の最中ですので…」
「戦支度・・・?」
「なんでも伊賀で大きな戦争が始まるみたいですよ。
わがアヅチグランドホテルは織田家の武将も多く利用します。
戦いに疲れたお客様に最大限のサービスを提供することが我々の仕事です。」
カイト「ならばこの薬がたくさん売れるってわけか。」
支配人「お部屋は35階の3543です
こちらの従業員が案内しますので。」
カイト「よろしく。」
メイドの翼「はい・・・」
部屋までの廊下
カイト「・・・って翼さん、何やってるの!?」
翼「私もお供します。手助けが必要でしょうから。」
カイト「・・・じゃ、じゃあラウンジで落ち合おう。」
翼「御意。」
3543号室
白衣を脱ぎすて室内を調べるカイト。
タクティカルベストの忍具を確認し天井裏に忍び込む。
見取り図を広げるカイト。
廊下をひきかえす翼
廊下を二人の風呂上がりの男が歩いてくる。
サラリーマン風の男「いや~いい風呂だった~」
軍人風の男「やっぱりフルーツ牛乳は瓶に限るな」
翼に気付くサラリーマン「あれ君可愛いじゃん。下のスナックで一杯やらない?」
翼「・・・私ただの雑役女中なんで、すいません。」
サラリーマン「固いこと言わずにいいじゃない。君にベッドメイクなんてもったいないよ。」
軍人「おいおい。若い娘さんを困らせるなよ。最近おやじくさいぞお前・・・」
サラリーマン「ほっといてくださいよ。」
翼「はあ・・・」
スナック「お市」
カラオケを熱唱する酔っぱらい武将「に~んげえ~ん50年~♪下天のうちを~・・・」
ビールを注ぐ翼「ささ、どうぞ。(何やってんだろわたし・・・)」
サラリーマン「ありがとう。
いや~君みたいな奇麗な子に接待されると毎日の出張の疲れも吹っ飛ぶねえ。
君も一杯どうだい。」
翼「ははは・・・まだ未成年なんで勘弁してください。」
リーマン「真面目だね~」
翼「みなさんずいぶんお疲れみたいですね…」
リーマン「そうでもないよ。この人なんて筋肉堅すぎて矢刺さっても気づかないんだから。あ、脳が足りないだけですか。」
軍人「お前はすぐそうやって俺をネタにしておなごの人気をとるな。
・・・いや部下の命を預かる以上油断はできんからな。卑怯な手を次々繰り出してくる伊賀のことじゃ。きっと今も何か企んでいるにちがいないだろう。準備は万端にせねば・・・」
翼「な、なるほど。卑怯ですか…(あんたたちがやらせておいて・・・)」
リーマン「何か言った?」
翼「い、いえ・・・」
動揺して水割りを飲む翼。
カラオケを歌い終わった酔っぱらいに声をかけるサラリーマン。
リーマン「よっ会長!!」
翼(水割り吐きだす)「会長って・・・織田信長!?」
信長「やっぱり、カラオケは“あつもり”に限るね・・・」
「いよっ!日本一!」
信長「ん?この子は??」
ドキ!
柴田「ああ、丹羽が廊下でナンパして連れてきちゃったんですよ・・・」
織田「・・・キミも懲りないねえ・・・」
丹羽「まあまあ・・・」
織田「うちの部下が迷惑かけましたね・・・これうちの各店舗共通で使える商品券。よかったらどうぞ。」
商品券のケースを渡す織田。
翼「ど、どうも・・・そ、それでは私メイドの仕事があるのでここで…」
柴田「悪かったな。」
翼「し、失礼いたします!」
スナックをそそくさと出ていく翼。
メガネを指で戻す丹羽「・・・やはり偵察者みたいですね。」
柴田「お前すごいな。この城の全女性従業員の顔知ってるのかよ。」
丹羽「とっちめますか?」
ワインを飲む信長「まだ、伊賀のスパイと決まったわけじゃないよ。
まあしばらくは様子を見ましょ。」
『風と翼:REVIVE』脚本④
2018-06-25 21:16:39 (7 years ago)
伊賀エージェンシーの基地の通路を歩く3人。
脇にはこれまでの伊賀忍者の業績が飾られている。
百地が総理大臣と握手している写真を見て驚くカイト。
「うお、足利義昭総理大臣だ!」
百地「郵政解散の時、票の推移をシミュレーションしてね・・・
まあ、今風に言えばシンクタンクってところかな」
カイト「破壊工作とか要人の暗殺とかしてないんですか?」
「それは時代劇の話だよ、カイト君。うちはあくまでも合法的だ。
この前の望月村の強引な地上げは、あの長門とかいう愚かな社員の独断で行ったものだ。
大変申し訳なく思っている。一億の賠償金で村側には許してもらった。」
「はあ・・・」
翼の方を向くカイト。
(優しそうなお父さんじゃないか)
翼「・・・・・・。」
扉を開ける百地「どうぞ」
社長室――
百地「君のことは娘から聞いている・・・優秀な忍者だと・・・」
カイト「いや、ただの高校生ですけど・・・」
百地「表向きはね。
それでだ・・・君のその実力を見込んで頼みたいことがある・・・」
翼「お父さん!カイトさんは巻き込まないでって言ったよね!!」
「協力するしないは君が決めていいから、とりあえず話だけ聞いてもらえるかな?」
「父の常套手段です。聞かないでいいです、カイトさん」
「ええ・・・いいですけど・・・」
「カイトさん・・・」
「気になるじゃん・・・」
「素直ないい若者じゃないか。お前の婚約者だった長門くんより・・・」
「お父さん・・・!」
「そうだったの!?」
百地「実は・・・我々忍者は最大の危機に陥っている・・・」
カイト「危機?」
「名古屋の尾張財団を知っているかね?」
「ああ、自動車とか作ってる会社ですよね」
「表向きは。裏では日本の政財界を操っている巨大シンジケートだ。
何を隠そう、この前の望月村の地上げを我社に依頼したのがこの尾張財団でね。」
「なんでまた・・・」
「理由や目的は聞いていない。我々はただ依頼主の言われたことをするだけ。
そして、ご存知のとおり君たちの活躍で地上げは失敗に終わった・・・」
引き出しを開ける。
「すると尾張財団からこの手紙が届いた・・・」
カイトに差し出す。
「無能な伊賀忍者には用はない。
お前たちの持っている自社株をすべて手放せ・・・」
カイト「どういうこと?」
「我が社を乗っ取るつもりなのさ・・・そして従わなかったら・・・」
「お前の娘に危害が及ぶ・・・」
「だから、翼さんを呼び寄せたんだ・・・!」
「そのとおり」
カイト「で、会社はあげちゃうんですか?」
「まさか・・・我社は創業当初から独立を保ってきた・・・だからこそ今まで高い信頼を得てきたわけで・・・」
翼「こんな薄汚い会社、捨てちゃえばいいんですよ。」
百地「娘はこう言ってるんだがね・・・はは
そうもいかない。私にはこの会社で働く社員とその家族の命を守る義務がある」
カイト「命・・・?」
「この会社はただの会社ではない。
それこそ国家を転覆できるほどの重大な機密情報が国会図書館並みにある・・・
その情報を知った我々を尾張財団が生かしておくとは思えない・・・
さらに、伊賀に向けて兵を集めているという情報も入った。
つまり、我々はあの男と戦うしかないのだ」
「あの男・・・」
「織田信長だよ」
立ち上がってカイトに頭を下げる百地。
「君を伝説の忍者と見込んで頼む。
織田信長が支配する近江の安土城に潜入し、敵の情報を探ってきてほしい・・・!」
「オレがですか!?」
「このとおりだ。」
「カイトさんには関係ない話です、聞かなかったことにしてください」
「すぐに決断しなくてもいい。
まあ、せっかく来たんだ。ゆっくりしていってください。」
翼の自室――
翼「どうぞ」
カイト「・・・女の子の部屋って入るの初めて・・・」
「ごめんなさい、ちょっと散らかってまして・・・」
「すごい数のぬいぐるみだね・・・翼さんもこういうのが好きなんだね」
「わ、わたしじゃなくて・・・父がたくさん買ってきちゃうんです」
「・・・いいお父さんなんだね・・・」
翼と百地の写った写真を見るカイト。
「・・・まるで親子というより恋人みたい。」
「・・・・・・。」
腕をまくる翼。
「・・・あの人の命令で私はこのケガを負いました・・・」
「あ・・・」
「カイトさん。
伊賀忍者の言うことは絶対信じちゃダメです。」
「・・・・君の言うことでも?」
「・・・・・。」
「はい。私の言うことでも・・・」
社長室――
百地「・・・いるんだろ?」
姿を現す千代女「何を考えているの?」
「式神・・・まったく衰えてないじゃないか・・・」
「はぐらかさないでちょうだい。
部外者のカイト君を使えば、万が一織田側に捕まってもリスクがないとか、そんなこと考えているんでしょ・・・」
「我社が危機なのは事実でね・・・
株価は確実に下がるから顧客に手放させたほうがいいぞ・・・」
「汚い男・・・」
社長室の扉を開くカイト。
百地「カイト君・・・」
カイト「手はずを教えてください。」
脇にはこれまでの伊賀忍者の業績が飾られている。
百地が総理大臣と握手している写真を見て驚くカイト。
「うお、足利義昭総理大臣だ!」
百地「郵政解散の時、票の推移をシミュレーションしてね・・・
まあ、今風に言えばシンクタンクってところかな」
カイト「破壊工作とか要人の暗殺とかしてないんですか?」
「それは時代劇の話だよ、カイト君。うちはあくまでも合法的だ。
この前の望月村の強引な地上げは、あの長門とかいう愚かな社員の独断で行ったものだ。
大変申し訳なく思っている。一億の賠償金で村側には許してもらった。」
「はあ・・・」
翼の方を向くカイト。
(優しそうなお父さんじゃないか)
翼「・・・・・・。」
扉を開ける百地「どうぞ」
社長室――
百地「君のことは娘から聞いている・・・優秀な忍者だと・・・」
カイト「いや、ただの高校生ですけど・・・」
百地「表向きはね。
それでだ・・・君のその実力を見込んで頼みたいことがある・・・」
翼「お父さん!カイトさんは巻き込まないでって言ったよね!!」
「協力するしないは君が決めていいから、とりあえず話だけ聞いてもらえるかな?」
「父の常套手段です。聞かないでいいです、カイトさん」
「ええ・・・いいですけど・・・」
「カイトさん・・・」
「気になるじゃん・・・」
「素直ないい若者じゃないか。お前の婚約者だった長門くんより・・・」
「お父さん・・・!」
「そうだったの!?」
百地「実は・・・我々忍者は最大の危機に陥っている・・・」
カイト「危機?」
「名古屋の尾張財団を知っているかね?」
「ああ、自動車とか作ってる会社ですよね」
「表向きは。裏では日本の政財界を操っている巨大シンジケートだ。
何を隠そう、この前の望月村の地上げを我社に依頼したのがこの尾張財団でね。」
「なんでまた・・・」
「理由や目的は聞いていない。我々はただ依頼主の言われたことをするだけ。
そして、ご存知のとおり君たちの活躍で地上げは失敗に終わった・・・」
引き出しを開ける。
「すると尾張財団からこの手紙が届いた・・・」
カイトに差し出す。
「無能な伊賀忍者には用はない。
お前たちの持っている自社株をすべて手放せ・・・」
カイト「どういうこと?」
「我が社を乗っ取るつもりなのさ・・・そして従わなかったら・・・」
「お前の娘に危害が及ぶ・・・」
「だから、翼さんを呼び寄せたんだ・・・!」
「そのとおり」
カイト「で、会社はあげちゃうんですか?」
「まさか・・・我社は創業当初から独立を保ってきた・・・だからこそ今まで高い信頼を得てきたわけで・・・」
翼「こんな薄汚い会社、捨てちゃえばいいんですよ。」
百地「娘はこう言ってるんだがね・・・はは
そうもいかない。私にはこの会社で働く社員とその家族の命を守る義務がある」
カイト「命・・・?」
「この会社はただの会社ではない。
それこそ国家を転覆できるほどの重大な機密情報が国会図書館並みにある・・・
その情報を知った我々を尾張財団が生かしておくとは思えない・・・
さらに、伊賀に向けて兵を集めているという情報も入った。
つまり、我々はあの男と戦うしかないのだ」
「あの男・・・」
「織田信長だよ」
立ち上がってカイトに頭を下げる百地。
「君を伝説の忍者と見込んで頼む。
織田信長が支配する近江の安土城に潜入し、敵の情報を探ってきてほしい・・・!」
「オレがですか!?」
「このとおりだ。」
「カイトさんには関係ない話です、聞かなかったことにしてください」
「すぐに決断しなくてもいい。
まあ、せっかく来たんだ。ゆっくりしていってください。」
翼の自室――
翼「どうぞ」
カイト「・・・女の子の部屋って入るの初めて・・・」
「ごめんなさい、ちょっと散らかってまして・・・」
「すごい数のぬいぐるみだね・・・翼さんもこういうのが好きなんだね」
「わ、わたしじゃなくて・・・父がたくさん買ってきちゃうんです」
「・・・いいお父さんなんだね・・・」
翼と百地の写った写真を見るカイト。
「・・・まるで親子というより恋人みたい。」
「・・・・・・。」
腕をまくる翼。
「・・・あの人の命令で私はこのケガを負いました・・・」
「あ・・・」
「カイトさん。
伊賀忍者の言うことは絶対信じちゃダメです。」
「・・・・君の言うことでも?」
「・・・・・。」
「はい。私の言うことでも・・・」
社長室――
百地「・・・いるんだろ?」
姿を現す千代女「何を考えているの?」
「式神・・・まったく衰えてないじゃないか・・・」
「はぐらかさないでちょうだい。
部外者のカイト君を使えば、万が一織田側に捕まってもリスクがないとか、そんなこと考えているんでしょ・・・」
「我社が危機なのは事実でね・・・
株価は確実に下がるから顧客に手放させたほうがいいぞ・・・」
「汚い男・・・」
社長室の扉を開くカイト。
百地「カイト君・・・」
カイト「手はずを教えてください。」
『風と翼:REVIVE』脚本③
2018-06-25 21:11:43 (7 years ago)
バス停――
金吾「本当に伊賀の国に行くのか?」
カイト「翼さんを助け出さないと・・・」
金吾「そうか・・・道中気をつけるんじゃぞ。」
「え?じいさんは助けに行かないの?」
「わしはここに留まりこの村を守る義務がある・・・」
千代女「なんの役にもたってないじゃない。はは~ん怖いんでしょ」
「わしがじきじきに出陣する相手でもないと言っとるんじゃ」
ため息をつく千代女「いいわ、私がついてってあげる。」
「千代女さんが?」
「あのおじいちゃんよりは役に立つから」
「ふん、勝手にしろ」
携帯電話を取り出す千代女。
「伊賀の国へはコミュニティバスが出てないからタクシー呼ぶね」
「いいんですか?」
「これでもヘッジファンドで稼いでるから。」
「西洋かぶれが・・・」
村の喫茶店からその様子を見るサラリーマン風の男。
「金吾は村を出ませんでした、どうします??」
電話の相手「前回の失敗は彼らを見くびったことによるものだよ。」
「了解しました。待機します。」
「いや~しかしご主人、このご飯おいしいですね~」
「日本一美味しいでしょ。甲賀米コシヒカリだよ」
「実はワタクシ商社をやってまして・・・ここのお米を買い付けてもいいですか?」
「本当かい」
「ええ、とりあえず500トンほどJAの二倍の金額で買取りましょう」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!名刺もらっていい??」
「丹羽と申します――」
タクシーの車中――
千代女「いや~青春って感じだよね」
カイト「え?」
「好きな女の子のために一途に行動できるって」
「そ、そういうわけじゃ・・・」
「私にもそういう時代あったな・・・その翼ちゃんていうのはどんな子なの?」
「・・・。自分のことを自分以上に買ってくれている、そんな子です」
「あら、そんな子は大切にしなきゃダメよ・・・
大人になってからの恋は損得勘定になっていけないわ・・・
まるでナスダックの先物取引のようにね」
「あの・・・ありがとうございます。」
「ん?」
「ついて来てくれて・・・
伊賀の忍者には殺されかけたことがあって、正直怖かったんです・・・」
「ごめんね、うちのお父さんのせいで・・・
今回はだいじょうぶ、私もこれでも忍者の末裔だから・・・」
財布から御札のようなものを取り出す千代女。
タクシーが止まる
「さて・・・ついたわ」
伊賀エージェンシー本部基地――
軍事境界線のような防壁と監視カメラ、見張り台がある。
カイト「ここって本当に日本・・・」
「治外法権ってところかな・・・闇に葬りたい機密情報が日本中から集まっているから。
あの看板は殺傷武器の使用が認められているって意味ね」
USE OF DEADLY FORCE AUTHORIZED
「ど、どうすれば・・・」
?「は~はは!ようこそ我が砦へ!」
警報が鳴ってゲートが開く。
カイト「!!」
千代女「知り合い?」
長門に指を指すカイト「あ、あいつに殺されかけたんですよ!!」
長門「前回の戦いは引き分けたが・・・今度は私が勝つ・・・!」
カイト「嘘つけ、明らかに負けてただろ!」
「卑怯にも3対1で一度に襲いかかってきてな・・・
なので、今度は集団でやってきました」
武装した伊賀忍者が集まってくる。
「相変わらず最低だコイツ!」
「私の獲物は、その小僧だけだ・・・ご婦人は下がっててもらおう」
「下がってください、千代女さん・・・!」
「減俸、停職処分の借りは返させてもらうぞ小僧!」
「俺に言われても・・・」
「一斉射撃用意~!」
「え・・・マジで!?高校生相手にそこまでやる?」
「撃て~~!」
機関銃を乱射する忍者部隊
「式神結界!!」
千代女がその刹那バリアを張る。
銃弾が跳ね返って機関銃を破壊していく。
長門「なんだと!?」
千代女「今よカイト君!」
カイト「野球をなめんな~~!!」
石のつぶてをバットでノックするカイト。
長門の顔面を直撃する。「ぎゃっ!」
忍者たち「隊長!!」
「そこまで!」
その声で忍者たちが攻撃態勢を解く。
「なるほど・・・わが娘が一目置いただけある・・・」
カイト「え?」
百地「風間カイトくんだね?私は伊賀エージェンシー社主、百地丹波」
「もしかして・・・」
「翼の父だ」
長門「おのれ、勝負は終わってないぞ、貴様ら・・・!」
「もういい、長門くん。」
「しかし社長・・・!」
「キミはクビだ。そこのモブのキミ。」
モブ「わたくしですか?」
「明日から隊長をやりなさい。」
モブ「よっしゃ~!」
カイト「・・・・・・。」
カイト「そ、そういえば翼さんは・・・!!!?」
百地「ああ・・・」
カイト「無事なんですか!?」
フランス人形のようなフリフリの服を着た翼が駆け寄ってくる。
「カイトさん!」
「翼さん!!」
カイトに抱きつく翼
「なんでここに・・・!?」
「いきなりいなくなっちゃったから・・・心配でさ・・・
それに手紙に助けてって・・・」
「え?助けて・・・?」
咳払いをする百地。
離れる二人。
「それで私のために、たった一人でこんな危険なところに・・・」
「いや・・・望月のじいさんの娘さんが連れてってくれて・・・
すごかったんだよ・・・まるで魔法使いで・・・!」
「どこですか?」
「あれ??いない・・・」
百地「まあ、こんなところで立ち話もなんだ。ようこそ伊賀の国へ」
金吾「本当に伊賀の国に行くのか?」
カイト「翼さんを助け出さないと・・・」
金吾「そうか・・・道中気をつけるんじゃぞ。」
「え?じいさんは助けに行かないの?」
「わしはここに留まりこの村を守る義務がある・・・」
千代女「なんの役にもたってないじゃない。はは~ん怖いんでしょ」
「わしがじきじきに出陣する相手でもないと言っとるんじゃ」
ため息をつく千代女「いいわ、私がついてってあげる。」
「千代女さんが?」
「あのおじいちゃんよりは役に立つから」
「ふん、勝手にしろ」
携帯電話を取り出す千代女。
「伊賀の国へはコミュニティバスが出てないからタクシー呼ぶね」
「いいんですか?」
「これでもヘッジファンドで稼いでるから。」
「西洋かぶれが・・・」
村の喫茶店からその様子を見るサラリーマン風の男。
「金吾は村を出ませんでした、どうします??」
電話の相手「前回の失敗は彼らを見くびったことによるものだよ。」
「了解しました。待機します。」
「いや~しかしご主人、このご飯おいしいですね~」
「日本一美味しいでしょ。甲賀米コシヒカリだよ」
「実はワタクシ商社をやってまして・・・ここのお米を買い付けてもいいですか?」
「本当かい」
「ええ、とりあえず500トンほどJAの二倍の金額で買取りましょう」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!名刺もらっていい??」
「丹羽と申します――」
タクシーの車中――
千代女「いや~青春って感じだよね」
カイト「え?」
「好きな女の子のために一途に行動できるって」
「そ、そういうわけじゃ・・・」
「私にもそういう時代あったな・・・その翼ちゃんていうのはどんな子なの?」
「・・・。自分のことを自分以上に買ってくれている、そんな子です」
「あら、そんな子は大切にしなきゃダメよ・・・
大人になってからの恋は損得勘定になっていけないわ・・・
まるでナスダックの先物取引のようにね」
「あの・・・ありがとうございます。」
「ん?」
「ついて来てくれて・・・
伊賀の忍者には殺されかけたことがあって、正直怖かったんです・・・」
「ごめんね、うちのお父さんのせいで・・・
今回はだいじょうぶ、私もこれでも忍者の末裔だから・・・」
財布から御札のようなものを取り出す千代女。
タクシーが止まる
「さて・・・ついたわ」
伊賀エージェンシー本部基地――
軍事境界線のような防壁と監視カメラ、見張り台がある。
カイト「ここって本当に日本・・・」
「治外法権ってところかな・・・闇に葬りたい機密情報が日本中から集まっているから。
あの看板は殺傷武器の使用が認められているって意味ね」
USE OF DEADLY FORCE AUTHORIZED
「ど、どうすれば・・・」
?「は~はは!ようこそ我が砦へ!」
警報が鳴ってゲートが開く。
カイト「!!」
千代女「知り合い?」
長門に指を指すカイト「あ、あいつに殺されかけたんですよ!!」
長門「前回の戦いは引き分けたが・・・今度は私が勝つ・・・!」
カイト「嘘つけ、明らかに負けてただろ!」
「卑怯にも3対1で一度に襲いかかってきてな・・・
なので、今度は集団でやってきました」
武装した伊賀忍者が集まってくる。
「相変わらず最低だコイツ!」
「私の獲物は、その小僧だけだ・・・ご婦人は下がっててもらおう」
「下がってください、千代女さん・・・!」
「減俸、停職処分の借りは返させてもらうぞ小僧!」
「俺に言われても・・・」
「一斉射撃用意~!」
「え・・・マジで!?高校生相手にそこまでやる?」
「撃て~~!」
機関銃を乱射する忍者部隊
「式神結界!!」
千代女がその刹那バリアを張る。
銃弾が跳ね返って機関銃を破壊していく。
長門「なんだと!?」
千代女「今よカイト君!」
カイト「野球をなめんな~~!!」
石のつぶてをバットでノックするカイト。
長門の顔面を直撃する。「ぎゃっ!」
忍者たち「隊長!!」
「そこまで!」
その声で忍者たちが攻撃態勢を解く。
「なるほど・・・わが娘が一目置いただけある・・・」
カイト「え?」
百地「風間カイトくんだね?私は伊賀エージェンシー社主、百地丹波」
「もしかして・・・」
「翼の父だ」
長門「おのれ、勝負は終わってないぞ、貴様ら・・・!」
「もういい、長門くん。」
「しかし社長・・・!」
「キミはクビだ。そこのモブのキミ。」
モブ「わたくしですか?」
「明日から隊長をやりなさい。」
モブ「よっしゃ~!」
カイト「・・・・・・。」
カイト「そ、そういえば翼さんは・・・!!!?」
百地「ああ・・・」
カイト「無事なんですか!?」
フランス人形のようなフリフリの服を着た翼が駆け寄ってくる。
「カイトさん!」
「翼さん!!」
カイトに抱きつく翼
「なんでここに・・・!?」
「いきなりいなくなっちゃったから・・・心配でさ・・・
それに手紙に助けてって・・・」
「え?助けて・・・?」
咳払いをする百地。
離れる二人。
「それで私のために、たった一人でこんな危険なところに・・・」
「いや・・・望月のじいさんの娘さんが連れてってくれて・・・
すごかったんだよ・・・まるで魔法使いで・・・!」
「どこですか?」
「あれ??いない・・・」
百地「まあ、こんなところで立ち話もなんだ。ようこそ伊賀の国へ」
『風と翼:REVIVE』脚本②
2018-06-25 21:05:31 (7 years ago)
滋賀県近江――
木炭バスに乗るカイト。
回想シーン
「近江の国に行くなんてお母さんは許しません!
だいたい学校はどうするの!あんた野球だけじゃなくて高校も辞めるつもりなの!?」
「鳥インフルエンザにかかったとか適当に嘘ついておいてよ」
「コラカイト!おかあさんに嘘を付かせるのか!そんな子に育てた覚えはないぞ!
お前はハマの大魔神を目指して毎日黙って素振りをやっていればいいんだ!」
「もういいよ!無断欠席するから!」
「・・・・・・・・。」
向かいのシートに目をやるカイト。
翼の影が映る。
「思えば野球を辞めた自分を慕ってくれたのはあの子だけだったな・・・」
望月村忍者屋敷――
カイト「お~い、じいさ~ん・・・老人会かな・・・?」
(くくく・・・この忍者屋敷に迷い込みしものは生きては帰れんぞ・・・!)
「あそうか、一応ここってそういうところか・・・」
回転扉が回る。
金吾「咽び泣くがいい!わしの催涙ガスで!」
屁をこく。
「ぎゃああ会って早々なにすん・・・!!」
すかしっぺが出る。
「あ、あれ・・・?臭くない・・・」
金吾「!!」
崩れ落ちる金吾
「わ・・・わしはもうダメじゃ~」
「へ・・・?」
「最近勢いのあるくさい屁が出んのじゃ・・・」
(よかったじゃん・・・)
「とうとうわしもお迎えが来たようじゃ・・・死ぬ前に孫の顔が見たかったのう・・・」
「いやいや・・・またイモでも食えば昔みたいな激臭が出せるって・・・出して欲しくないけど・・・」
「若かりし頃はこの屁に着火してオゾン層あたりまで飛べたんじゃ・・・」
「はいはい・・・すごいすごい・・・ってそれほんとにすごいね。」
「で、なんじゃ!相模のリア充!衰えたわしを見て嘲笑いに来たのか!!」
(いきなり怒り出した・・・!)
「いや、違うんだよ、翼さんが突然いなくなっちゃったんだ」
「ま、あやつも忍びだからの」
「この手紙があって・・・心配でさ」
「ほう、わしに読めってか。」
「うん」
「つまり、自分ひとりでは何もできないから、この甲賀忍者総大将望月金吾を頼って、わざわざ相模から近江へ・・・!」
「そうですよ!」
「よっしゃ、そこの葉月ルーペとって」
老眼鏡を渡すカイト。
「・・・・・・。」
「え~なになに、草書体で読みづれえな・・・
カイトさんへ、突然姿を消すことをお許し下さい。
実は家族に不幸があり私は故郷の伊賀の国へ帰ることになりました。
相模高校での日々は短かったですが、カイトさんには本当にお世話になりました。
いつも私のことを気にかけてくれてありがとう、野球頑張ってね。 翼
だって。実家に帰ったんじゃな。」
「実家って・・・
伊賀の忍者ってこの前襲ってきた、あいつみたいな連中でしょ」
「クソ野郎どもじゃな」
「そんな集団のところへ戻って大丈夫なんですか?」
「家族に不幸って書いてあるからな・・・のっぴきならないことがあったんじゃろうて」
「でも・・・」
「お前も家に帰ってその野球とやらに興じればいいじゃろ。
わしは残り少ない余生を静かにおくるんじゃ!・・・ん?」
「ん?」
「まあいいか・・・」
「え?なになに!!」
「この手紙、最後だけ神代文字で書かれておる」
「なにそれ?」
「忍者が使う暗号のようなもんじゃ」
「読めますか?」
「ええと・・・テケスタだって。そんなスタジアムあったか?」
「ん~と、ない。」
「じゃあ、意味はないじゃろ」
千代女「それって“助けて”じゃないの?」
カイト「誰ですか?」
金吾「あ、ああ。わしの娘の千代女じゃ・・・帰省しておってな」
「いつもウチのハゲおやじがお世話になってます。お茶でも入れますね」
「いえ、お構いなく・・・
・・・あんな美人な娘さんいたの!?」
「わしに似ていい女じゃろ」
「いや、まったく似てないと思いますけど・・・」
「はい、粗茶ですが・・・
しかし、こんな村に都会派な若い男の子が来てくれるなんて。歴史ファンとか?
私も丸の内でOLやってるんですよ。」
「ふん、この娘、田舎が嫌いとか抜かしおって、どこぞの男と駆け落ちしおって・・・
その挙句に即行で離婚、愚かなもんじゃ・・・」
「そういうこと言うと、一生孫の顔は見せないからね」
「なにを偉そうに、親権は旦那のほうじゃろうが」
「まったく、体調が悪いって言うからわざわざ駆けつけてあげたのに・・・こんなトラップってあると思います?カイト君・・・」
「トラップ・・・」
「そうだった!翼さんが危ない!!」
木炭バスに乗るカイト。
回想シーン
「近江の国に行くなんてお母さんは許しません!
だいたい学校はどうするの!あんた野球だけじゃなくて高校も辞めるつもりなの!?」
「鳥インフルエンザにかかったとか適当に嘘ついておいてよ」
「コラカイト!おかあさんに嘘を付かせるのか!そんな子に育てた覚えはないぞ!
お前はハマの大魔神を目指して毎日黙って素振りをやっていればいいんだ!」
「もういいよ!無断欠席するから!」
「・・・・・・・・。」
向かいのシートに目をやるカイト。
翼の影が映る。
「思えば野球を辞めた自分を慕ってくれたのはあの子だけだったな・・・」
望月村忍者屋敷――
カイト「お~い、じいさ~ん・・・老人会かな・・・?」
(くくく・・・この忍者屋敷に迷い込みしものは生きては帰れんぞ・・・!)
「あそうか、一応ここってそういうところか・・・」
回転扉が回る。
金吾「咽び泣くがいい!わしの催涙ガスで!」
屁をこく。
「ぎゃああ会って早々なにすん・・・!!」
すかしっぺが出る。
「あ、あれ・・・?臭くない・・・」
金吾「!!」
崩れ落ちる金吾
「わ・・・わしはもうダメじゃ~」
「へ・・・?」
「最近勢いのあるくさい屁が出んのじゃ・・・」
(よかったじゃん・・・)
「とうとうわしもお迎えが来たようじゃ・・・死ぬ前に孫の顔が見たかったのう・・・」
「いやいや・・・またイモでも食えば昔みたいな激臭が出せるって・・・出して欲しくないけど・・・」
「若かりし頃はこの屁に着火してオゾン層あたりまで飛べたんじゃ・・・」
「はいはい・・・すごいすごい・・・ってそれほんとにすごいね。」
「で、なんじゃ!相模のリア充!衰えたわしを見て嘲笑いに来たのか!!」
(いきなり怒り出した・・・!)
「いや、違うんだよ、翼さんが突然いなくなっちゃったんだ」
「ま、あやつも忍びだからの」
「この手紙があって・・・心配でさ」
「ほう、わしに読めってか。」
「うん」
「つまり、自分ひとりでは何もできないから、この甲賀忍者総大将望月金吾を頼って、わざわざ相模から近江へ・・・!」
「そうですよ!」
「よっしゃ、そこの葉月ルーペとって」
老眼鏡を渡すカイト。
「・・・・・・。」
「え~なになに、草書体で読みづれえな・・・
カイトさんへ、突然姿を消すことをお許し下さい。
実は家族に不幸があり私は故郷の伊賀の国へ帰ることになりました。
相模高校での日々は短かったですが、カイトさんには本当にお世話になりました。
いつも私のことを気にかけてくれてありがとう、野球頑張ってね。 翼
だって。実家に帰ったんじゃな。」
「実家って・・・
伊賀の忍者ってこの前襲ってきた、あいつみたいな連中でしょ」
「クソ野郎どもじゃな」
「そんな集団のところへ戻って大丈夫なんですか?」
「家族に不幸って書いてあるからな・・・のっぴきならないことがあったんじゃろうて」
「でも・・・」
「お前も家に帰ってその野球とやらに興じればいいじゃろ。
わしは残り少ない余生を静かにおくるんじゃ!・・・ん?」
「ん?」
「まあいいか・・・」
「え?なになに!!」
「この手紙、最後だけ神代文字で書かれておる」
「なにそれ?」
「忍者が使う暗号のようなもんじゃ」
「読めますか?」
「ええと・・・テケスタだって。そんなスタジアムあったか?」
「ん~と、ない。」
「じゃあ、意味はないじゃろ」
千代女「それって“助けて”じゃないの?」
カイト「誰ですか?」
金吾「あ、ああ。わしの娘の千代女じゃ・・・帰省しておってな」
「いつもウチのハゲおやじがお世話になってます。お茶でも入れますね」
「いえ、お構いなく・・・
・・・あんな美人な娘さんいたの!?」
「わしに似ていい女じゃろ」
「いや、まったく似てないと思いますけど・・・」
「はい、粗茶ですが・・・
しかし、こんな村に都会派な若い男の子が来てくれるなんて。歴史ファンとか?
私も丸の内でOLやってるんですよ。」
「ふん、この娘、田舎が嫌いとか抜かしおって、どこぞの男と駆け落ちしおって・・・
その挙句に即行で離婚、愚かなもんじゃ・・・」
「そういうこと言うと、一生孫の顔は見せないからね」
「なにを偉そうに、親権は旦那のほうじゃろうが」
「まったく、体調が悪いって言うからわざわざ駆けつけてあげたのに・・・こんなトラップってあると思います?カイト君・・・」
「トラップ・・・」
「そうだった!翼さんが危ない!!」
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